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zoom RSS 映画評「世界侵略:ロサンゼルス決戦」

<<   作成日時 : 2012/08/04 11:14   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2011年アメリカ映画 監督ジョナサン・リーベスマン
ネタバレあり

SF映画に擬した戦争映画である。とりあえず、当方のジャンル分類はSFにしておきます。

お話はよくある宇宙人侵略もので、地球の水を求めて地球の各地に現れた宇宙人と地球人との戦争をロサンゼルス戦闘をフィーチャーして描いているのだが、この宇宙人を能力的に限りなく人間に近くし市街戦として見せたところがミソであり、戦争映画たる所以である。

今までの宇宙人侵略SF映画では敵は一方的に地球に攻撃を仕掛け、かつ、巨大な能力の持ち主であるが故にやっつければ純粋に万歳、観客が溜飲を下げるという仕組みであった。
 が、本作は現在の映画制作環境下では一般の戦争映画でイラク兵やタリバン兵を単純な悪者として作れないので、彼らの代わりに地球人と大差ない能力の宇宙人という敵をこしらえた気配が濃厚、結局は地球人=アメリカ人こそ正義の味方という感じで終わる。かくして、アメリカ流コスモポリタン的世界観を押し付けられるような気がする為それほど良い後味をもって観られる作品とは言い難い。

僕も基本的にはノンポリだから、この手のジャンル映画でそれについては批判する程のものではないと自覚している。一番気に入らないのは、相変わらず手持ちカメラ風のドキュメンタリー・タッチで撮っていることである。
 何回も言ってきたのでくどくは言わないが、ドラマ映画は実際には映画監督・撮影監督の目で撮られているとは言え、神の視点であるべき(カメラの存在を意識させないのが基本)で、作者の主観により撮られるドキュメンタリーに見せかけることで現実感を持たせようというのは本来能力のない人間のすることである。作品として面白いかどうかは別にして「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のように明らかに撮影している人物がいるという設定が用いられている作品以外では映像言語上の解釈においても使うべきではないと思う。
 ふらふらする画面が目の健康に良くないのは明らかであり、【百害あって一利なし】とは言わないまでも、70:30くらいで害の方が多いので、もうこんな流行は止めにしませんか? 

最後は映画論になってしまったが、作戦指揮官に扮するのはアーロン・エッカート。他に戦闘アクション御用達女優ミシェル・ロドリゲスが出演。監督は南ア出身の中級監督ジョナサン・リーベスマンだが、展開ぶりをとやかくする内容にあらず。

退屈はしないけどね。

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世界侵略:ロサンゼルス決戦
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佐藤秀の徒然幻視録
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2012/08/04 15:09
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(2011/ジョナサン・リーベスマン監督/アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲス、ブリジット・モイナハン/116分) ...続きを見る
テアトル十瑠
2012/08/04 15:27
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』 ('11初鑑賞124・劇場)
☆☆☆−− (10段階評価で 6) 9月17日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター9にて 12:45の回を鑑賞。 ...続きを見る
みはいる・BのB
2012/08/05 09:00
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』
(原題:Battle:Los Angeless) ...続きを見る
ラムの大通り
2012/08/05 19:18
「世界侵略:ロサンゼルス決戦」
エイリアン相手の戦争。おもしろかったよ。 ...続きを見る
或る日の出来事
2012/12/23 11:16

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
SFの形態を見せながら、実はオーソドックスな戦争映画だったという捉え方も同じ。
ドキュメンタリー風の手持ちカメラに言及したのも同じ。
僕もカメラを意識させるのであんまし好きなテクニックではないですな。
★二つ(オカピーさん流に変換すれば6点)にしたのは、初心者向けには悪くないだろうと思ったのでね。^^
十瑠
2012/08/04 15:39
十瑠さん、TB・コメント有難うございます。

実にオーソドックスな戦争映画の設定で、僕らオールド・ファンにはな〜んということはないのですが、仰るように初心者には結構楽しめるでしょうね。
僕も映画を見始めた頃は、後年観ると全く大したことのない作品を楽しんで観ていましたからねえ。

>ドキュメンタリー風の手持ちカメラ
僕らの世代は揺れる画像は“主観ショット”にしか見えないから、映像言語的にどうもおかしな印象を抱いてしまいますよね。
その意味でこの演出の嚆矢となったと思われる「ブレア・ウィッチ」は映像言語的に正しく、「ジェイソン・ボーン」シリーズは映像言語的には正しくない。臨場感を感じるという意見は解らなくはないけれど、目が疲れるし、余り感心しません。
カメラがやたらと動く回る長回しも大きなスクリーンで観るとカメラ酔いしますね。
オカピー
2012/08/04 22:07
せっかく手ブレ防止装置を発明して、鮮明な画面作りが出来るようになったのに、わざわざ手ブレさせなくても?ということになってしまいますな。
戦争を一小隊の目線からという意味では、往年の『コンバット』を彷彿させる面白さがありました。
ねこのひげ
2012/08/05 05:28
ねこのひげさん、こんにちは。

ひどい場合ですと、大型カメラをわざと揺らしているものと見受けられる場合もありますからねえ、これぞ馬鹿の一つ憶え。

>往年の『コンバット』
戦場らしい雰囲気は良く出ていたし、イスラム・テロリスト(宇宙人)をやっつけてアメリカ万歳・・・というムードが伝わって来なければ、もう少し後味が良かったんですけどねえ。
オカピー
2012/08/05 17:03

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