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zoom RSS 映画評「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」

<<   作成日時 : 2012/12/04 13:39   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2011年イギリス映画 監督オリヴァー・パーカー
ネタバレあり

「ミスター・ビーン」で有名になったローワン・アトキンスン主演のスパイ・パロディー映画の8年ぶりの第2弾。
 パロディーとしての側面を中心に観る限りでは、前作は勿論、「スパイ・ライク・アス」、新旧「ピンク・パンサー」シリーズ、「裸の銃を持つ男」シリーズといったどのスパイ若しくは刑事コメディーよりスマートで、よく出来ている。

モザンビークの失敗で失職したMI7の元エージェント、ジョニー・イングリッシュ(アトキンスン)がまずチベットの僧院で精神と肉体を鍛えている。少林寺と少々混同している向きもあるが、ここでの描写が伏線として後半生きて来る。

ここでの修業が終るや否や、何故か我が東芝が管理しているMI7からお呼びが掛かり、中国首相暗殺の計画を阻止する指令を受ける。部下になった若い黒人ダニエル・カルーヤの助言を無視して同僚スパイ、ドミニク・ウェストを信頼する余り、自分が暗殺団の一味として追われる羽目になり、その汚名を雪いだのも束の間、今度は指令通りの行動しか取れなくなる薬を飲まされた上で首相と同席する羽目になる。

チベットの修行の結果として、中国人スパイを追うシークエンスで相手はアクロバティックに逃げるのにアトキンスンがエレベーターを使ったり普通に追いかけるおとぼけがある。つまり高僧の教え「亀の甲より年の功」を地で行っているわけだが、それほどの教えでもないのに上手く行くところにおとぼけに輪をかける可笑しさがあると言って良い。但し、長すぎて些かもたれる。終盤に急所を攻撃されても平気なのも修行の結果で、下ネタではあるが下品になっていないのが良い。特別製車椅子での逃走も愉快だが、ここも必要をやや越えて長いであろう。

その他「007」シリーズのパロディーのオンパレードが楽しく、その筆頭は「ロシアより愛をこめて」のロッテ・レーニャを思い出さずにはいられない掃除婦殺し屋。執拗に何度も出て来て、その度に彼の勘違いを誘い、最後にはエリザベス女王をしたたかに打つ失態を演じてジ・エンド。このギャグ自体はピーター・セラーズ的で僕は余り感心しないが、最後に女王を持ってきたのは強烈である。
 さらに、ゴルフ場は「ゴールドフィンガー」、スイスの要塞は「女王陛下の007」、スキーでジャンプするとパラシュートが開くのは「私を愛したスパイ」(オリジナルでは英国国旗、こちらは"Spying...for you"の文字)、といった具合に具体的に色々と借用して大いに笑わせてくれる。

全体的にくどい傾向があるが、この程度なら特に問題と言うほどにあらず。パロディー映画ファンには是非お勧めしたい。

ご本家「慰めの報酬」より面白いですぞ。

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『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』
□作品オフィシャルサイト 「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」□監督 オリヴァー・パーカー □脚本 ハーミッシュ・マッコール□キャスト ローワン・アトキンソン、ジリアン・アンダーソン、ドミニク・ウェスト、ロザムンド・パイク ■鑑賞日 1月27日(金... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2012/12/04 17:20
ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬
公式サイト。原題:Johnny English Reborn。オリヴァー・パーカー監督、ローワン・アトキンソン、ジリアン・アンダーソン、ドミニク・ウェスト、ロザムンド・パイク、ダニエル・カルーヤ。 ... ...続きを見る
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2012/12/05 10:53
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のんきに観てたら面白い。期待しないで気休め程度に楽しもう。 ...続きを見る
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2012/12/07 01:45

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ローワン・ワトキンスンは、『ミスター・ビーン』をやめるとかとか言ってますね。
50過ぎた男が、こういう馬鹿げた役をやることが恥ずかしくなったとか・・・・
シリアスな役をやりたいそうで・・・・・
そのほうが、馬鹿げたことのように思えますけどね。
ねこのひげ
2012/12/05 05:48
ねこのひげさん、こんにちは。

今更転向は難しいのではないですかね。
大スターになればなるほど大体イメージが固定化されて苦しむことが多いようですけど、まあそれも仕方がないでしょう。
オカピー
2012/12/05 21:00

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