プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「キッズ・オールライト」

<<   作成日時 : 2012/07/13 14:28   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 7 / コメント 4

☆☆☆(6点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督リサ・チョロデンコ
ネタバレあり

ザ・フーのデビュー・アルバムに入っている名曲そして彼らのドキュメンタリーと全く同じ原題のドラマ。彼らの曲がどこかで使われているのかと思いきや、出てくるのはジョニ・ミッチェルと彼女の最高傑作と目されるLP「ブルー」の話題ばかりで、全く関係なかった。

大学進学直前の少女ミア・ワシコウスカと弟ジョシュ・ハッチャースンが、中年レズビアン・カップルに精子を提供した生物学上の父親に興味を持ち、調査の末に自然食レストラン経営者マーク・ラファローに突き当り、実際会ってみると癖はあるがなかなかの好人物で好感を覚える。
 やがてその事実に気付いたハッチャースン君の母親ジュリアン・ムーアも同じような印象を抱いて、始めたばかりの造園業を見て貰ったりするうちに出来ごころ的に男女の仲になってしまう。
 片や、ミア嬢の母親アネット・ベニングが彼の家を皆で訪ねた時にジョニ・ミッチェルで意気投合したのも束の間ジュリアンとラファローの関係に気付き、一家はガタガタになってしまう。

というお話は、全体としては子供のできない普通の夫婦に変えても十分成立し、それ自体寧ろリサ・チョロデンコ監督の旧作「しあわせの法則」同様定石的で大して面白味があるわけではなく、同性婚による一家運営という、今の日本ではなかなか考えにくい風俗的興味に尽きると言っても過言ではない。

しかも、監督自身がストレートではないということで、どうも男性に対して厳しく、アネットのラファローに対する最初の態度は先入観がありすぎ、また事件発覚後の他の家族の彼に対する態度も戴けない。
 彼としては思いがけない“家族の出現”に自分でも家庭を持ちたいという思いが出て来ただけで、家庭を壊しに現れた破壊者のように扱われるのは不本意であろうし、観ている一般(特に男性)観客も余り愉快な感じを受けないであろう。かくして、一家が家族の絆を確認し合う幕切れが全くすっきりしない。

演技陣は好調。しかし、ロマンティックな映画ではないとは言え、ジュリアンの腕のソバカスには些か興醒める。

同性愛ものは苦手。この手の作品は気の抜けた手抜きレヴューになることが多いので、ご容赦ください。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(7件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
キッズ・オールライト/The Kids Are All Right
両親は母二人?!レズビアンの母二人と姉弟というちょっと変わった4人家族を描いたヒューマンドラマ。主演は『愛する人』のアネット・ベニングと『シェルター』のジュリアン・ムーア。アネットは本作で2010年のアカデミー賞主演男優賞にノミネート、作品自体も作品賞をはじめ4部門にノミネートされた。共演にマーク・ラファロ、ミア・ワシコウスカ。監督はリサ・チョロデンコが務める。 ...続きを見る
LOVE Cinemas 調布
2012/07/13 15:14
星を追うキッズ
「キッズ・オールライト」 「星を追う子ども」  ...続きを見る
Akira's VOICE
2012/07/13 15:49
キッズ・オールライト/アネット・ベニング
第83回アカデミー賞授賞式の中継放送でスタジオゲストの中島由紀子さんがアネット・ベニングを絶賛していたんですよね。この映画を観ていない私にはそれはピンとこなかったのです ... ...続きを見る
カノンな日々
2012/07/13 17:52
キッズ・オールライト
公式サイト。原題:THE KIDS ARE ALL RIGHT。リサ・チョロデンコ監督、アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、ミア・ワシコウスカ、ジョシュ・ハッチャーソン、ヤヤ ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2012/07/13 18:58
映画:キッズ・アー・オールライト The Kids Are All Right ちょっと変わった形...
NYで買ってきたDVDをあわてて鑑賞。 なぜなら明日アカデミー発表前に主要部門の受賞者を、勝手に大予想! してみようと思っているので。 この作品、作品賞、オリジナル脚本賞、主演女優賞(アネット・ベニング)、助演男優賞(マーク・ラファロ)と、結構な数のエントリー... ...続きを見る
日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF ...
2012/07/14 08:06
『キッズ・オールライト』
(原題:No Strings Attached) ...続きを見る
ラムの大通り
2012/07/15 22:10
キッズ・オ―ルライト(2010)▽▲THE KIDS ARE ALL RIGHT
 青空の下、共に生きる。 家族になる。 京都シネマにて鑑賞。 風変わりな家族です。でもそんな違和感を感じさせない、カラッとした家族関係! アネット・ベニングは超ショートヘアー、えらいイメージが変わった。ジュリアン・ムーア演じるジュールズとレ○ビアン夫婦... ...続きを見る
銅版画制作の日々
2012/07/19 10:16

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ねこのひげもストレートなので男には興味がありませんからな〜

なんの映画だったか・・・女優のソバカスだらけの顔を見せられて、その上その女優がセクシーとか・・・・言われてもな〜興ざめでしたな。
白人のソバカスの多さには驚きます。
ねこのひげ
2012/07/14 05:21
ねこのひげさん、こんにちは。

同じならレズビアン映画の方が観られますけどね^^;
同性愛がテーマで個人的に感心したのは「ブロークバック・マウンテン」くらいだなあ。
女性陣に人気のあった「ブエノスアイレス」とか全く受け付けられませんでした。

>ソバカス
その昔「赤い靴」に主演したモイラ・シアラーの胸元がもの凄いソバカスで、美しい映画の感動もどこへやら、と脚本家の猪俣勝人氏がベストセラーになった「世界映画名作全史:戦後編」の中で書かれていたのを思い出しました。

さすがに美貌で売っている女優さんで顔にそばかすのある人は少ないですが、そういう方でも胸元や背中や腕などにびっしりというケースはままありますね。
肌に関しては日本人というか東洋人は綺麗です。
オカピー
2012/07/14 22:20
DVDでみました。
>この手の作品は気の抜けた手抜きレヴューになることが多いので、ご容赦ください。
 ご安心をオカピーさん。そのために下品かつ厳しめのコメントしますから。
アネット演じたニック曰く
「家族がほしければ自分で作れ!」・・・
まあ そのとおりですがね。でもいいかえるなら

「ジュールズ(ジュリアン)を貪る権利があるのは私だけだ!私だけがジュールズの肉体を私の体臭フェロモンつけまくっていいんだ! それを てめえのペ〇スをズボズボつっこんで臭いをつけやがって・・・ジュールズのパートナーである ワ タ シ をなめてんのか!ジュールズのマ〇コに誓っても ゆるさぁぁぁん(激怒)」・・・これが正確なセリフです あっ そうか! そのセリフを言わなかったから アカデミー賞逃したんだな〜 アネット残念!

マークラファロ演じたポールも このセリフ言ってたら受賞してたんですよ
「ジュールズ(ジュリアン)の肉体はむさぼられるためにあるんだ!ニック(ベニング)、あんた彼女を束縛しすぎて欲求不満にしてたんじゃないか!子育てのストレスは大変だったはずだ! オレが"伝家の宝刀"を抜いて ジュールズのマ〇コに ブシュッと刺し込み、激しいセックスでジュールズを昇天させて肉欲を満たさせて"マン"ぞくさせたんだ!オッパイもハリがあってベェロッベロッチュパチュパ 下品な音たてまくって 舐めまわして吸いつきまくったら死ぬほど反応してたんだ!感謝してほしいくらいだ!」

そう、このセリフ言わんかったから 助演男優賞を「ザ・ファイター」のベイルに取られたんですよ〜ラファロ残念!

 以上、厳しいコメント言いまくりでした^^
zebra
2013/12/08 01:29
zebraさん、こんにちは。

最近のアメリカ映画は確かにこんな台詞が跋扈しているんですよねえ^^

適当に“好演”とか書いておりますが、二人ともオスカーにノミネートされていたんですね。知らんかった(笑)
オカピー
2013/12/08 20:08

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「キッズ・オールライト」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる