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zoom RSS 喪中映画評「花のあと」

<<   作成日時 : 2011/06/04 08:32   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2009年日本映画 監督・中西健二
ネタバレあり

大人気の時代小説家・藤沢周平の短編小説を若手・中西健二が映像化した時代劇。

例によって海坂藩、組頭の娘・北川景子は父に鍛えられた剣の使い手で、男どもが真剣勝負をして来ないのが不満だが、藩で随一の剣士・宮尾俊太郎と竹刀で一戦交えることになる。結果は完敗でも真剣に闘ってくれた相手に特殊な感情が湧き上がるものの既に親の決めた許婚・甲本雅祐がいる立場であり思いを断ち切る。
 やがて彼女は宮尾が江戸への遣いで失態を演じて自決したことを知り、宮尾の妻と懇ろになっている市川亀治郎の陰謀に嵌ったことを突き止め、男に果たし状を送る。

上品で落ち着いた風情は「たそがれ清兵衛」以来藤沢時代劇に共通するもので、女性剣士が主人公というのは原作はともかく映画版では初めて観るので一応新鮮味がある。おとぼけで彼女に半ば馬鹿にされている許婚が実に切れる男だったりするのはありがちとは言え、甲本の好演で魅力的に見える。昔なら長門勇辺りが演じそうな役だ。

カット割りなど技術的には物足りないところがあるが、クロースアップと撮影スピードの変化という誤魔化しばかりだった「ICHI」とは対照的に殺陣にロングショットを交えたのは評価したいところ。それで一見迫力が減ったとしてもこちらのほうが観客に正確で多くの情報を与えるという意味で映画的に立派である。

ヒロインを演じた北川景子が時代劇に合っているかどうか微妙だが、少なくとも「真夏のオリオン」の戦中娘よりは似合う。

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花のあと
公式サイト。藤沢周平原作、中西健二監督、北川景子、宮尾俊太郎、甲本雅裕、市川亀治郎、國村隼、佐藤めぐみ、相築あきこ、伊藤歩、柄本明。舞台は藤沢周平お馴染の庄内・海坂藩 ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2011/06/04 08:43
『花のあと』
□作品オフィシャルサイト 「花のあと」□監督 中西健二 □脚本 長谷川康夫、飯田健三郎□原作 藤沢周平 □キャスト 北川景子、甲本雅裕、宮尾俊太郎、市川亀治郎、柄本 明、國村 隼、伊藤 歩、藤村志保(語り) ■鑑賞日 3月14日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの... ...続きを見る
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「空気人形」 「花のあと」  ...続きを見る
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『蝉しぐれ』『武士の一分(いちぶん)』など数々の時代劇作品の原作者として知られる藤沢周平の同名短編小説を、『青い鳥』の中西健二監督が映画化。江戸時代の東北を舞台に、ひそかに思いを寄せていた武士が自害したことを知り、その原因となった相手に敵討ちを果たそう... ...続きを見る
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『花のあと』('11初鑑賞53・WOWOW)
☆☆☆★− (10段階評価で 7) 4月22日(金) WOWOWのHV放送を録画で鑑賞。 ...続きを見る
みはいる・BのB
2011/06/04 22:21
花のあと
藤沢周平の同名短編小説を映画化。江戸時代の東北にある架空の“海坂藩”を舞台に、武家の家に生まれた女性の姿を描いた時代劇だ。主演は『真夏のオリオン』の北川景子。共演に「踊る大走査線」シリーズの甲本雅裕、バレエダンサーの宮尾俊太郎、市川亀治郎、國村隼らが出演している。監督は『青い鳥』の中西健二。美しい日本の伝統美に注目したい。 ...続きを見る
LOVE Cinemas 調布
2011/06/05 01:15
花のあと
2010年 東映 108分 監督:中西健二 出演:北川景子  甲本雅裕  宮尾俊太郎 相築あきこ 佐藤めぐみ 谷川清美 綱島郷太郎 市川亀治郎 伊藤歩 柄本明 國村隼 今世紀に入ってから各小説が相次いで映画化され、いま再び脚光を浴びている人気時代劇作家、藤沢周平。本作は、やはり映画化された「山桜」と同様、藤沢が東北の架空の小藩・海坂を舞台に書いた同名短編を映画化した、映画化シリーズの第2弾。本作が時代劇初挑戦となる北川景子が、武家の家に生まれた女性として凛として生... ...続きを見る
RE940の自作DVDラベル
2011/10/13 20:42

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
そうだね、好演した甲本は、長門勇を髣髴とさせる。
僕は「オリオン」より、あるいは最近の現代劇より、こちらの北川景子が好きだな、メイクあるいは撮影監督がうまかったのかな。
kimion20002000
URL
2011/06/04 13:00
kimion20002000さん、こんにちは。

>北川景子
そうかもしれないですね。
特に剣を持った時の凛とした感じは良かったと思います。
オカピー
2011/06/04 16:46

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