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zoom RSS 映画評「借りぐらしのアリエッティ」

<<   作成日時 : 2011/12/25 19:54   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2010年日本映画 監督・米林宏昌
ネタバレあり

監督は新人・米林宏昌でも、宮崎駿が脚本に絡んでいたからもう少し面白くなっているかと期待していたが、宮崎先生も「ハウルの動く城」同様原作ものはどうも今一つ冴えないようである。「ハウル」はスケールが大きい分だけ楽しめるところが少なくなかったものの、こちらは実写の水準的難病もの程度の印象しか受けない。

重篤な心臓病を病む少年・翔が療養の為に伯母の家に越してくるなり、小人族の少女アリエッティと遭遇する。彼女は父ポッドと母ホミリーとこの家の床下に暮らしているのだが、人間に見られたら引っ越さないといけない掟がある為黙ったまま、人間の食べ物などをくすねてくる初めての冒険旅行に父親と共に出るが、その最中に父親は彼女が少年に見られたことを感づいてしまい、引越し場所の探索を始める。
 捜索中に小人族の少年スピラーと出会った父親は彼に頼って引越しすることにする一方、アリエッティは翔に好感を覚え遂に姿を現す。二人はホミリーを捉えた女中の魔の手から一致協力して救出、翔は一家を送り出し、間もなく受けることになっている手術に対して希望を持つようになる。

小学生の時に小人のコロボックルが出てくる佐藤さとるの児童小説「だれも知らない小さな国」を読んで大感激した僕も素直でなくなったのか、ヒロインのアリエッティの冒険が少なく、ワクワクさせられるものが少ない。

また、自然(人間以外のもの)と人間は共生関係であるという宮崎駿らしいテーマが出ていなくもないものの、主人公の少年が難病というところに、難病ものが病的に大量生産されている今、辟易してしまうところが出てくる。ただ、少年が善良な人間だからと言って小人族が掟に逆らって安易に妥協するような選択をしない幕切れになっているのはヨロシイ。

背景の美しさも抜群。原作はイギリスのメアリー・ノートン。

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借りぐらしのアリエッティ
公式サイト。原作はメアリー・ノートンの「床下の小人たち」、英題:The Borrower Arrietty。宮崎駿企画、米林宏昌監督。(声)志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、三浦友和、樹木 ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2011/12/25 19:59
借りぐらしのアリエッティ
原作はメアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」。とある古い家の床下にすむ小人の一家と人間の少年との交流を描いたファンタジーアニメーションだ。企画・脚本を宮崎駿が担当し、監督は数々のジブリ作品の原画を担当してきた米林宏昌が務めている。西友は主人公アリエッティを志田未来、人間の少年・翔を神木隆之介が演じ、他にも大竹しのぶ、三浦友和、樹木希林らが出演している。 ...続きを見る
LOVE Cinemas 調布
2011/12/25 20:17
『借りぐらしのアリエッティ』 ('10初鑑賞99・劇場)
☆☆☆★− (10段階評価で 7) 7月17日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター8にて 16:45の回を鑑賞。 ...続きを見る
みはいる・BのB
2011/12/25 21:13
No.291 借りぐらしのアリエッティ
【ストーリー】 イギリスの女流作家メアリー・ノートンの児童文学「床下の小人たち」を、スタジオジブリが映画化。監督は「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニ ... ...続きを見る
気ままな映画生活
2011/12/25 21:32
借りぐらしのアリエッティ/志田未来、神木隆之介
スタジオジブリの待望の最新作です。メアリー・ノートンの児童文学「床下の小人たち」を原案にした物語の舞台を1950年代の英国から日本へとアレンジして描いたファンタジー・ムービ ... ...続きを見る
カノンな日々
2011/12/25 22:54
『借りぐらしのアリエッティ』
----これってジブリ の新作だよね。 監督の米林宏昌って初めて聞く名だけど…。 「そうだね。彼はジブリ最年少、37歳の監督。 『崖の上のポニョ』でフジモトの部屋から金の水魚に乗って 地上にやってくる一連のシーンを描き、 宮崎駿をうならせたらしい。 その宮崎駿は、今... ...続きを見る
ラムの大通り
2011/12/25 23:09
『借りぐらしのアリエッティ』
□作品オフィシャルサイト 「借りぐらしのアリエッティ」□監督 米林宏昌□脚本 宮崎 駿□原作 メアリー・ノートンT( 「床下の小人たち」)□キャスト(声の出演) 志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、三浦友和、樹木希林■鑑賞日 7月19日(月)■劇場 ... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2011/12/26 08:20
借りぐらしのアリエッティ
飽きのこない「あっさり爽やか味」   ...続きを見る
Akira's VOICE
2011/12/26 10:41
床下の小人たち〜『借りぐらしのアリエッティ』
 心臓病を患う少年・翔は、田舎にある母親の実家へ避暑にやって来る。広大な 敷地に建つ屋敷の床下には、小人の一家が住んでいた。翔は偶然、その一家の 娘、14歳のアリエッティを庭で見かけるのだったが... ...続きを見る
真紅のthinkingdays
2011/12/26 14:06
別館の予備(感想217作目 借りぐらしのアリエッティ)
4月21日 借りぐらしのアリエッティ ...続きを見る
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2012/04/22 22:39

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ぼくも「だれも知らない小さな国」は大好きです。
この小説と映画『フェアリーテイル』(97)に通じるのは
ラストに、大人と小人たちの出会いを持ってきているところ。
大人たちは昔から小人を信じていて
それがようやく会えたという感動がある…。
でも、この映画にはそういう部分がなく、
平坦な感じで終った気がしました。
えい
URL
2011/12/25 23:13
もう少し物語を作れないかと思いましたね。
アリエッティと少年の淡い初恋とか、庭を一緒に冒険させるとか
なにか物語が欲しかったですね。
母親が誘拐されるだけでは・・・・それだけ!感が大きかったですね。

ところでNHKの『坂の上の雲』をご覧になりましたか?
これは、すごかったですね。
特にバルチック艦隊との日本海海戦は、いままで見た映画の日本海海戦を凌駕するものがありました。
CG技術も大したものになりました。
ロシアの俳優も多数出ていて、シロウトの外人にやらせたのとは違う迫力がありました。
ねこのひげ
2011/12/26 06:51
えいさん、お久しぶりです。

えいさんも「だれも知らない小さな国」をお読みですか。大感激しましたねえ。
「トトロ」の発展版と仰る人もいらっしゃいますが、「トトロ」は大人と子供の境目を繊細に描いた非常に深い作品で、とても及びません。

背景なんかはとても綺麗でしたので、ちょっと残念な作品でした。
オカピー
2011/12/26 20:35
ねこのひげさん、こんばんは。

そうですね。
宮崎駿の作品(本作は脚本だけですが)が大人こそ見るべき作品になっていますが、ちょっと淡白すぎる感じがしますね。
僕は宮崎先生には原作ものはやめて欲しい。彼は「ピーター・パン」とか「不思議の国のアリス」とか既にある作品をベースを自己流に再構築した時にとても良い作品ができると信じております。

>NHKの『坂の上の雲』
いや、観ませんでした。
TV映画でそこまで評価したくなるのは珍しいですね。
再放送があると思いますので、チャンスがあったら観てみます。
CGとはさみは使い様です(笑)
オカピー
2011/12/26 20:43
上映時間が1時間40分ちょっとなので他の映画より短いし、何とか見れたらうれしいですね。でもちょっとおおきくなったちえたんと見るのもよいかも♪
宮崎駿作品一覧
URL
2012/06/05 16:08

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