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zoom RSS 映画評「三国志英傑伝 関羽」

<<   作成日時 : 2013/02/26 11:13   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2011年中国映画 監督フェリックス・チョン、アラン・マック
ネタバレあり

高校時代から中国史には興味があったのでアウトラインだけなら人後に落ちない自信はあるが、完璧主義が災いして詳細まで手が回らずディテイルは案外知らない。
 本作に関連するところでは、かなり長い正史「三国志」を読んでいないという理由から、読み物化された「三国志演義」も読んでいないのだ。況や、コミックをや。
 先年「史記」を読んだ勢いで「三国志」を読もうとしたものの果たせず、仕方がないので、先に「演義」のほうを読むことにした。そう思ったのもわが山の図書館にはない「演義」が昨年末から通い始めた町の図書館に当然の如く置いてあるからなり。
 本作を観るに際し「レッドクリフ」二部作を観ていて助かった部分がある。さもなくば、高校で習う魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備の名はともかく、劉備の家臣に当たる関羽など知るべくもない。その辺りについては本作を観た若い皆さんの方が余程ご存知であろう。

黄巾の乱で衰退した漢(後漢)王朝末期、関羽(ドニー・イェン)は、自分を捕虜とした曹操(チアン・ウェン)から厚く信用されて軍政的に重用されるが、慕う劉備の許に参じる為、曹操に許されて、劉備の第三夫人となる綺蘭(スン・リー)と共に去ろうとする。しかるに、後の災いになると思った若い献帝(ワン・ボージエ)が他の臣下に勅命を出した為、関羽の行く手に次々と刺客が立ちふさがる。

と書いてくればご想像が付くように、映画の創作らしい綺蘭とのロマンスもどきが蛇足的に付け加えられているものの、本作の眼目はゲームよろしく立ち塞がる敵を次々と打ち倒すアクションを見せることである。
 アクションそのものに関しては、近年活躍目覚ましいドニー・イェンの動きがよろしく、十分満足できる。ワイヤーを使ったと思われるアクションもあったが、“思われる”程度ということは使っていても動きが鈍いというその欠点を全く露呈をしていないということになる。
 ただ、香港・中国アクション映画の伝統的悪癖で、一つ一つの見せ場が長すぎる。格闘技の生中継を見ているのではないのだから、いくらアクションが眼目とは言え、もたれる部分が多いのは困る。唯一、顔良将軍の一軍を破る一幕は観客の想像に喚起する作り方をしていて大いにヨロシイ。

その代わり1970年代に腐るほど紹介されたクンフー映画と違って人物描写はなかなかしっかりしていてそれなりに見応えがある・・・のではあるが、それがアクションと上手く噛み合わず、面白い物語に昇華していないのは残念と言うしかない。

これから図書館へ行ってきます^^ゝ

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ねこのひげは小学生のころ子供向けの三国志を読んでから、歴史が好きになり、歴史の本を読み漁りました。
教職課程も世界史で取りましたよ。
教師になる気はありませんでしたけどね。

見せ場が長すぎる・・・・たしかに!
いくらいい場面でも長すぎるとだらけますね。
『レッドクリフ』でも1本に編集したのを見ましたが、それでも長い印象でした。
ねこのひげ
2013/02/27 05:11
ねこのひげさん、こんにちは。

僕は小学生の時「プルターク英雄伝」の子供向け版を読んだのがきっかけかなあ。
先日大人版を読みましたが、最初のうちの半神話的部分だけ読んで返却期間が来たので、図書館に返してしまいましたけどね。

>見せ場
香港のクンフー映画はとにかく長かったなあ。
最近は演出が大分洗練されたので多少良くなりましたけどね。
オカピー
2013/02/27 22:30

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