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<<   作成日時 : 2012/02/23 11:59   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督アントン・コルベイン
ネタバレあり

久しぶりにまとまなアメリカン・サスペンスを見たと思って嬉しくなっていたら、監督はオランダ出身のアントン・コルベイン。ハリウッドでがちゃがちゃとスタイルの為のスタイルだけで映画を撮っている監督の作品とは一味違う犯罪映画である。

殺し屋のジョージ・クルーニーが北欧で追って来る殺し屋だけでなく一緒に過ごした美人も一緒に殺す、というのがプロローグで、その後手配係ヨハン・レイゼンの指示通りイタリアの片田舎に移動してからがいよいよ本番。

美人テクラ・ルーテンから特殊な銃の製作を依頼された彼が、知り合ったばかりの神父の知人(実は息子らしい)の自動車部品を使って徐々に仕上げる度にテクラと会うが、邦題から彼女のターゲットは彼らしいと見当がついてしまうのが却って上手味で、落ち着いたムードの中に自ずとサスペンスが醸成されていく。

その一方で、懇意になった売春婦のヴィオランテ・プラシドの許に足繁く通っているうちに彼女も小型拳銃を持っているのでどうも落ち着かないが、本人に確認して護身用と知って安心する。作者はここで変などんでん返しを用意せず、祭の最中に案の定彼を狙ったテクラを殺したレイゼンと町を移動してチャンスを伺う一騎打ちとなる。

フィルム・ノワールの傑作「サムライ」と狙いが似ていて、これを最後の仕事と決めてヴィオランテとの平和な生活を目指した主人公が結局悲劇を迎えるラストの味わいが大変ヨロシイ。何故主人公が殺されねばならないのかといった疑問は、彼の悲劇自体がマクガフィン(仕掛け)なので愚問に近い。

本場のアメリカ人監督がこれを作ったらもっと絶賛しましたがねえ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
なるほど、『サムライ』ですね。
原作はイギリスで、監督がオランダ。ヨーロッパ勢が巻き返しているというところでしょうか?
ベラベラとド派手な説明がないのがよろしいですな。
ねこのひげ
2012/02/24 06:20
ねこのひげさん、こんにちは。

>ヨーロッパ勢
相変わらずヒットはしませんが^^;
原作もスタッフも欧州勢に勢いがありますね。
考えてみると、ハリウッドで名を残した昔の監督には若い時に渡米した人が多いです。

>ベラベラと
現在のハリウッド大衆映画はとにかく台詞が多いですねえ。
ウディー・アレンのように台詞劇として作っているのなら構いませんけど。

それはともかく、フィルム・ノワールでは引退しようとした殺し屋は殺される運命なんですよね。
オカピー
2012/02/24 20:16

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