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zoom RSS 映画評「セカンドバージン」

<<   作成日時 : 2012/10/02 11:57   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2011年日本映画 監督・黒崎博
ネタバレあり

新聞のTV欄も碌に見ない僕だから、勿論TVドラマの続編的劇場版とは知らずに録画して観たのでござる。なるほど、お話の展開並びに編集が少々妙ではあった。で、どこへ遊びに行っても酷評の嵐。こういうのは久しぶりだなあ。

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出版界の“鉄の女”鈴木京香が何故か出かけたクアラルンプールでかつて同棲した17歳年下の投資ファンド代表・長谷川博己と5年ぶりに再会した途端、彼が中国ギャングに撃たれて重傷を負い郊外の病院で生死を彷徨う。彼女は追想しながら見守るしかない。
 やがて覚醒した彼は英語で「彼女を知らない」と話すが、現地警察の身分確認を経て彼の正妻・深田恭子が現れては知らん顔も出来ず、正妻が彼を託した後、「彼女の強さが嫌で逃げ出した」と告白する。

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僕としてもそう感心しないし、よって大量に☆★も進呈出来ないが、TVシリーズを観ていない人のほうが寧ろ納得できる話になっていると推測できるところもあるのである。
 例えば、或る人によると出版を通してTVにも引っ張りだこになった彼が零落したのは、嫉妬した正妻が彼を当局に告発したことにより逮捕されたからであるという。映画では正妻が「彼が落ちぶれたのはあんたのせいだ」と愛人にビンタをくれる。仮に正妻の所業を紹介してしまうとこのビンタに疑問符が付いてしまうのである。少なくともこの点から推し量ると、TVを観た人向けという意見に安易に同意はできない(が、全体としては否定もできない)。

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理詰めに観て行くと色々と納得できないことがあるので、そこを一切無視してこの映画が何を見せたかった考察してみたい。頗る簡単で、一種のすれ違いメロドラマである。心情のすれ違い、これなり。
 彼が彼女を知らないと言ったのは自分が逃げたこととその理由を認めたくないからである。彼女は彼女で自分はかつての強い女ではないと思っている。しかし、彼女は長谷川と親しくしていた少年が、かつて彼女が彼に教えた1986年のヒット曲を口ずさんでいたことから出奔後における彼の愛を確信する.。要は、17歳という年齢差を意識させる曲をヒロインをして彼の愛の深さを確信せしめるツールとして使う、クラシックな作劇を目指したと思える次第。

確かに全体的にもう少し何とかしてほしいと思わざるを得ないものの、クラシックなメロドラマとしての狙いを把握すればそこそこ観られる。

彼と知り合う前の彼女のような状態を、俗に“蜘蛛の巣が張る”と言います。横文字にすると格好良いね。

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『セカンドバージン』
□作品オフィシャルサイト 「セカンドバージン」□監督 黒崎 博 □脚本 大石 静 □キャスト 鈴木京香、長谷川博己、深田恭子、天野義久、ヌル・エルフィラ・ロイ、       田丸麻紀、橋本一郎、北見敏之■鑑賞日 9月23日(金)■劇場 TOHOシネマズ川崎■c... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2012/10/02 12:04
セカンドバージン
公式サイト。黒崎博監督、鈴木京香、長谷川博己、深田恭子。元金融庁エリート公務員、ネット証券社長という鈴木行(こう)(長谷川博己)ってどう見ても元通産官僚で村上ファンドを ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2012/10/02 12:05
セカンドバージン/鈴木京香、長谷川博己
NHKで放送されていたTVドラマは不倫モノということでスルーしてしまい全く観ていないのですが、映画となるとまた話は別で食指が動いてしまう私。TVドラマ版と同じく黒崎博監督、脚本 ... ...続きを見る
カノンな日々
2012/10/02 12:26

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
これは、NHKでやっていて、評判だったので、何回か観ました。
不倫相手の鈴木京香嬢とぶりっ子主婦の深田恭子の対比がおもしろかったですね。
NHKのおもしろいところは、民放より実験的な番組が多いところです。
いま、流行りの、タレントがブラブら散歩する番組は、タモリさんの番組『ぶらタモリ』からですし、海外の町並みをカメラで追いながら、あたかも観ている人が歩いているように見せる手法はNHKが最初ですしね。
かえって民放のほうが保守的でありますね。おんなじ映像と同じお笑いタレントを使って大声を張り上げている番組ばかりで・・・・

そういえば、TBSは変な時間帯に綾瀬はるかさんの『ICHI』なんてやってました。
午後11時50分から午前2時20分・・・・観るともなしに見てしまいましたが・・・
なにか番組が放送できなくて、急きょ、映画を持ってきたという感じでしたよ。
黒沢明の『用心棒』と勝新の『座頭市』の組み合わせ映画ですが、綾瀬はるかさんは殺陣のとき腰が据わっているのには感心しました。
女優が殺陣をすると、腰がナヨナヨしてみていられないんですがね。
ねこのひげ
2012/10/03 04:39
ねこのひげさん、こんにちは。

>『ぶらタモリ』
なるほど。
NHKはもう少しセンスがあると素晴らしいと思う。
最近はなくなりましたが、クイズ番組もまどるっこくて。
土曜日にやっている「生活笑百科」なんか、問題提起も回答もお笑い形式でやるからダメ。お笑いはどちらか一方にして、もっとすっきり見せて貰いたい。ゲスト回答者は原稿まる読みだし。
高齢者をターゲットにしている番組だからしようがないのだろう、と思いつつ愚痴。
両親が元気な頃付き合って観ておりました。

>「ICHI」
確かに綾瀬はるかは良かったのですが、スローモーションとリアルスピードの組合せで殺陣を早く見せようとするアイデアの繰り返しばかりが少々気になりました。
スタントウーマンを使ってロングかつリアルスピードで撮るといった変化を交えると凄く良い、女性による殺陣になったと思うんですけどね。可能性が高かっただけに残念。
中味は女性の市なので終盤に無理が出ましたが、思いの外良かった^^
オカピー
2012/10/03 21:34

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