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<<   作成日時 : 2010/11/21 16:11   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2009年アメリカ映画 監督クェンティン・タランティーノ
ネタバレあり

クェンティン・タランティーノの戦争サスペンス。

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1941年ドイツ占領下のフランスの田舎ナンシー、ユダヤ人狩りで名を馳せる親衛隊の大佐クリストフ・ヴァルツがある農家を訪れ、言葉巧みに主人を追い詰めて近隣のユダヤ人一家を床下に隠していることを告白させる。激しい銃撃の中娘のメラニー・ローランがただ一人逃亡に成功する。

というのが第一章と呼ばれる事実上のプロローグで、ここのサスペンスは重量級である。本作のサスペンスは何気ない会話の中にじわっと醸成されるという形のものが多いのだが、この第一章が断然優れている。
 また、最初フランス語で喋っていた二人がヴァルツの提案で英語で話し始める。アメリカ映画にありがちな“何ちゃって外国語”のパロディーなのかと深読みしたら実は床下にいるユダヤ人に聞かせない為の策略であると判明する辺りも優秀。気がつかなかった僕がうっかり者であるという説もある。

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続いてはブラッド・ピットがリーダーを務めるアメリカの特殊部隊“イングロリアス・バスターズ”の紹介。彼がインディアンの血を引いているので捕まえたナチスドイツ兵の頭皮を剥ぐという残酷さを発揮するのが興味深い。但し、作り物としても露骨に見せなくもがな。
 もう一つ面白いのは彼の役名がアルド・レインで、低予算のフィルムノワールや戦争映画によく出演した俳優アルド・レイのもじりになっていること。僕の勘ではあるが、B級映画好きのタランティーノだからオマージュと思って間違いない。ドイツ映画の戦前の名優“エミール・ヤニングス”が最終章に少し登場するのにもニヤニヤさせられる。

さて、メラニーが映画館主となって再び登場、孤軍奮闘して英雄になり自分の活躍を描く国威発揚映画「国民の誇り」に主演した軍人ダニエル・ブリュールと知り合いになったことから、彼女の映画館がナチス上層部がこぞって出席するプレミア上映館に選ばれる。それを知った彼女は上映中に映画館に放火して復讐する決意をする。

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その一方、“バスターズ”の面々が映画館の爆破計画を相談する為にドイツ軍人に成り済まして酒場で英国の二重スパイであるドイツの有名女優ダイアン・クルーガーと接触することになるが、そこにドイツ兵の一団が陣取っていたことからややこしいことになる。
 ここも言語の問題を交えて、タランティーノらしい駄弁と思わせつつ相手の様子を伺う面白い場面に仕立て上げられている。

かくしてヒトラーまで出席した試写会は一方で映画館側の放火、一方でバスターズの爆破作戦が並行して進行する大サスペンスになるが、ヒヤヒヤできるものの手に汗握るというところまで行かないのは残念でした。

配役陣では、憎たらしい親衛隊軍人を演じたヴァルツが絶品。

純粋な“アメリカ人”がなかなか死なない映画。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
イングロリアス・バスターズ
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イングロリアス・バスターズ/ブラッド・ピット
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2010/11/21 17:52
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2010/11/21 19:41
イングロリアス・バスターズ
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映画と暮らす、日々に暮らす。
2010/11/21 20:52
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-----今日の映画は 日本でも人気が高いクエンティン・タランティーノ監督の新作 『イングロリアス・バスターズ』。 主演は、あのブラッド・ピット。 ... ...続きを見る
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2010/11/21 21:10
名誉なき野郎ども―『イングロリアス・バスターズ』
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2010/11/21 21:43
イングロリアス・バスターズ
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「キル・ビル」のクエンティン・タランティーノ監督最新作。主演はブラッド・ピット。共演に「ナショナル・トレジャー」シリーズのダイアン・クルガー、『PARIS(パリ)』のメラニー・ロラン、そしてこの作品でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞したクリストフ・ヴァルツ。ナチス占領下のフランスを舞台に繰り広げられる壮大な復讐劇の火蓋が今切って落とされる――。 ...続きを見る
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2010/11/21 22:53
イングロリアス・バスタ―ズ☆★2009
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寄り道カフェ
2010/11/22 14:08
イングロリアス・バスターズ
Inglourious Basterds (2009年) 監督:クエンティン・タランティーノ 出演:ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン、ダイアン・クルーガー 第二次世界大戦中、ナチス占領下のフランスを舞台に、史実と虚構をごちゃ混ぜにした戦争映画。 家族をSSに殺されたユダヤ人女性の復讐と米軍のナチ討伐隊の暗殺計画が奇しくも、時と場所を同じくするという話で、普通なら100分位でまとまりそうな内容だが、Q・タランティーノならではの、面白いけど意味の無い会話劇のおかげで、152... ...続きを見る
Movies 1-800
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★「イングロリアス・バスターズ」
今週の平日休みは、貯まってる鑑賞ポイントを使ってタダ観で2本。 その2本目。 タランティーノ監督作史上最高のヒット作となってるらしい本作・・・ ブラピが主演のヒトラー退治ものだけど・・・ 映画製作系のストーリーなところが、タラちゃんらしいのか??? ...続きを見る
★☆ひらりん的映画ブログ☆★
2010/11/25 01:24
09-345「イングロリアス・バスターズ」(アメリカ)
これがナチへの復讐  1944年、ナチス占領下のフランス。かつて、“ユダヤ・ハンター”の異名をとる冷血な男ハンス・ランダ大佐によって家族を皆殺しにされた少女ショシャナは、ただ一人逃げ延び、現在はパリで映画館主に身をやつしながら復讐の機会を窺っていた。  同じ頃、アルド・レイン中尉率いるユダヤ系アメリカ人を中心とした連合軍の極秘部隊“イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)”がナチスを次々と虐殺、血祭りに上げた相手の仕上げに頭皮を剥ぎ取るといった残虐な手口でドイツ軍を震え上がらせて... ...続きを見る
CINECHANが観た映画について
2010/12/02 01:43

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
何故かよくわかりませんが、友人達といたくこの映画を気に入ってしまって、何度も映画館に通っては、登場人物を真似し合ったりしてました(お子ちゃまですね・・・・)。


それはさておき、この作品でも、タランティーノがよくやる旧作へのオマージュが垣間見えて面白かったです。確かにアルド・レインはアルド・レイへのオマージュで間違いなさそうです。他にも『特攻大作戦』『追想』『暁の七人』など多くの作品へのオマージュがあるようです。


劇中の音楽も、ほとんどが旧作からの拝借のようで、その選曲がタランティーノならではのセンスで、特にモリコーネの音楽の使い方は絶妙に思いました。


出来はともかく、タランティーノは本当に映画が好きで仕方ないんだなぁと感じました。タランティーノの映画が嫌いになれない理由もそこにあります。
ドラゴン
2010/11/21 20:18
好ききらいは別として
タンティーノ節は今回も色濃い濃い。

この人のご面相と話し方を見るたび
例えがちょっとわるいですけれど
昔呑んで絡んでいちゃもんつけてきた
やたら弁の立つ若いあんちゃんを彷彿。(笑)

>ここのサスペンスは重量級である。
>ヴァルツが絶品。

饒舌狡猾悪役部門としてはダントツにあの方。
無口無鉄砲強烈部門としては
「ノーカントリー」のハビエル君?

vivajiji
URL
2010/11/21 21:16
ヨーロッパ戦争って、考えれば当たり前なんだけど、それぞれ言語が違うんですよね。スパイとして潜入するに際しても、訛りも見破られるし、身についた習慣からも見破られる。英語でみんなしゃべっていないんだ! 当たり前のことだけど当たり前とも思わずにいた。そこをきちんと抑えて描いたタランティーノは偉い!って観ていて思った。
これ関連でロベール・アンリコの「追想」も観ました。鏡が歪んでフィリップ・ノワレが持つ火炎放射が鏡を撃ち破り、炎がドイツ将校を包み込み…こんなシーンも劇場スクリーンのシーンに使われたのかしら。フランスのとある村で境界に閉じ込められた村人達がドイツ軍によって焼き殺されたという悲劇とも重なる。
いろんな思いが込められて、でも最終的にはタランティーノ流の「映画に愛を込めて」を強く感じた一作でした。
シュエット
2010/11/22 14:20
ドラゴンさん、こんばんは。

>お子ちゃま
そういう乗りで作られた作品ですから良いんじゃないでしょうか。^^
大学生の時、友人が俳優になると言い出し、突然「太陽にほえろ」の真似をしたのを思い出しましたよ。
結局彼は製薬会社に入りましたけど(笑)。

>『特攻大作戦』『追想』『暁の七人』など
詳細は解りませんが・・・
確かに「特攻大作戦」の幕切れも婦人(夫人)たち共々蒸し焼きにされるので、通底しますね。
「追想」は家族を殺され、復讐するというところなのかな。

>劇中の音楽
最初の「アラモ」が印象的でした。
後はモリコーネではないけれど「荒野の1ドル銀貨」。これは好きで今でもよく口ずさんでいます。

>タランティーノは本当に映画が好き
デヴュー作の「レザボア・ドッグス」からしてキューブリック「現金に体を張れ」の現代版焼き直しでしたものね。
オカピー
2010/11/22 19:47
vivajijiさん、連日ご苦労様です。<(_ _)>

>タランティーノ節
近年残虐度が増しているのがちょっと嫌なんですが(笑)。

>ご面相
あのおでことあごがいかにもマンガ的ですね。

>饒舌狡猾悪役部門
あははは。
あんまり憎らしいので、劇中人物なのに殺したくなりましたよ。^^;

>無口無鉄砲強烈部門
ハビエル君・・・映画史に残る不気味な悪党でしたなあ。
オカピー
2010/11/22 20:30
シュエットさん、こんばんは。

>言語
戦争映画ではやはりその国の言葉で喋ってくれないと、観ていてよく解らないことになりかねない。
実際には複数の言語が絡まない限りどこの国民のどこの言語を喋ろうが良いんです。ムードが出ないのは承知で映画化しているわけで、評価的に損をするのは作る側なんですから。
本作なんかスパイが出てくるので余計言語は大事ですね。
「バルジ大作戦」というかつての戦争大作で僕が困ってしまったのは、本作とは逆に英軍兵に化けるドイツ兵士が出てくるんですが、ドイツ語で喋っているはずの部分も殆ど英語で喋っているので、こやつらの英語が上手いのか下手なのか皆目見当がつかない。こういうのは“映画的に”ダメなんです。
タラちゃんの良い意味でのアンチ・ハリウッド主義が良く出た部分ですね。
仰るように、タラちゃん、あんたはえらい!

>「追想」
録画しておりますが、“再会”しておりません。“追想”だけしております・・・なーんちゃって。
30年以上前に観たきりで殆ど憶えていないです・・・

タラちゃんは「特攻大作戦」と同じように、特殊部隊がドイツ軍将校をぎゃふんと言わせて(特に)アメリカ人をご機嫌にする映画を作ろうとしたんでしょうね。「特攻大作戦」よりその目的をうまく実現しているような気がします。
オカピー
2010/11/23 00:36
こんばんは。
ご無沙汰しておりました。
最近は、少々忙しかったことに加え、so-netブログの調子が悪く、都合のいいときに作業できないという悪循環に陥っております。^^;

本作はタランティーノらしく面白い話でしたが、見終わった後は妙に疲れました。
そんな中、昨年はヒトラー暗殺映画が2本公開されましたが、史実に忠実な作品よりも、フィクションの方が評価(オスカー候補)されたという点が興味深いです。
hash
URL
2010/11/25 01:21
hashさん、ご無沙汰です。

>都合のいいときに作業できない
webryも以前はよくありましたが、最近はTBの相性などを含めて相当改善されていますね。

>見終わった後
ヒロインは生き延びるべきではなかったか、と。

>ヒトラー暗殺映画
正統派サスペンスが好きな僕は、やはり、「ワルキューレ」に軍配を上げますが、こちらも面白かった。

>フィクションの方が評価
世間が趣味的な作品に流れている時代の趨勢や、アメリカがやや自信を失っている時代性がもろに反映されているかもしれませんね。
オカピー
2010/11/25 22:09

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