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zoom RSS 映画評「アンフェア the answer」

<<   作成日時 : 2012/07/28 09:47   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2011年日本映画 監督・佐藤嗣麻子
ネタバレあり

昨日観た「アンフェア the movie」の正真正銘たる続編で、前作の最後で宙ぶらりんになったままヒロインの警部補・篠原涼子の手元に残ったUSBメモリーを巡る争いを描いた刑事サスペンス。4年もスパンを置いて作られたのが一番の謎でござる。

東京で連続ネイルガン殺人事件が発生するが、鑑識の加藤雅也によると、前の事件の容疑者となった人物が次の被害者となっていくという予告殺人の様相を示す。それによると次の被害者は、現在は北海道の小さな警察署で働いている涼子嬢の前夫でフリー・ジャーナリストの香川照之ということになり、彼女が密会した後案の定死体で発見され、現場に指紋が残された為彼女は男女関係にある上司・佐藤浩市らにより捕縛される憂き目に遭うが、中に割って入って来た若い検事・山田孝之を人質に逃走する。

山田検事人質事件が二人が示し合せた狂言であることはすぐに明らかにされるが、本作の特徴の一つはこうした重要な作戦や取引が後で回想により具体的に紹介されるという形式を取っていることである。

後は、或るパソコンに繋いだ時に初めて情報が開示されるUSBを狙って彼女を亡き者にしようとしているのは誰かということになるが、幕切れを見る限り恐らく二つのグループ、即ち一つUSBに収められた巨悪の実像を封印すればとにかく満足するグループ、一つUSBを保有することで巨大権力を掌握しようとするグループ、があると思われる。最後に正体を現すあの面々が巨悪の大本たる上層部の使い走りであると想像することは難しいからである。

で、本作で彼女をかき回すのはどうも後者らしく、それが誰であるかは観てのお楽しみ。張本人たる第一グループも何らかの動きをしているはずなのだが、どうもその点が甚だ曖昧で、僕が最後に感じた「彼らは第二グループである」という位置付けも確信が持てなくなって来る。

全体としては虚々実々の駆け引きがなかなか面白く観られ、前作ほどモタモタしていないものの、香川殺しに至るまでの殺人の目的がこれまた曖昧な為、すっきりしていそうでしていない幕切れが益々すっきりしない。

いずれにしても作る気なら更なる続編も作れそうな展開ながら、幾ら何でも巨悪に対し単独で戦うのは難しいでしょう・・・という気にはなって来る。

前作と本作の脚本を担当した佐藤嗣麻子が監督。もしかしたら日本のミミ・レダーを目指していくのかもしれませんな。間違っても日吉ミミは目指さないだろう。

オリンピックがいよいよ始まりました。とにかく、本作の登場人物と正反対にフェアに闘いましょう。ああ、忙しい。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
『アンフェア the answer』
(原題:Limitless) ...続きを見る
ラムの大通り
2012/07/28 15:03
アンフェア the answer
男が皆バカに見えてしまう 公式サイト。佐藤嗣麻子監督、篠原涼子、佐藤浩市、山田孝之、阿部サダヲ、加藤雅也、吹越満、大森南朋、寺島進、香川照之。「アンフェア」の続編で、 ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2012/07/28 17:26
アンフェア the answer/篠原涼子、佐藤浩市
TVドラマにはかなりハマったのですがその後の劇場版『アンフェア the movie』はちょっと期待ハズレ。それでも謎を残したままのラストシーンに続編を楽しみにしていましたが、あれから4 ... ...続きを見る
カノンな日々
2012/07/28 20:57
『アンフェア the answer』 ('11初鑑賞132・劇場)
☆☆☆−− (10段階評価で 6) 10月1日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター9にて 13:30の回を鑑賞。 ...続きを見る
みはいる・BのB
2012/07/29 12:26
『アンフェア the answer』
□作品オフィシャルサイト 「アンフェア the answer」□監督・脚本 佐藤嗣麻子□原作 秦建日子□キャスト 篠原涼子、佐藤浩市、山田孝之、阿部サダヲ、加藤雅也、吹越満、       大森南朋、寺島進、香川照之■鑑賞日 9月17日(土)■劇場 TOHOシネマズ... ...続きを見る
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9月30日 アンフェア the answer ...続きを見る
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2012/09/30 20:58
映画評「アンフェア the end」
☆☆★(5点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・佐藤嗣麻子 ネタバレあり ...続きを見る
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2016/07/17 09:16

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
編集がヘタなのか、脚本が悪いのか、それとも監督がイモなのか?

4年・・・・篠原涼子さんが、結婚して妊娠したからじゃない?

先日『リンカーン弁護士』という映画を観てきました。
いや〜っひさしぶりにいい映画を観ましたよ!
ハードボイルドなのに、CG多様のカーチェイスもないし、ド派手な銃撃戦もない。大人の映画でありました。

腹が立つのは2週間で終わったことです。
大人の観客はいなくなったということですかね?
ねこのひげ
2012/07/29 04:38
ねこのひげさん、こんにちは。

>編集、脚本
ハリウッド映画では脚本でほぼ映画の出来が決まるようですね。聞くところによると、一部の大物監督を除けば、カット割りまで脚本通りで、監督は文字通り現場監督の様相のようです。
昔から監督の力が強い邦画界では多少事情が違うでしょうが、昨今のTV局がリードする作品群では監督の力量を一概に責められないかもしれません。尤も本作は脚本と監督が同一人物なので、監督に全責任を帰して問題ありません^^ゝ

>4年
にゃあるほど。
そう言えば結婚しましたっけ。
芸能ニュースには疎いからなあ・・・

>『リンカーン弁護士』
タイトルからは内容が想像できないですね。

>大人の観客はいなくなった
現在の力量の邦画が洋画の配収を超えているようでは、そう言わざるを得ません。
映画のTV化、CG映画全盛でアメリカ映画の力量が全体的に落ち、そちらにも大人の観客を遠ざける要因がありますよね。
オカピー
2012/07/29 18:08

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