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zoom RSS 映画評「すべては海になる」

<<   作成日時 : 2011/11/10 14:30   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2009年日本映画 監督・山田あかね
ネタバレあり

小説も多数発表している脚本家の山田あかねが自らの小説を脚色してメガフォンまで取ってしまったドラマ。

体を重ねるだけで愛というものを知らずに十代を過ごした女性・佐藤江梨子は愛を勉強する為に本を読みまくった結果書店員となり、今や“愛のわからない人へ”というコーナーまで設け、書評めいたこともやっている。出版社の営業マン要潤ともあっさりベッドを共にするが、愛を感じることはない。
 ある時中年主婦が万引きをする現場を発見するが、本が発見されなかった為に店長と共に謝罪を繰り返すことになる。しかし、彼女が万引きの常習であることを知っている高校生の息子・柳楽優弥は彼女に謝罪行脚を止めるように言う。彼女には、彼が大学の教授ながら偏執的なところのある父親や不登校になっている妹を抱えて崩壊している家庭を再生しようとしていることが判ってくる。
 彼自身いじめに遭いながらも学校に通い続け、10歳年上の彼女を頼りにし始めるが、奔放なセックス観を持っている彼女に幻滅を覚える。しかし、彼女から堪えられているうちは本当の絶望を経験していないのだと教えられ、前向きに考え始める。

余り話題にならなかったようだが、僕のような単細胞が一言でテーマを説明するのは難しいものの、なかなか立派な映画文学であるような気がする。主人公の男女二人のほか苦悩し絶望を経験している人々の間に、自分が愚かであることに全く気付いていない柳楽君の父親や彼をいじめる同級生たちやレストランでの一家を対照として交えることで、寧ろ苦悩することで生や幸福を実感できる二人を上手く描き出しているように感じられるのである。

というわけで、現在苦悩している人によっては元気を貰えるかもしれない一編。

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すべては海になる(2009)
公式サイト。英題:All to the sea。山田あかね監督、佐藤江梨子、柳楽優弥、要潤、松重豊、安藤サクラ、吉高由里子、村上淳。東北地方太平洋沖地震の影響で15日から「ヒア アフター」が ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2011/11/10 14:47
すべては海になる/佐藤江梨子、柳楽優弥
予告編を一度も観たことなくて情報と言えば唯一劇場に飾られていたポスターだけしか知らなかったんですが、どうせならとあえて映画の内容など全く調べずに観に行ってみました。 ...続きを見る
カノンな日々
2011/11/10 16:17
TV映画「すべては海になる」を観ました!!
TV映画「すべては海になる」を観ました!! ...続きを見る
馬球1964
2011/11/30 13:09

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