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zoom RSS 映画評「座頭市千両首」

<<   作成日時 : 2011/11/28 12:22   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
1964年日本映画 監督・池広一夫
ネタバレあり

シリーズ第6作は、前作までから全くスタッフが変わっていて、出来映えは一番劣る。問題は浅井昭三郎と太田昭和の脚本に尽きる。

上州の板倉村、代官に千両箱を運んでいる村人たちがやくざ連中に襲撃される事件が起きる。代官らの悪計で赤城に追い込まれた国定忠治(島田正吾)と、たまたまお墓参りに村にやってきた市(勝新太郎)が犯人の塗衣を着せられるが、市は村人に誓って忠治と自分が犯人でないことを証明する為に赤城に出かけ忠治の子分二人が犯人の一味であることを確認、ボスたる代官から千両箱を奪い返し、何故か市を目の敵にする用心棒の十四郎(城健三朗)と対決する。

一見無難だが、時代考証や人物配置が全く出鱈目。僕も日本史や時代劇にそう詳しいわけではないものの、村人が代官に年貢としてお金を収めるなんて聞いたことがない。「水戸黄門」では悪代官が計量升を大きく作って米をネコババするのが定石となっている。
 脚本の感覚は正に正統派時代劇ムードなのに、ディテイルには妙に西部劇みたいなところがあって、年貢が米ではなくお金なんてのはその代表的なところで、最後には馬に乗った十四郎が市を馬と鞭で襲う場面まで出てくる。因みにこの映画で面白いのはここのみ。

「水戸黄門」のお銀みたいに入浴シーンがあるその名もお吟(長谷川待子)の役目がよく解らないが、墓参りにやって来た市を兄の敵と怨む女馬子(坪内ミキコ)の扱いはもっと妙である。市が赤城から帰ってくると彼女は急に市のシンパみたいになっていて兄の恨みはどこへやら、彼が持って帰った千両箱を預かる。市にしても彼女に千両箱を預けてのこのこ十四郎との決闘場に向う心境もよく解らない。女性一人に千両箱を預けたらいかにも危ないだろうに。

監督の池広一夫も「眠狂四郎」のどの作品より気の抜けた感じ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
シリーズ6作目ともなると、座頭市であれば観るという風潮になるんでしょうね。
小林明の渡り鳥シリーズなんて、和製西部劇でしたしね。
『座頭市』は、勝新の魅力に尽きるというのもありますし・・・(~_~;)
ねこのひげ
2011/11/29 05:02
ねこのひげさん、こんにちは。

和製西部劇を狙っているならそれらしく作れば良いのに、国定忠治に島田正吾を起用するなど全く首尾一貫していなくて、全く変てこな作品でした。
第7作は大分良いですよ^^
オカピー
2011/11/29 17:33

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