プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「うさぎドロップ」

<<   作成日時 : 2012/10/30 10:50   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 6 / コメント 2

☆☆☆(6点/10点満点中)
2011年日本映画 監督SABU
ネタバレあり

ペンギンの次はうさぎでござる。

お話・演出共にどうということはないが、SABUの監督作としてはぐっと素直な作り方で、話題作「蟹工船」より好感が持てる。原作は宇仁田ゆみのコミックとのこと。

祖父が家政婦との間に残した6歳の少女・芦田愛菜ちゃんを親族の誰もが面倒を見ようとしないので、勢い余って多忙を極める営業マン松山ケンイチが引き取る羽目になり、保育士の妹・桐谷美玲と相談して保育園を決めたものの、きちんと面倒をみる為に営業から残業のない現場へ配置転換を申し出る。

恋をするのは雑誌モデルとの幻想の中だけという若い男性が子供を引き取って悪戦苦闘するというのは、育児経験のない男性3人が赤ちゃんの世話に苦労するフランス映画「赤ちゃんに乾杯!」(1985年、2年後にアメリカで「スリーメン&ベビー」としてリメイク)のヴァリエーションだが、どちらの作品より現実味があり品も高い。特に奮闘する様子を何気なく描いた前半の軽やかさが良い。

後半、愛菜ちゃんが仲の良い男児・佐藤瑠生亮君と共に行方不明になり、その母親・香里奈を始め関係者が必死に探し回るシークエンスは、後段に必要な挿話とは言え些か作為が目立って調子が落ちる。また、主人公が突き止めた、今は漫画家として成功した実の母親が娘の写真を見て涙を流すショットはお話の整合性を考えるとない方が良かったのではあるまいか。

しかし、主人公が最終的に親になる自覚を持つという結構を考えると、彼が男児の母親が自分が幻想で相手をするモデルと知る場面をさっと扱い、漫画的にしなかったのは好もしい。

うさぎの次は何かな〜?

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(6件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
うさぎドロップ
お父さん、あのね 公式サイト。宇仁田ゆみ原作、SABU監督。松山ケンイチ、香里奈、芦田愛菜、池脇千鶴、木村了、キタキマユ、風吹ジュン、中村梅雀。祖父鹿賀宋一はジジイになるま ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2012/10/30 11:03
『うさぎドロップ』
□作品オフィシャルサイト 「うさぎドロップ」□監督 SABU□脚本 林民夫、SABU □原作 宇仁田ゆみ □キャスト 松山ケンイチ、香里奈、芦田愛菜、桐谷美玲、キタキマユ、佐藤瑠生亮、       綾野剛、木村了、高畑淳子、池脇千鶴、風吹ジュン、中村梅雀■... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2012/10/30 12:05
うさぎドロップ
まわりを見渡せば 世界は愛で溢れてる――。 製作年度 2011年 上映時間 114分 原作 宇仁田ゆみ 脚本 林民夫/SABU 監督 SABU 主題歌 PUFFY 『SWEET DROPS』 出演 松山ケンイチ/香里奈/芦田愛菜/桐谷美玲/キタキマユ/佐藤瑠生亮/秋野太作/木村了/綾野剛/高畑淳子/池脇千鶴/風... ...続きを見る
to Heart
2012/10/30 21:25
『うさぎドロップ』 ('11初鑑賞115・劇場)
☆☆☆−− (10段階評価で 6) 8月20日(土) 神戸国際松竹 スクリーン2にて 16:05の回を鑑賞。 ...続きを見る
みはいる・BのB
2012/10/30 21:51
うさぎドロップ/松山ケンイチ、芦田愛菜
原作コミックは劇場で配布されていたお試し版でしか読んだことはありませんが、現在ノイタミナ枠で放映中のTVアニメにはどっぷりとハマっているところです、これが毎話ジーンと泣 ... ...続きを見る
カノンな日々
2012/10/30 22:44
映画・うさぎドロップ
2011年 日本 ...続きを見る
読書と映画とガーデニング
2016/05/04 09:50

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
最近の子役には恐れ入りますね。うますぎて恐ろしくなります。
誰だったか、40過ぎじゃないの?とか言ってました。
二人の掛け合いがよかっただけに、後半の事件はいらんですな。
なにも、起きないドラマ作りが出来ないものですかね。

藤本義一さんが亡くなりました。79歳だそうで・・・・ガキのじぶんには『11PM』で世話になりました(~_~;)
ねこのひげ
2012/10/31 04:56
ねこのひげさん、こんにちは。

>最近の子役
確かに達者ですね。
演出家にもうまいこと演技を引き出すことに長けた人が多いかもしれません。
「誰も知らない」の子供たちは上手いのではなく、演技をしていないんですよ。これには驚きました。
芦田愛菜ちゃんは、女の子だから大人まで持つ女優になるかもしれませんが、映画史的に成功した子役は殆どいないんです。不思議ですね。

>後半の事件
これはいかにもわざとらしかった。これをもう少し自然に見せるのは少年についてもっと詳しく描写する必要もありました。

>藤本義一さん
親父が自分と同じ年齢の著名人としてよく挙げていましたっけ。親父と同じ年に亡くなりましたか。
「受験生ブルース」のライブ盤ではないですが、僕も高校生時代に「11PM」をこっそり観ていました^^;
オカピー
2012/10/31 21:08

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「うさぎドロップ」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる