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zoom RSS 映画評「ソルト」

<<   作成日時 : 2011/07/04 10:04   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督フィリップ・ノイス
ネタバレあり

最近はTV(衛星放送)でしか映画を観ないので、絵面で得点を稼ぐタイプ作品は若干不利。かと思うと映画館で観た人々がCGの悪口を言っている作品が全然問題ないと感じることもある。いずれにしても、いくらハイビジョンとは言え、VFXで勝負する作品はお話の粗が目立つケースが多く、本作もその類と言うべし。

監督は誰かと思ったら中堅フィリップ・ノイスだが、問題は脚本のカート・ウィマーでござる。この人の脚本には全く信用がおけないが、その中では多少マシな部類かもしれないものの、やはり首を傾げるところが出て来る。

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CIAの女性エージェント、アンジェリーナ・ジョリーが北朝鮮に捕えられて人質交換の形で解放され、2年後亡命を求めて来たロシア人ダニエル・オルブリフスキーから「特別に鍛えられたロシア人スパイがアメリカで暗躍していて、その一人が米副大統領の葬儀に訪米するロシア大統領を暗殺する」と告げられる。そしてその人物こそアンジェリーナその人である、と。
 その直後彼女を心配する同僚リーヴ・シュライバーをよそに、防諜部のチュイテル・イジョフォーらに拘束された彼女はそれを解いて即席に砲弾を使って逃げ出し、蜘蛛の研究家の夫の無事を確認に向かうものの自宅はもぬけの殻。その後葬儀で彼女はやはりロ大統領を暗殺し、師匠に当るオルブリフスキーに会いに行く。

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彼女が二重スパイか否かというのが眼目のお話なので、余り詳細は言わない方が良いと思うが、夫の助けに行く部分を“嘘”にしないとこのお話は成立しない。しかし、こんなはっきりした映像の嘘はさすがにないだろうから、その後いくら彼女が疑わしいことをしてもネタは明かされているのも同然。

それ以前に、昔のスターシステムほど露骨ではないにしても、配役で展開が見えてしまう。また、強いヒロインが活躍する作品が大量に作られている今日にあって、女性スパイが活躍するのも余り有難味にならない。

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お話は一時の雪解けムードが弱まったのか、ロシアを悪役にする映画が復活気味で、お話には「007」シリーズを幾つか参考にした部分があり、飛んだり跳ねたりが目立つアクションには「ボーン」シリーズの影響も垣間見える。

幕切れは肩すかし気味。

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『ソルト』
□作品オフィシャルサイト 「ソルト」□監督 フィリップ・ノイス □脚本 カート・ウィマー、ブライアン・ヘルゲランド□キャスト アンジェリーナ・ジョリー、リーヴ・シュレイバー、キウェテル・イジョフォー■鑑賞日 8月1日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2011/07/04 12:13
ソルト
公式サイト。フィリップ・ノイス監督、アンジェリーナ・ジョリー、リーヴ・シュレイバー、キウェテル・イジョフォー、ダニエル・オルブリフスキー、アンドレ・ブラウアー、アウグ ... ...続きを見る
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2011/07/05 00:25

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
大画面の映画館とテレビでは、やはり差がありますね。
むかし、『キングコング』(76年)を映画館で観たらジェシカ・ラングの胸(オッパイ)が見えたので、友人数人に、テレビで放映される前にそれを話しておいたら、観終わった後に全員から「胸が出てないじゃあないか!」と怒られたので、ビデオで取っておいたので全員が集まったところで止めて観たら出ていたということがありましたね。(笑
なにをやってんのやら・・・若かったですね。(爆)

『ソルト』はいまさら二重スパイ?アンジェリーナ?でした。
ねこのひげ
2011/07/07 08:35
ねこのひげさん、こんばんは。

>『キングコング』
昔のTVの解像度ではちょっと醜かったでしょうね。
確かに、雑誌の紹介で“みえていた”記憶があります。後にあんな演技派になるとは思わなかった。

ジョン・フォードを4本観た後ですから、プロットが随分複雑と思いましたが、結局この見せ方と配役では、作者が観客をミスリードしようという意図が見え見えで白けました。
オカピー
2011/07/07 19:42

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