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zoom RSS 映画評「座頭市あばれ凧」

<<   作成日時 : 2011/12/04 16:26   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
1964年日本映画 監督・池広一夫
ネタバレあり

シリーズ第7作は脚本が犬塚稔に戻って調子よろしく、監督の池広一夫もなかなか凝った演出をして大分面白い。

賞金目当てのチンピラに銃撃された座頭市(勝新太郎)が鰍澤の親分・文吉(香川良介)の長女お国(久保菜穂子)に助けられ、お礼に寄って彼の家の雑用をこなす。そこへ例のチンピラ、実は文吉の不肖の息子が戻って来るなり、文吉の持つ富士川の川渡しの差配権を狙っている悪党の安五郎(遠藤辰雄)の一家に殴り込みをかけて捕えられ、益々家族に迷惑を掛ける。
 市は文吉の為に息子を取り返すが、交渉のチャンスを失った安五郎は市の正体を文吉に明かして追い払うように仕向け、市のいなくなった文吉の家を襲う。市は市を狙う刺客たちが計画を話している現場に遭遇、あっという間に片づけ、安五郎一家に乗り込む。

お話はがっちりしていて第一作に次ぐ出来映えではないかと思うし、作品のモチーフも第一作に通じる障害者への強い意識である。盲につんぼに吃りが出て来て、それが善人であろう悪人であろうと、悲しみが滲み出る作劇になっているのである。
 盲目の市とつんぼの花火師(左卜全)との珍妙な絡みの中にもそれはあるのだが、ただ、3作目くらいから出始めたユーモアを盛りすぎて虚無感を伴うペーソスを相殺してしまって第一作ほど感慨がわかない。

その代わり、幕切れの市の立ち回りでのライティングとカメラワークが凄い。俯瞰で捉えた殺陣もいかすが、特に市が「暗くなるまで待って」作戦でろうそくを斬って暗くするシーンが圧巻。縦の構図で、斬ったろうそくが一つずつ消えて行って遂には逆光になって市の姿が浮かび上がるのが実に格好良いのである。最後に親分を斬った後花火を背景にアップで捉えた市は鬼気迫る。

前作と違ってぐっと池広監督らしい切れが出た。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
実は『座頭市』シリーズは、ストーリーが頭の中で重なって、どれがどれかよくわかりません。(^^ゞ
観ると、ああこれだったか〜ですけどね。
殺陣だけは、印象的でありますが・・・
ローソクを斬ったあと、仕込み杖の刃の上に火のついたままのローソクを乗せてまわすシーンが印象に残ってます。
ねこのひげ
2011/12/05 06:33
ねこのひげさん、こんにちは。

あれだけ作られれば解らなくなりますよ^^
お話も「眠狂四郎」シリーズよりぐっと正統派で、印象が残りにくい。
殺陣は「座頭市」のほうが凄いと思います。とにかく勝新は動きが異常に速いです。
オカピー
2011/12/05 21:11
ブログ 座頭市で 検索中です
私は 勝新さん の 座頭市を テレビドラマだったかなぁ? 少し記憶にあります。今の若い人は 知っているかナァ?
今 動画で 座頭市 勝新太郎 を 見ています。セリフの入った歌が渋いですね。カツシンさん伝説 すごいですね。
あの時代を 知らない僕です。
映画同好会(名前検討中 座頭市を語る会
村石太物語&悪名
2012/01/07 19:02
村石太物語&悪名さん、こんにちは

ご苦労様です<(_ _)>
オカピー
2012/01/07 21:41

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