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☆☆☆★(7点/10点満点中) 2009年日本映画 監督・益子昌一 ネタバレあり 映画界・TV界で大人気、東野圭吾のミステリーの映画化。 妻を亡くした後唯一の身内である高校生の娘をレイプの末に殺された建築家・寺尾聰が何とか復讐しようと立ち上がるものの、警察からの情報は乏しい。そんなある日犯人を密告する電話が入って来て、建築家はアパートにこっそり入室し犯行を裏付けるビデオを確認した後、戻って来た犯人の少年一人をゆっくりと刺殺する。 その際にもう一人の犯人たる少年が長野県菅平の廃業ペンションのどこかに潜伏中と聞き出し、菅平のペンションに泊ってそのペンション探しに奔走、いよいよ発見という段になって同地に警察の手配が回り目的を果たせない。 しかし、殺人を犯した後も寺尾に同情的に成らざるを得ない刑事・竹之内豊が密かに掴んだ犯人の出現場所日時を寺尾に教え、お話は緊張のピークを迎える。 この物語の少年法をめぐる前提は現実と大分違っている。犯人グループは未成年ではあるが堂々と車を運転しているので18歳若しくは19歳であり、現在の日本にこの映画のように「死刑にならない」絶対的な法的根拠はない。最近では昨年石巻市で二人を殺した犯行当時18歳の少年に死刑判決が下っているし、実際に死刑になった18歳は少なからずいる。まして近年少年に対しても厳罰化が認められ、現実との間に若干齟齬感があるのである。 物語の土台部分なのでかなり気になるが、テーマ若しくは命題を打ち出す為には多少の映画的嘘があってしかるべし(ただし、社会派として捉えるならもう少し精度が必要になる)。竹之内刑事の人情派ぶりもその中に入れて良いだろうと思う。 映画の作り方としては、犯人の人でなしぶりを明確に示すことで観客が殺人実行者である寺尾に躊躇なく感情移入できる配慮がなされ、その行動により死刑容認国の日本の法律でも裁けない未成年加害者に対する被害者感情を浮き彫りにし、少年法に疑問を呈する。人情派の僕は造作なく素直に義憤にかられてしまう。 ところが、本作の幕切れにはブレがあって、死刑と終身刑の中間を行くことが少年殺人犯罪者には一番過酷な罰であるという印象を与えるのは良しとしたものか? 信念を持って行動していたはずの主人公の立場は首尾一貫せず、妥協的な作劇ではあるまいか? 少なくとも、主人公が銃弾を抜いて現場に臨むより、躊躇して失敗する方が人間らしく却って深みのあるお話になる。 という次第で、作劇的には疑問が残るものの、純粋に映画的な部分に関して言えば、ムードは堂々たる本格派であり、近年の邦画としては上質の部類。採点はやや甘めです。 人権と平等の扱いは難しい。共産主義の失敗を見ればよく解る。 |
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さまよう刃
公式サイト。東野圭吾原作、益子昌一監督、寺尾聰、竹野内豊、伊東四朗、山谷初男、酒井美紀 。タイトルが「刃」なのに途中で「猟銃」に変わるのは確かにさまよってはいる。 ...続きを見る |
佐藤秀の徒然幻視録 2011/02/27 18:35 |
さまよう刃/寺尾聰、竹野内豊
実はこの映画は私がホームシアターの1つにしているチネチッタでも撮影が行われていてたまたま現場にも遭遇してちょっとだけ見学してたんですよね。クライマックスで使うシーンだ ... ...続きを見る |
カノンな日々 2011/02/27 21:23 |
『さまよう刃』
&nbsp; □作品オフィシャルサイト 『さまよう刃』□監督・脚本 益子昌一 □原作 東野圭吾 □キャスト 寺尾聰、竹野内豊、伊東四朗、酒井美紀、山谷初男、長谷川初範、木下ほうか、池内万作、岡田亮輔、佐藤貴広、黒田耕平■鑑賞日 10月11日(日)■劇場 チネチッ... ...続きを見る |
京の昼寝〜♪ 2011/02/27 22:55 |
さまよう刃
東野圭吾原作。 映画作品、多いですよね〜。 映画化を前提に書いてるとか。 そういうの、何だか嫌だなぁと思いつつ、 気になって観てしまいます。 主演は寺尾聰さん。 「半落ち 」は今一つでした。 この映画では、 最初脚本を頼まれて書いたけれど、 せっかく書いたのに ...続きを見る |
映画、言いたい放題! 2011/03/01 12:43 |
09-311「さまよう刃」(日本)
揺れる魂 ある日、長峰重樹の中学生になる娘・絵摩が、未成年の少年グループに理不尽に凌辱された末、荒川の河川敷で無惨な死体となって発見される。妻を亡くし、娘の成長だけを楽しみに生きてきた長峰は絶望に打ちのめされてしまう。 そんな長峰のもとに、犯人が菅野と伴崎であるとの匿名の密告電話が入る。知らされた伴崎のアパートに向かった長峰は、そこで犯行の一部始終を収めたビデオテープを発見する。激しい怒りに駆られた長峰は、やがて帰宅した伴崎を刃物で刺殺してしまう。 その後、長峰から伴崎殺害を自... ...続きを見る |
CINECHANが観た映画について 2011/04/05 00:57 |
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