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zoom RSS 映画評「復讐捜査線」

<<   作成日時 : 2012/10/01 10:32   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2010年アメリカ=イギリス合作映画 監督マーティン・キャンベル
ネタバレあり

007/カジノ・ロワイヤル」(2006年)はお話には気に入らないところはあったものの、演出(タッチ)は良かった。本作はその演出の任に当たったマーティン・キャンベルが作った刑事アクションで、相当骨のある監督と見た。特別変ったことをしているわけではない。一言で言えば極めてオーソドックスに撮っていて大変見やすいのである。こんな見やすいアクション映画を観るのは何年ぶりであろうか。

ボストンの刑事メル・キブスンが久しぶりに再会したばかりの娘ボヤナ・ノヴァコヴィッチが吐き気を催した為病院に連れて行こうとして家を出た途端に覆面をした男に撃たれて娘を失う。
 ベテラン刑事を狙って誤射したものと思われたが、あくまで復讐の為に真相に迫るべく刑事は携帯電話から娘の恋人ショーン・ロバーツに接近、彼女が自らが研修生として勤める原子力関連企業に環境保護団体を招き入れた事実を掴む。さらに、彼女の知人から渡されたディスクから、環境保護のメンバー三人は事故に見せかけられて殺され、彼女自身も被曝させられたことが判明する。
 娘が会社の悪事隠蔽の為に殺されたことを知った刑事は、刺客を放ちもみ消し屋レイ・ウィンストンを使って様々な妨害に打って出る会社側を向うに回し、裏切った環境団体代表、企業のCEOダニー・ヒューストン、隠蔽に加担する議員ダミアン・ヤングに刃を向けていく。

カメラが揺れず、カットが細切れでないだけでアクション映画はこんなに気持ち良く観られるものなのである。

お話は、現実における可能性を考慮していながらも相当荒唐無稽と言って良いが、とにかく刑事映画として景気が良い。「カジノ・ロワイヤル」がリアリティを求めすぎて007にしては大分陰に籠って気に入らない点があったのに対し、こちらは娘の復讐をする父親を扱いながら必要以上に湿っぽくならず、行動する様子を出し惜しみせずに見せる。復讐劇ながら空しさや陰湿さが残らず爽快である。ちょっと回想の娘を出し過ぎるのが難だが、これにより大幅に減点ということにはならない。

キャンベル氏、ご贔屓と致します。

日本の原子力発電問題を出すまでもなく、誰が若しくは何が正しいかは別にして、人間厄介なものを作ってしまったものであります。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
実は娘のほうが狙われていたという発想がおもしろかったですね。
オーソドックスな作りでよかったですね。

将来、SF映画にあるように、自由に使えるようになれば、人間も大したもんですがね。

きのう、北野たけしさんが、スマホの画面で映画を観ておもしろいんだろうか?と言ってました。
こっちとしては、大画面で大音響の劇場で、お金を払ってチケットを買って観てもらうことを考慮して作ってんだけどな〜
音でも右から左に移動しているのがわかるようにしてあるのに、あれじゃあ・・・・ねぇ・・・あんなちさい画面じゃあ、わかんねえだろよ!と嘆いてましたよ。
ねこのひげ
2012/10/02 07:55
ねこのひげさん、こんにちは。

どうせ僕らは死んでいるから関係ないけど、50年後には核廃棄物の置き場でもめにもめるでしょう。癌を完全に治せる治療法が確立している可能性もありますけどね。

>スマホ
さすが北野氏!
大型とは言えTVで観ている僕には大きなことを言う権利はないのですが、音声は高級オーディオで聴いたりしますので、音量はともかく音質では映画館より良いですよ^^
オカピー
2012/10/02 21:53
ねこのひげの音響装置もオカピーさんのように高級とまでは行きませんが、それなりにいいものなので、後ろからノックの音が聞こえたり、横の壁から電話の音が聞こえたりして、驚くことがありますよ。
これはスマホでは無理ですよね。

劇場でIMAX3Dを観ると、視野いっぱいに画面がはいるし、音声もドルビーの上を行くので、立体に聞こえてなかなか良いです。
3Dが、実際に画面の中にいるように感じさせてくれるようになるといいですけどね。
ソニーの新製品の3Dヘッドレスモニターで、AVを見ると最高だと友人が言っておりました。
女体がリアルに立体に見えるそうです(笑)
ねこのひげ
2012/10/03 04:52
ねこのひげさん、こんにちは。

僕のAV(オーディオヴィジュアル)室は16畳とかなり広くて、馬鹿とAVは使いようというわけで、それなりに楽しんでおります。
かつては機材に馬鹿みたいに金を掛けておりましたが、まともな収入がない今は、ソフト面の充実を図ろうとしているのであります^^

僕のかつての同僚にパソコンでジャズを聴いて“満足”という御仁もいらしまして、さすがにパソコンの音では満足できんだろうと思いましたが・・・まして仕事がオーディオ部門なのに・・・

>女体がリアルに
あはは。
今から20年くらい前、多分ハイビジョンがまだ発売されていない頃、やっと32型くらいが大型と言われ始め、OEM供給先の検査員と「AV(こちらはアダルトビデオ)を大型TVで観るのも何だかねえ、あれは14くらいでせこく観るのが良いんだ」という話をしたのを思い出しましたなあ。
そう言えば、さだまさし原作「アントキノイノチ」で、死んだ後にAVが大量に出てきて遺品整理の人が故人の姉さんに必死に隠す場面が印象に残りました。やはり家族特に女性にああいうものは見せたくない。恥ずかしいものね。昨年僕も死を意識した時に幾つかあったその類のビデオは全てこっそり捨てました^^ゞ
オカピー
2012/10/03 21:20

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