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zoom RSS 映画評「ソウル・キッチン」

<<   作成日時 : 2012/04/17 09:59   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2009年ドイツ=フランス=イタリア映画 監督ファティ・アキン
ネタバレあり

ハンブルクで大衆食堂を経営しているギリシャ系アダム・ボウスドウコスが、恋人フェリーネ・ロッガンが上海に派遣されることになってしょんぼり、税務署から滞納分としてステレオを持って行かれる不運の連続。
 が、彼女の送別会で知り合った料理人ビロル・ユーロルを雇ってちょっとした高級料理に方向転換、当初常連客から顰蹙を買ったものの、仮出所の条件として格好だけ雇った兄モーリッツ・ブライブトロイが盗んで来たDJセットを使ったパーティーで大儲け、その金で、彼の店を手に入れたい旧友を名乗る不動産業の告発でやってきた衛生局の要求を満足する店に改造するや雑誌に取り上げられて客足が伸び、腰を悪くしたことで知り合った医学療養士ドルカ・グリルシュと親しくなっていく。

という、諺【塞翁が馬】をほんの少し思い出させるお笑いの一席で、主演もしているボウスドウコスが自己の経験を基に共同で書いた脚本をファティ・アキンが映像化している。アキンとしては秀逸だった旧作「そして、私たちは愛に帰る」のシリアスさとは全く違う猥雑気味の喜劇で、一見とりとめない展開ながら実は布石を敷いて割合しっかり作られている。

のではあるが、僕がそうであったように眠気や不安など集中できない時に観ると全くとりとめない作品としか受け止められられない可能性が潜んでいることは否定できない。滅多に二回観ない僕がお話を確認する為に前半だけ見直したら案外ちゃんとしたお話になっていると判った次第。

良い意味でノンシャランな展開がお好きな人にお薦めしたいが、全体が猥雑で、男性役者陣が些か暑苦しすぎるので個人的には余り好かない。

“ソウル”と聞いて韓国の料理ものと思った人もいたようで。

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ソウル・キッチン/Soul Kitchen
『ニューヨーク、アイラブユー』の監督の一人ファティ・アキン最新作。ハンブルクにある大衆レストランのオーナーと、その兄を中心とした仲間たちを描いたヒューマンコメディだ。主演に本作の脚本も務めるアダム・ボウスドウコス。共演に『es[エス]』のモーリッツ・ブライブトロイ。舞台となっているソウル・キチッンは実際に監督が通っていた店がモデルだという。 ...続きを見る
LOVE Cinemas 調布
2012/04/17 13:12
魂の多国籍料理(おいしくて笑える)〜『ソウル・キッチン』
 SOUL KITCHEN ...続きを見る
真紅のthinkingdays
2012/04/17 23:01
「ソウル・キッチン」
SOUL KITCHEN 2009年/ドイツ・フランス・イタリア/99分 at:シネマート心斎橋 監督: ファティ・アキン 脚本: ファティ・アキン/アダム・ボウスドウコス 撮影: ライナー・クラウスマン 出演: アダム・ボウスドウコス/モーリッツ・ブライブトロイ/ビロル・ユーネル/ウド・キア/アンナ・ベデルケ/フェリーネ・ロッガン「太陽に恋して」でファティ・アキン作品のファンになった私にとって嬉しい公開。 ...続きを見る
寄り道カフェ
2012/04/18 10:05
ソウル・キッチン
多民族が一緒に暮らすドイツ、ハンブルグのレストランを舞台に、その店に集う人々の人間模様を綴る。監督は「愛より強く」、「そして、私たちは愛に帰る」のファティ・アキン。ヴ ... ...続きを見る
パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ
2012/04/20 11:20
ソウル・キッチン(2009)◎●○SOUL KITCHEN
 心(ソウル)も満たすレストラン こんなレストランなら、行ってみたい!! 遅ればせながら、観て参りました。とても良いとの評判だったので、楽しみしていた作品です。その噂通り、本当に楽しくてパワーに溢れていました。 「そして、私たちは愛に帰る」のファティ・... ...続きを見る
銅版画制作の日々
2012/04/21 01:07

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ねこのひげは、タイトルを見たとき、ソウルフードというかニューオリンズのクレオール料理の話かなにかと思いましたよ。
ヨーロッパ映画にはこういうとりとめがない話が多いようで・・・・

ヨーロッパ映画といえば、こんど公開される『アイアンスカイ』というデンマークのSF映画がおもしろいですよ。
おもしろいといっても、映画の資金集めの仕方ですが・・・・
YouTubeで一部を公開して、資金の募集をして1億円を集めて作ったそうです。
デンマークとドイツでヒットしたので世界展開されることになったそうです。

第二次大戦に敗れたナイスドイツが月の裏側に隠れていて、ふたたび連合国に戦争を仕掛けてくる話だそうです。

歌手なんかでも、YouTubeで歌っているのが評判になってプロになるのがいるから、これからこの手法が増えるかもしれませんね。
ねこのひげ
2012/04/18 05:30
おはようございます。
トルコとドイツという二つの文化圏での葛藤をテーマに撮っていたファティ・アキンが「そして、私たちは愛に帰る」で、彼の中ではある一定のピリオドがついたんだなって、この作品を観ながら思ってました。
>男性役者陣が些か暑苦しすぎるので個人的には余り好かない。
猥雑さは、まぁお祭気分と言うことで…(笑) しかし、料理人のピロールさんはじめ暑苦しい面々でしたねぇ(笑)
これはこれで楽しめたファティ・アキン作品でした。
>“ソウル”と聞いて韓国の料理ものと思った人もいたようで
もう、いやぁねぇ〜。ここまで韓流に汚染されている?!
シュエット
2012/04/18 10:15
ねこのひげさん、こんにちは。

>クレオール
実際そちらを想像した方も少なからずいらしたようです。
僕は文字通り「魂」を想い浮かべたので、特に場所は考えなかったですね。

>YouTube
そうですね。
面白い時代になりました。
音楽ファンでもある僕なんかにはfacebookよりこちらのほうが意味があります。
これで映画を観る気はないですけどね。ただ、日本では手に入らない貴重なサイレント映画なんかあれば別です。
オカピー
2012/04/18 19:43
シュエットさん、こんにちは。

僕はそこまでこの監督について解っていないので、そういう感想にまでは至りませんでしたが、むさくるしい男が何人か出てくるだけで少々げんなりするところがありました。
お話は、ちょっと復習したら割合良く出来ていたのに気付きましたけどね。

>韓流
いやはや何とも・・・(笑)
オカピー
2012/04/18 19:57

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