プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」

<<   作成日時 : 2012/09/30 10:42   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

☆☆★(5点/10点満点中)
2011年アメリカ映画 監督ウェス・クレーヴン
ネタバレあり

続編も10年を超えると実質的にリメイクと同等に考えて良いと思うが、本作などは正に最初の三作を踏まえてパロディー的に作り直した変化球的リメイクという気がする。

連続殺人の舞台となったカリフォルニア州ウッズボローに前3作で辛くも生き残ったネーヴ・キャンベルがそのトラウマを克服する過程を綴った著書で大当たりを取って言わば凱旋帰郷する。
 それと同時に彼女の従妹エマ・ロバーツの友人たちが電話の質問の後に殺される十数年前と同じ手口の惨劇が繰り返され、やがてその脅威は徐々にネーヴやエマに接近してくる。

というお話で、スプラッター(若しくはスラッシャー)映画と言われる中では人体損壊度が「13日の金曜日」(1980年)以前の映画並みに低い為に観やすいシリーズで、今回も実際であれば残忍千万な殺し方であってもその印象は変わらない。

連続殺人そのものも相変わらずでその意味では余り面白くないのだが、映画の中の事件が映画化されてそれが7作も作られたといった辺りは入れ子構造であると共に自作パロディー即ちメタフィクションの趣き十分で、かつ「ソウ」シリーズやゾンビ映画や映画のリメイクそのものに対する皮肉っぽい台詞でニヤニヤさせる。

本作はショックは多いがサスペンスは殆どない。犯人探しのミステリー要素が根底にあり、観客が何にも知らないところに、本来の意味でのサスペンスは生まれないからである。本作は意外や正攻法でこけおどし的なショック演出は少なく比較的好感を持てるが、やはり映画は本能的に驚かせるものではなく、心理的にハラハラドキドキさせるのが良い。ヒッチコック映画が時代を越えた古典になった所以はそこにある。

監督はシリーズ生みの親ウェス・クレーヴン。彼の作品では「エルム街の悪夢」(シリーズ)のほうが好みであります。

クレーヴンもネタ切れね。他人(ひと)の褌ではなく、自分の古い褌を持ち出して来た。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション/ネーヴ・キャンベル
過去のシリーズ作品はTVで放送されたものしか観たことなくこれが初めての劇場鑑賞です。謎と恐怖に満ちたスピード感溢れる展開はスリル満点でかなり恐怖感を抱いた覚えがあります ... ...続きを見る
カノンな日々
2012/09/30 10:54

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
あのおかしなお面が人気が出ましたね。
『山形スクリーム』なんて邦画も作られたぐらいですから、よほど人気だったんですね。
そういえば、日本でも自分の作品を作り直した巨匠がいましたね。

銀座シネパトスを使った映画が作られています。来年2月に銀座シネパトスで公開して、それを最後に銀座シネパトスを閉館するそうです。
ねこのひげ
2012/10/01 05:17
ねこのひげさん、こんにちは。

割合見やすいシリーズなんですけど、その一方で、そこまで人気が出る理由も解らないです。
そもそも巨匠というのはセルフ・リメイクを結構していますよね。
ヒッチコック、ジョン・フォード、ウィリアム・ワイラー、エルンスト・ルビッチ、小津安二郎、宮崎駿(「もののけ姫」は「風の谷のナウシカ」の事実上のリメイク)、市川崑、等々。
ホラー映画は才能に関係なくやる人が多いです。

>銀座シネパトス
良い話ですけど、切なくなりますね。
オカピー
2012/10/01 22:15

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる