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zoom RSS 映画評「前橋ビジュアル系」

<<   作成日時 : 2012/11/14 11:15   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2011年日本映画 監督・大鶴義丹
ネタバレあり

現在までのところ俳優としての活躍の方が断然目立つ東京生まれの大鶴義丹が何を思ったか、わが群馬の県庁のある前橋を舞台にビジュアル系バンドのメンバー二人を主人公に青春映画をこしらえた。
 僕が観たのは偏に前橋という地名があったからだが、少なくとも出てくる風景は前橋を象徴するものではないので、群馬県民としては誤解が生まれるのを恐れております(笑)。話し方は大体あんなところだが、彼らが半ば冗談で使う方言「だっぺ」から判断して渋川にほど近い田園地帯と思われる。群馬県人は「だろう」の意味では大体「だんべ」を使うのだ。

PRINCIPALというビジュアル系ロック・バンドのボーカル風間俊介が軽トラックを運転したり、知り合いのおじさんから白菜を渡される序盤から、農業とビジュアル系バンドのギャップを通奏低音に進行するお話であることを伺わせる。
 人気が落ち、途中から農業との両立が通奏低音どころかテーマになり、腰の悪い父親に代わってギターの黄川田将也が抜けると言い出す。折りしも農業をしている姉が妊娠した為義兄から風間君も「両立で結構だけどもっと農業に力を注いでくれ」と言われ、彼らのシンパである農協の八代みなせ嬢からはバンドが精神的支柱と言われ、ジレンマに頭を抱える。
 が、彼女がこっそり作ったHPがフランスで話題になっているらしく、黄川田君を呼び戻すことでフランスでのメジャー・デビューが見えてくる。しかるに、東京へ行くや元有名ギタリストのプロモーター(勿論詐取狙い)から群馬を馬鹿にされた為に喧嘩別れ、前橋でしっかり足を付けて活動する価値を見出す。

近年の音楽青春映画では「SR サイタマノラッパー」がリアリズム基調で目立ち、他に正反対の完全フィクション系で愉快な「デトロイト・メタル・シティ」、その中間くらいの立場にある「「ソラニン」などあるが、本作は「ソラニン」同様リアリズムとフィクション性の中間辺りでドラマとしてきちんと作っているだけで、とりたてて個性的なタッチやアングルがあるわけでもなし、音楽映画としても青春映画としても水準的。演技陣も特に目立つものなし。

楽曲ですか? まああんなもんだんべ。

群馬では朝食のことを「朝飯(あさはん)」と言う方が多いですが、皆さんのところは如何?

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前橋ヴィジュアル系/風間俊介
俳優の大鶴義丹さんが原案・企画・監督を務め群馬県は前橋を舞台にヴィジュアル系ロックバンドでの成功を夢見る農家の若者たちの姿を描く青春音楽映画です。始まったばかりのNHK朝 ... ...続きを見る
カノンな日々
2012/11/14 11:21

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
故郷を離れて・・はや幾年・・・・関東での生活のほうが長い身としては、方言なんか忘却の彼方でありますな〜

大鶴義丹氏。監督をやっていたんだ〜でありますな〜
観てないですが、書かれている内容からおおよそは見当つきますな〜

インディーズからメジャーにデビューしていったバンドを何組も知ってますが、全滅でありましたな。
いまは、どうしているやら・・・・
なぜ、売れるのか売れないのかがわかれば苦労はしませんがね。
人気が出るというのは不思議なものです。
ねこのひげ
2012/11/15 05:45
ねこのひげさん、こんにちは。

僕らが子供時代だった時は既に方言らしい方言は激減していて、友達同士で話し合う時はほぼ共通語というか東京語と殆ど同じでしたねえ。

>大鶴義丹氏
しています。
十年くらい前でしょうか、「今の映画はテンポが速く・・・」といった表現を聞いた時にちょっと疑問を覚えたのを憶えています。リメイクすると、オリジナルより1割以上長くなっているのを目にしていた僕は、カット割りが細かくなって目くらまし的になっているだけで、お話のテンポはある程度昔の方が早かったと思っていたんですよ。

>インディーズ
そうですねえ。
お笑いでも芸が一つしかない人は長持ちしないように、やはりサザンオールスターズ即ち桑田佳祐のようにコンポーズ能力がないとダメなのは明らかでしょう。
自作を演奏しているかと思っていたら実は他人の曲を歌っていたバンドは、消えるのも早いんじゃないですか? そこがアイドルとは違うですね^^
オカピー
2012/11/15 22:14

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