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zoom RSS 映画評「道場破り」

<<   作成日時 : 2011/01/18 16:32   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
1964年日本映画 監督・内川清一郎
ネタバレあり

黒沢明が脚色しながら映像化するには至らず、助監督だった小泉堯史が1999年に映像化した山本周五郎の短編小説「雨あがる」の最初の映画化(TVドラマ化は1957年以降多数あり)である。こちらの脚色・監督を担当した内川清一郎は全く初めて観るが、松竹だけになかなかスマート。

最初から浪人夫婦が行動を共にしていた黒沢=小泉版と違って、こちらの浪人・長門勇はある宿で一人暮らし。物凄い剣術使いで、賭け試合などで金子(きんす)を集めることに精を出しているが、人が良くてついつい他人(ひと)の為に使って目標の十両になかなか到達しない。その十両は、駆け落ちした後現在仲居として働いている家老の娘・岩下志麻と無事に関所を通り抜ける為に必要な手数料で、手間取るうちに追手が周辺をうろつき始める。
 やがて代官・宮口精二から剣の腕と人柄を買われて仕官の話が舞い込んでくるが、結局賭け試合の旧悪がばれて話は流れ、代わりに国越えの免状を渡される。かくして二人が手に手を取って関所を越えようとした矢先、賞金稼ぎ・丹波哲郎からの情報を得て待ち受けていた関所の面々に捕縛されそうになると、売った筈の丹波が助太刀に入り、夫婦は無事に山を越える。

クレジットを見なければ同じ原作を基にしているとは思われない程小泉版とお話が違う。こちらのほうがぐっと大衆的なアプローチで、前述作に比べると爽やかさで劣るが、長門勇のとぼけた顔をして剣豪というギャップが楽しく、脱藩浪人の収入の方便として道場破りや賭け試合が紹介されているのが興味深い。また、長門の正体を暫く明かさないミステリー仕立てにしたのは一応手柄で、丹波の扱いもちょっと洒落ている。

反面、終盤丹波が活躍し過ぎて誰が主役か解らなくなるのは具合が悪いし、二人が一緒に闘っている時に描写が一方づくのも感心しないが、殺陣は優秀と言える部類。さすがにこの時代の殺陣は違う。

雰囲気的に1999年版のほうが原作に近そうじゃね。

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