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zoom RSS 映画評「赤いスキャンダル 情事」

<<   作成日時 : 2012/08/28 15:06   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
1982年日本映画 監督・高林陽一
ネタバレあり

東ではない方の陽一、即ち高林陽一監督のロマンポルノである。WOWOW独自(?)の5分短縮版。

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京都の大学助教授・西沢利明の妻に収まって上品に振舞っていた水原ゆう紀が、夫の著書を出版することになっている出版社のある東京に出た時宝石店で無意識に万引きし、金を支払って事件にはならなかったものの思わずモデル時代(?)の知人・泉じゅんの名前を告げてしまう。
 じゅんちゃんは嫉妬や名前を使われたことへの腹いせもあって再び上京した彼女を戸川昌子の経営する秘密高級売春クラブへ連れて行き、無理に客を取らせる。この行為の後での夫との契りに異常な興奮を覚えた彼女は、夫が出張する火曜日に上京して“火曜日の女”として知られるようになり、巡り巡って遂に夫の知るところとなる。

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通常の小説や映画であればここから修羅場になるのだが、本作の助教授は彼女の魅力には抵抗できない。ショックは受けても可愛さ余って憎さ百倍になったり、捨てたりすることは決してなく、彼女が精神的に彼を裏切るどころかある意味彼の為にしているのだと気付いて寧ろ満足する。

映画をよく観て来た人なら解るようにケッセルの小説を映画化した「昼顔」から拝借した内容だが、色々と解釈できる複雑で屈折した心理が交錯するあの作品(あくまで映画版であって原作は知らない)に比べれば、本作の登場人物の心理模様は大分単純で、ロマンポルノとは言え、幕切れは「なーんだ、馬鹿らしい」ということになりかねない。修羅場にならないのは定石を外して悪くないが、助教授の心理が布石として描かれていないので、しっくりと来ない部分があるのである。

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主演の水原ゆう紀は僕のタイプにあらず。共演の泉じゅんは一般映画や時代劇でたまに観ることがあったが、昔感じたほど可愛く見えなかったのは何故? 80年代初め夏休みで帰省中偶然観た「大江戸捜査網」の海女役は妙に印象的だったのだが。

1970年頃観ていたTVの「火曜日の女」シリーズ、怖かったなあ。特に酒井和歌子主演の「蒼いけものたち」(金田一耕助の出て来ない「犬神家の一族」)・・・ぶるぶる。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こういうのまで見ますか?と言いながら私も観ましたが・・・・・
劇場のころは、金を払うのがもったいない、それより洋画を!と見ておりましたが、NHKで、山本監督が、ロマンポルノについて語るのを観てからは、観るようになりました。
この後から、山本監督は、人気が出て民放にも出るようになりましたが、ねたみややっかみにあい、ポルノ映画を撮らせせてもらえなくなったそうですけどね。
ねこのひげ
2012/08/29 04:11
ねこのひげさん、こんにちは。

>こういうのまで
はい〜っ(タラちゃんの口調で・・・笑)。
あくまで“何でも観る”がポリシーです。
と言っても仰るように、お金を払ってまで観ようとは思いませんので、せいぜいWOWOW等に出た時くらいですね。レンタルでも殆ど借りたことはないなあ。
1980年代半ばレンタルでしか観ることができないであろう「人喰族」とか変てこな作品の悪食を続けた時代もありますが。

>山本監督
あの人、映画好きなのがよく解りますねえ。
NHKの解説で僕らからすると的外れではないかと思うことも時におっしゃいますが、さすがに映画を作っている人くらいにしか観られない観方にハッとすることもありまして、凡百の批評家よりずっと為になります。

>やっかみ
そういうこともあるでしょうなあ。
技術的側面の解説から判断する限り、一般映画もきちんとこなせる力量があると思われますが、NHK関連の番組だけでも食っていけるくらいのギャラは貰っていますかな?
お金に関係なく映画は作りたいでしょうが。
オカピー
2012/08/29 15:39

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