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zoom RSS 映画評「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」

<<   作成日時 : 2012/01/18 11:52   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2010年韓国映画 監督ソン・ヘソン
ネタバレあり

ご存知香港ノワールの嚆矢となった同名作の韓国版リメイクだが、比較する以前に、これほど場面の繋ぎ方が下手くそな作品は久しぶりに観た。主たる四人の人物関係をはっきりさせないまま本筋に入って行くのがその根本原因である。作品の中には展開の中で人物関係を理解させていくタイプも少なからずあるが、本作はその関係の変化を描くのが眼目なのだからこれではお話にならない。

兄弟は脱北してきたという設定で、兄チェ・ジンモは武器密売人、後から追ってきた弟キム・ガンウは一人逃げた兄を怨んで彼を逮捕すべく苦学して警官になる。チェはタイで弟分チョ・ハンソンの裏切りに遭って逮捕され、その復讐にタイに出た相棒ソン・スンホンは足に重傷を負って落ちぶれる。チェが出所して香港に戻って来た時はチョは大物になっている。

というお話の骨子は同じだが、オリジナルを観ていない人にそういうお話であることがすんなり解るかどうか。少なくとも僕の頭脳では解らなかったであろう。

中盤は何とか落ち着いて観られるが、終盤になると登場人物の間抜けぶりが目立ち溜息が出る。以下の如し。

兄チェが苦労してチョを捕まえたところへ、弟キムが子分がぞろぞろしている中へ入ってわざわざ人質になる。コメディーを別にするとこんな間抜けな警官を映画の中で観たことがない。
 結局チェとチョが交換される。三人揃ったところで敵がうようよしている中ソンが弟に説教をしている時蜂の巣になる。当り前でござる。
 チョを撃って安心する兄弟も間抜けで、結局死んでいなかったチョに撃たれて兄が死に、本当は兄を慕っていた弟も後追い自殺する。

そもそもオリジナルはフレンチ・ノワールのムードの中にアメリカ的なハードボイルドさがあって格好良かったのだが、本作はメソメソした感じに終始して気勢が上がらない。

4人も脚本に絡んでいるので正に「船頭多くして船山に登る」になった形。製作に携わっているジョン・ウーは一体何をしていたのやら。

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コメント(2件)

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わけがわからず、なんのこっちゃな映画でありましたが、期日までに完成させないと違約金でもとられるということだったのかな?
ねこのひげ
2012/01/19 06:47
ねこのひげさん、こんにちは。

僕が勝手に寄らせてもらっているブログでは随分評判が良いんですけど、これ、オリジナルを観ていなかったら話が解らなかったと思うなあ。
ねこのひげさんもそうでしたか。良かった(笑)。

IMDbを観る限り、世界的な評価もそれほど高くない模様。
オカピー
2012/01/19 19:53

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