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zoom RSS 映画評「アウトレイジ」

<<   作成日時 : 2012/01/21 16:21   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2010年日本映画 監督・北野武
ネタバレあり

北野武のヤクザ映画は余り面白いと思ってこなかったが、僕が勝手に解釈して楽しんだここ数作の後久しぶりに作ったこの暴力映画は秀作とは言わないまでも期待より楽しめた。暴力以外に中味がなく、徹底してドライなのが良いのである。

中味がないと言っても本当にないわけではない。ストーリーを具体的に述べる必要がない映画という意味である。

本作が描くのは、かつてはきちんとしたヒエラルキーを構成していたはずの暴力団において、今では義理の親子、兄弟の精神などどこへやら出世の為なら誰でも裏切る、トップと言えども油断はできない、下剋上、裏切りがビジネスライクに行なわれるヤクザの姿である。少なくとも一見そう見える暴力の連鎖を描いているわけでもない。命令の連鎖というのは悪くない表現だが、それすら越えた非情の世界しかそこにはない。裏切りも裏切りと感じられないレベルにまで、この映画では達している。

それが暴力団の実情(に近いもの)なのか、或いは単なる社会の寓意なのか僕には解らないが、暴力映画が必ずしも好きではない僕が案外楽しめたのは、殺害方法の展覧会という様相を呈しながら、案外グロテスク度が低いからであろう。歯科器具を使った残酷場面は「マラソンマン」などにもあったが、日本のヤクザ映画では珍しく、ちょっとニヤニヤしながら見ていた。

一応配役を。
 一番のボスに北村総一朗、彼の若頭に三浦友和、小さな組を任されているビートたけし、その若頭に椎名桔平、ヤクザとつるんでいる刑事に小日向文世、英語に堪能なインテリやくざに加瀬亮、その他國村隼、石橋蓮司、杉本哲太、塚本高史、等々賑やかな顔ぶれ。

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トラックバック(9件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
アウトレイジ
命を大切にしやがれってんだ,この野郎!   ...続きを見る
Akira's VOICE
2012/01/21 17:26
『アウトレイジ』
□作品オフィシャルサイト 「アウトレイジ」□監督 北野武□キャスト ビートたけし、三浦友和、椎名桔平、加瀬亮、國村隼、石橋蓮司、小日向文世、杉本哲太、北村総一朗、塚本高史、中野英雄 ■鑑賞日 6月20日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★(5★満点... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2012/01/21 19:51
アウトレイジ
世界の北野最新作。ヤクザの世界で繰り広げられる文字通り「仁義無き戦い」を描いたバイオレンスムービーだ。出品されたカンヌ映画祭でも賛否両論渦巻いたといういわくつきの作品。主演はビートたけし、共演に北村総一朗、三浦友和、國村隼、杉本哲太、椎名桔平、加瀬亮、塚本高史、小日向文世といった若手からベテランまで早々たる面々が揃う。 ...続きを見る
LOVE Cinemas 調布
2012/01/21 21:04
「アウトレイジ」  仁義なき中、哀しき忠誠と武闘派の最期・・・・。  (再追記)
武の作品を劇場で鑑賞するのは、実は「その男、凶暴につき」以来。 ...続きを見る
取手物語〜取手より愛をこめて
2012/01/21 21:31
アウトレイジ/ビートたけし、椎名桔平
時に無実の罪で痴漢の容疑をかけられ、時には放火犯疑惑の弟を見守っていたあの優しい加瀬くんが暴力団組織の人間の演じるというのが私にとっては最大の衝撃だったこの作品。彼に ... ...続きを見る
カノンな日々
2012/01/21 21:39
mini review 11514「アウトレイジ」★★★★★★☆☆☆☆
ヤクザの世界で男たちが生き残りを賭け、裏切りや駆け引きなど壮絶な権力闘争を繰り広げる、「世界のキタノ」こと北野武監督が放つ本格バイオレンス・アクション。タイトルは極悪非道を意味し、登場人物すべてが悪人という異色のドラマが展開する。主演のビートたけし以外... ...続きを見る
サーカスな日々
2012/01/26 10:22
アウトレイジ
いま、フォーサイスの「イコン(下)」を読んでいて ロシアン・マフィアの話も出てきたところで おお、そうだ、「アウトレイジ」録画してあったのだわ、と 昨夜、寝る前に観る ... ...続きを見る
映画と暮らす、日々に暮らす。
2012/02/25 14:49
アウトレイジ : ザ・極道
 今日は朝から目が痒いです。ここ広島でも花粉が飛び始めました。花粉症の皆さんにとってつらい日が続くと思いますが、耐え忍んで行きましょう。では、本日紹介する作品はこちら ...続きを見る
こんな映画観たよ!-あらすじと感想-
2012/09/14 20:24
アウトレイジ
キャッチコピーは「全員悪人」「下剋上、生き残りゲーム」。 ...続きを見る
のほほん便り
2016/05/13 10:27

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
今日は何度もお邪魔してすみません。

本作は、「その男」以来、2度目の武映画の劇場鑑賞でした。
私は武のハード系の映画はけっこう好きです。中でも、一番は断然「ソナチネ」なんですが、本作もなかなかよかった。
やはり、武の映画は無駄な台詞がなく、説明がない点が一番いいですね。

久々にキタノブルーを感じさせ、画はあくあでドライ。だが、主人公は周囲とちがって義理堅い昔気質のヤクザ。それも所詮、武闘派の鉄砲玉。そんな不器用な根っからの武闘派ヤクザを哀しくそして不気味に描いているのがいいですね。

あと、桔平ちゃんがカッコよすぎでした。

では、今日は何度も失礼しました。
イエローストーン
2012/01/21 21:30
北野武監督は、いい意味で裏切ってくれますよね。
ヨーロッパで、芸術映像作家みたいなレッテルを張られだしたのが気に入らなかったようで。
談志さんと一緒で、江戸っ子堅気というやつでしょう。
ねこのひげ
2012/01/22 07:34
イエローストーンさん、こんにちは。

「ソナチネ」は観た時の年齢のせいもあったのでしょうか、余り印象に残っていないのですが、今観たらまた違うかもですね。

最近はたまたまかもしれませんが、日本映画の方が面白いんですよ。短編を別にすると、キタノ映画は全部観ています。僕はやはり大した作家と思っています。
オカピー
2012/01/22 22:23
ねこのひげさん、こんにちは。

僕は解らん(ようで案外解りやすい)映画を作るキタノも嫌いではないし、こちらのタイプも必ずしも嫌いではないです。が、今までは余り面白いとは思わなかったのですが、本作は気負いがないように感じられ結構気に入りました。
オカピー
2012/01/22 22:32
こんにちは。
なんか役者さんがいきいきしていたのが面白い。変身願望だな。
kimion20002000
URL
2012/01/26 10:29
kimion20002000さん、こんにちは。

そうですね。
いつもとは大分違う役柄の配役で、皆さんある意味楽しそうにやっていました。
オカピー
2012/01/26 16:38
なんなんでしょうか、この牽引力。
最後はああなるでしょうね〜とは
思っての想定内なのですが・・・
やっぱり、たけしさんは映画少年でしょう。
そして、男 の 子。(笑)
vivajiji
URL
2012/02/25 14:57
vivajijiさん、こんにちは。

殺人がこれだけ多くても残虐な感じが余りせず、何だかニヤニヤしながら観ていました。
ハードボイルドなコメディーですね。
ショットの繋ぎの独自の間とか、僕は魅力を感じます。
でも、こういうのはたまに観るから良いので、続編は作らない方が良かったなあ。
オカピー
2012/02/25 22:35

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