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zoom RSS 映画評「スプリング・フィーバー」

<<   作成日時 : 2012/09/24 10:43   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2009年中国=フランス合作映画 監督ロウ・イエ
ネタバレあり

各ブログで高評価が目立つ中、本作について手持ちカメラと自然光による撮影の為に鑑賞中余り愉快な気持ちになれなかったことを告白するが、事情は解った。監督のロウ・イエは「天安門、恋人たち」という作品で中国当局により五年間撮影禁止という厳しい処分を受け、それを無視して家庭用カメラで撮った、とallcinemaに書かれている。しかし、それを知ったからと言って本作から受けるネガティヴなイメージが払拭されるわけではない。以前「劔岳 点の記」で述べたように映画はあくまでスクリーン上でのみ評価されるべきものなのだ。

いきなり僕が生理的に苦手な同性愛の場面から始まる。昔風に言ったら男色、もっと昔風に言ったら衆道である。ホモを扱った映画で素直に感心したのは「ブロークバック・マウンテン」(2005年)くらいで、とりわけ女性陣に評判の良い「ブエノスアイレス」(1997年)も全く肌に合わず、最後まで我慢しながら観たといったのが正直なところ。

今回も参ったなあと思っているとさらに困ったことが加わる。自然光に頼っている為に暗い場面が多いのである。TVで昼間暗い場面を観ると甚だ解りにくく、実際誰と誰がごろにゃんしているのか解らない為半分観たところで再生ストップ、夜になって後半を観続けることにした。

その二人は旅行代理店の管理職チン・ハオと書店経営者ウー・ウェイ。ウーの妻の教師ジャン・ジャーチーは夫の様子に異変を感じ、若い探偵チェン・スーチェンに動向を探らせ、遂に真相を知る。夫の浮気を疑って調べるうちに相手が男性と知ってショックを受けるという作品は他にもあるが、実際妻女としては屈辱でありましょう。
 これにより夫婦仲は破綻、男二人の関係も終止符を打つことになり、今度は海賊版製作工場に勤め始めた女性タン・チュオを恋人に持つ探偵青年が彼に興味を持って一線を越える。
 こちらがややこしいことになるうちに前の恋人ウーが自殺、チンは怒った彼の妻に切りつけられ負傷するが、今日も新しい相手を探す。

市井の人々は大概、本作が描くように、火もつかない代わりに消えもせずくすぶっているといった人生を送るのではあるが、それに何のアングルも付けていない(ように見える)、正につまらない現実そのものと言って良いこの作品にカンヌ映画祭は脚本賞を贈っている。

いずれにしても面倒臭いお話で、しかも男色シーンが多くてげんなり。夜観た後半部分は面倒臭い中にも良い意味でけだるいムードを醸成、前半より大分良い印象を持ったが、★を増やすまでの気分にはならない。最初から夜観れば多少違う印象を持てた可能性はあるものの、やはりホモは苦手だ(すみません)。

「面倒臭いのがお好き」のフランス映画のようなお話ではあります。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ねこのひげも苦手です。
まさにフランス映画のめんどくささいっぱいでした。

最近のトヨタのCMで、女性か男かわからない人物がパンツひとつで歩いているというのがありましたが、どうも男?だな〜と思っていたら、やっぱり男でしたが・・・
あそこまで女性的だと、眺めている分にはいいですね。
『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセンのような感じのモデルでした。
ねこのひげ
2012/09/25 05:05
ねこのひげさん、こんにちは。

フランスとの合作とは関係ないのでしょうけど、面倒臭いですよね、こういうの。
アメリカ映画の三角関係は余りこういうムードにはならない。

>トヨタのCM
そうですね。
東京新聞によりますと、全くのストレートだそうです。
綺麗な男性もいるものですね。

>ビョルン・アンドレセン
そう言えば、高校時代、映画を通して仲良くなった親友も「女性かと思っていたけど、急所を見て(笑)男と解った」と言っていました。
オカピー
2012/09/25 22:35

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