プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「スピーク」

<<   作成日時 : 2012/10/08 11:03   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

★(1点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督アンソニー・ピアース
ネタバレあり

恐怖映画として怖がらせる方法には限界があるからと「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」が採った方策が主観カメラで通す疑似ドキュメンタリー手法である。

その後「パラノーマル・アクティビティ」など、この手法のヴァリエーション恐怖映画が少なからず作られたが、本作は「ブレア・ウィッチ」の原点に還り、そこにヒッチコックがワンムービー・ワンシーン・ワンカットで撮ろうとした「ロープ」(1948年)手法を取り込んで新機軸を出そうとした意気やよし。厳密には「ロープ」は3カット(4カット?)で撮られていて、1カットを目指した部分では凡そ10分に一回人の背中を使ってフィルムを繋ぐというアイデアを使っていた。フィルムが一巻10分だからである。
 本作はデジタルビデオ撮影だから本当にワンカットで作ろうと思えば(比較的)簡単に作れるわけだが、実際には幾つかのショットをコンピューターで上手く誤魔化して繋いだらしい。いずれにしても、その心(狙い)はリアルタイム進行ということである。

序盤はアマチュア・レベルの監督スティーヴン・ネルスンがコーディネーターをする恋人クリスティーナ・アナパウや撮影の弟マイケル・クリンガーなどの紹介に相当尺を取っているが、そこには主観(POV)カメラであることを強調する目的が見える。

管理人トム・サイズモアが止めたにも拘らず幽霊が出るというホテルに入った彼らは、インディアン祈祷師の血を引くティナ・カスチアーニに降霊の儀式をしてもらうや否や次々と奇怪な現象が起きてパニックを起こす。
 パニックを起こしている割には妙に冷静なカメラワークがあったりして苦笑させられるが、それはともかく、具体的に何が出るわけでもなく、ポルターガイスト的現象が起きて閉じ込められたり関係者が次々と死んだり異常な様子を見せたりするだけで一向に怖くもないし、面白くもない。ピンク・フロイドの名盤『狂気』の中にある「走り回って」On the Runという状態を延々と映しているだけである。

何とか兄弟二人が外に出て観ると朝になっており管理人が二人を無視して中に入る。この時カメラは家の中から管理人越しに二人を撮っていて、ここが映画の構成上二つ目のショットということになる。そして明らかになる驚くべく真実。
 もしここをお知りになりたい方は、時間の無駄を覚悟でご覧になってください。82分しかないので気の短い人も回りを蹴っ飛ばす羽目にはならないと思います。

最後のショットが明るいところで終わっているのも「ロープ」を意識しているが、リアルタイム進行にして作劇上何か利得があったろうか?

人体損壊度の激しいのは心臓に悪いし、POVはつまらんし、ゾンビは気色悪いし、誰かもっと面白い恐怖映画を作ってください。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
点数が1点とはすごいですね〜かえってどんな映画だろうと興味がわいてきますが・・・・
『スピーク』というタイトルには覚えがあるから、観ているのかな?
でも、内容は記憶にないから、よほど印象の薄い映画かも(^^ゞ
ねこのひげ
2012/10/10 05:25
ねこのひげさん、こんにちは。

>1点
この一点は映画として「ひどい」というより「つまらない」からですね。
POVの恐怖映画がつまらないという人が増えてきたのは良いことだと思います^^

>『スピーク』
“話す”という意味ではないんですけど、忘れちゃいました(笑)。
オカピー
2012/10/10 21:48

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「スピーク」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる