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zoom RSS 映画評「男の世界」(1971年)

<<   作成日時 : 2012/09/01 10:49   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
1971年日本映画 監督・長谷部安春
ネタバレあり

カサブランカ」の翻案「夜霧よ今夜も有難う」の主題歌まで歌われる本作は、石原裕次郎の言わば【さよなら日活】企画で、これまた出だしは「カサブランカ」を思い出させる。

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5年前に暴力団幹部・内田良平に恋人を身代わりに殺されたヨット連盟理事で元クラブ経営者・裕ちゃんが、内田の出所に合わせるかのように出奔先のカナダから帰国、刑事の宍戸錠が何かやらかさないかと目を光らせる。
 彼が帰国したのは“どこにいても何も変わらない”という境地に達したからで、カナダへ行きたがっている貧乏カップル沖雅也と鳥居恵子を援助するが、ヤクザの子分達は勝手に彼を狙い、裕ちゃんの弟分たちも守ろうと勝手に大騒ぎする。それをさらにかき回すのが裕ちゃんの世話をした仕事もしないで濡れ手に泡を狙う沖で、ヤクザを脅迫した為全員が入り乱れての出入りと相なる。
 が、最初の殺人を教唆したのがヨット連盟を仕切って金を着服している大滝秀治であることが判明、裕ちゃんは彼を一発殴ったところで宍戸刑事が登場して幕引き。

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というフィルムノワールで、監督はハードボイルド・タッチで切れ味の良い、最近はTV「相棒」なんかも演出している長谷部安春。と言うより、長谷部氏が監督なので観てみたわけだが、お話は後年自殺してしまう沖雅也扮する度し難い阿呆が意味もなく(映画的には必要もなく)かき回すシークエンスが余りに馬鹿らしくて、当時の長谷部作品としては「女番長 野良猫ロック」以下同シリーズ3作のほうがハードボイルドでずっと面白く観られる。

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「赤いハンカチ」やら旧作の主題歌まで繰り出した裕ちゃん映画として最後を飾るロマンティックな狙いを強制されて長谷部監督らしさが抑制されてしまったからだろう。

沖雅也を知ったのは、TVドラマ「さぼてんとマシュマロ」。懐かしいでしょう? 同時期に仲雅美という俳優兼歌手も出てきてややこしかった。昔は人並みにTVドラマも観ていたのだ(笑)。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
沖雅也、1971年にもう映画に出ていたとは。
必殺シリーズなどテレビでよく見ました。
nessko
URL
2012/09/01 15:09
nesskoさん、こんにちは。

「さぼてんのマシュマロ」は1971年から放映されたTVドラマで、動く彼ではっきり記憶があるのは本作くらい。
1973年くらいからTVを余り見なくなったので、有名な「太陽にほえろ!」も「必殺」も殆ど観ていないんです。「必殺」は少し観たかな。
オカピー
2012/09/01 21:54
『夜霧よ今夜も有難う』は、歌番組などでは知ってましたが、当時は邦画にまるっきり興味がなかったので、映画の主題歌というのも知りませんでしたね。
テレビで観て「へ〜!」でありました。

沖雅也の「おやじ、涅槃で待っている」には驚きました。その日景忠男さんも亡くなってしまいましたね。
ねこのひげ
2012/09/02 05:50
ねこのひげさん、こんにちは。

裕ちゃんの曲は60年代後半まで基本的に映画主題歌だったと考えて良いようですね。
「夜霧」は67年ですからその最後のヒット曲ではないでしょうか。
ずっと後年の「ブランデーグラス」は映画には関係なかったはず。

>沖雅也
田宮次郎の死にもビックリしましたけどねえ。
しかし、ビルから飛び降りるのは止めましょうよ。万一通行人に当たれば加害者になってしまいますものね。
オカピー
2012/09/02 21:48

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