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zoom RSS 映画評「拳銃無頼帖 抜き射ちの竜」

<<   作成日時 : 2012/12/01 10:52   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
1960年日本映画 監督・野口博志
ネタバレあり

WOWOWによる今回の赤木圭一郎特集(と言っても四本だけだが)のうち本作のみ未見。観たかった作品だけに実に嬉しい放映だ。

暴力団幹部を撃った後倒れた抜き打ちの竜こと竜二(赤木)が腕利きの殺し屋コルトの銀(宍戸錠)に導かれ、服飾店を隠れ蓑に麻薬密輸をしている中国ギャングのボス楊(西村晃)の用心棒に仕方なくなる。彼の初めての仕事を銀とこなしている時に、楊が切ろうとしている日本人麻薬組織の人間から襲撃され、周囲に裏切者がいると睨む。竜二はいつも彼の前に現われるモデル石井みどり(浅丘ルリ子)を疑うが、無関係と判明して互いに淡い恋心を抱く。
 実はこの仕事自体が楊の仕組んだ陽動作戦で、竜二は弟分の元ボクサー圭吉(沢本忠雄)を楊に利用された挙句に殺されかけた為に、やがて麻薬警察官の正体を現した一味のトランペット吹き石井五郎(草薙幸二郎)に協力する形で、楊一味と対決することになる。

無国籍映画と言われる中では比較的“現実的”と感じられるのは宍戸錠主演の和製西部劇を観た直後だからかもしれないが、それだけでなくジャンル映画としてきちんと良くまとまっている。僕が観た赤木主演作品では歯切れが良く一番出来が良い。評判が良かったらしく、続編が3本作られた。

内容としては、竜二とコルトの銀が銃とその腕前を常に意識していることを考えれば、一見そう見えてしまうギャング映画より西部劇の翻案と思った方が近い。

東宝特撮映画の放射能と同じように赤木アクションでは麻薬が大義名分的に扱われることが多く、これまた例によって例の如し。しかし、扱いが軽くてマイナスにならずに済んだ。

取引先に楊さんという美人がいました。彼女の日本語は完璧だったけど、日本生まれだったのかな?

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
子供心に、抜き打ちの竜?コルトの銀?ってなんだよ?と思ってましたね。
オフクロの影響で洋画ばかり観ていたので・・・・
日本映画ってへんなの?と思ってましたが、日活映画、今思えば、大人の漫画みたいなものだったのでしょうね。

そういえば、せんじつ、神戸港に車が落ちて、手足を縛られて胸を拳銃で撃たれた死体が、車の中ら発見され、車が海に落ちる直後に男が車から飛び降りるという目撃があったという事件ニュースがありました。
聞いたとき、まるで、アウトレイジか日活映画みたいなことが本当にあるんだと思いましたよ。
ねこのひげ
2012/12/02 07:13
おおっ!オカピーさん!
7点ですか!素晴らしいですね。
わたしは裕次郎や小林旭よりも赤木圭一郎が好きでして、このあたりは、時代的にはドロンの若いころの話題と同様、おふくろとも話が合います。
それにしても日活のアクションには独特の味わいがありますよね。基本的にリアリティは無いのですが、昭和という時代の裏町を体感できることが何より好きな理由です。昭和ロマン・ノワールとでも言ったらいいでしょうかねえ?
そして、低予算でB級感が、これまた凄く魅力的でもあります。カメラワークや編集の職人芸、役者さんたちの雰囲気なんかは抜群だと思いますよ。わたしはこのシリーズの「電光石火の男」などに出ていた日活ノワールのファム・ファタル、白木マリさんの魅力にぞっこんでした。

では、また。
トム(Tom5k)
URL
2012/12/02 19:25
ねこのひげさん、こんにちは。

戦後の日活映画はお話が安直なので、映画批評家の大半は馬鹿にしていたのでしょうが、技術的には結構優れたものが多くて、実はそれほど馬鹿にしたものではないんですよね。

>神戸港
このケースは、“事実は小説より奇なり”とまでは言わないまでも、まるで映画のようですね。
オカピー
2012/12/02 21:58
トムさん、こんにちは。

日活アクションは割合好きなんですけど、点を付けるとなるとどうも余り多くなくなってしまうんですね。元ネタが解りすぎるということもありますけど(笑)。
これはお話のバランスも切れ味も良く、風俗描写として日活アクションでは必ず出てくるキャバレーの場面も上手く処理している。
昭和ロマン・ノワール・・・良い表現ではないですか!

>低予算
赤木圭一郎はデビュー以来ほぼ毎月一本主演作が作られていたわけですから、勿論他の有名俳優も似たような状態ですから、そうそう金はかけられませんが、そレ故に工夫されて却って優れた技術を生むんですね。僕の持論みたいなものですけど。

かく言う僕も20年くらい前までは日活アクションなんてと馬鹿にしていた方ですけど、魅力ある作品が少なくないですね。
オカピー
2012/12/02 22:20

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