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help RSS 映画評「ウェディング・ベルを鳴らせ!」

<<   作成日時 : 2010/09/08 15:30   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2007年セルビア=フランス映画 監督エミール・クストリッツァ
ネタバレあり

エミール・クストリッツァの長編映画としては「ライフ・イズ・ミラクル」に続く作品。

セルビアの山間部で祖父(アレクサンダル・ベルチェク)に育てられている少年ツァーネ(ウロシュ・ミロヴァノヴィッチ)は、死期が近づいているのではないかと思い込んだ祖父に「町に行って牛を売りその金で聖人のイコンと土産を買い、花嫁を見つけて来い」と言われ、てくてくと町へ出かけ、早速女子学生ヤスナ(マリヤ・ペトロニイェヴィッチ)を見出し積極的にアタックを掛けていくが、母親同様に売春婦にしようと企むマフィアのボス(ミキ・マノイロヴィッチ)に彼女を拉致された為、親しくなった祖父の友達の孫に当たる兄弟と協力して奪還を敢行、その足で村に戻り、追ってきたマフィア一味を退けてめでたく結婚する。

実は祖父の結婚騒動が同時進行、全体が孫のパートと祖父のパートを相似形で二重奏的に進行させているのが面白い。祖父が恋仇を落とし穴に嵌めれば、孫もマフィアのボスを床に設けた穴に落として捕えると言った具合で、序盤で紹介された自宅の仕掛けがここで大活躍してニコニコさせてくれる。

溢れる野趣は猥雑さと紙一重で時に行き過ぎる感があるものの、前述作におけるロバの代りに牛が登場して濃厚に醸成されるクストリッツァらしい牧歌的なムードがジプシー的音楽と相まって魅力的、人生讃歌を歌い上げる。

決して好きなタイプの監督でも作品でもないが、必要以上に現実的で潤いがないか、さもなくばアトラクションみたいな作品ばかりで映画らしい映画が滅多に見られない時代にあって有難く見せて貰った。

今日は「台風警報を鳴らせ!」でしょう。

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セルビアを舞台にした作品。主演のツァーネを演じるのはセルビア人俳優のウロシュ・ミロヴァノヴィッチ。他にも恋人役マリヤ・ペトロニイェヴィッチ、リリャナ・ヴラゴイェヴィッチ、アレクサンダル・ベルチェク、ミキ・マノイロヴィッチと主要人物が殆どセルビア人で占められています。監督はサラエヴォ生まれのエミール・クストリッツァ。東欧の映画って殆ど観る機会がないですがどんな感じなんでしょう。 ...続きを見る
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ZAVET PROMISE ME THIS 2007年/セルビア・フランス/127分 at:シネ・リーブル梅田 監督: エミール・クストリッツァ 脚本: エミール・クストリッツァ 撮影: ミロラド・グルシーカ 音楽: ストリボール・クストリッツァ 出演: ウロシュ・ミロヴァノヴィッチ/マリヤ・ペトロニイェヴィッチ/リリャナ・ブラゴイェヴィッチ/ストリボール・クストリッツァ/ミキ・マノイロヴィッチ/アレクサンダル・ベルチェク/ 映像の最後を飾るのは「HAPPY END」... ...続きを見る
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>必要以上に現実的で潤いがないか、さもなくばアトラクションみたいな作品ばかりで映画らしい映画が滅多に見られない時代にあって有難く見せて貰った。
ラストのあのごった煮状態はまさにクストリッツァ監督ならではの喧騒。
とにかくハッピーで人生明るく前向いて生きようとってな風に思えてくる。
<あり難く見せて貰った>って言いたくなる気持ち大いに納得!
やっぱ嬉しくなりますよね。
これとは全く正反対ともいえるイタリア映画「湖のほとり」もWOWOW放映されましたがご覧になられました? 昨年夏公開で、私は家のリフォーム中で劇場鑑賞できなくって残念だったけど、WOWOWでいち早く放映してくれて嬉しい。秀逸な作品。最近公開映画でみたいのがなくって劇場通いもご無沙汰のこの頃。こんな作品に出会うとやはり嬉しくなる。
シュエット
2010/09/10 14:23
すみませんねぇ、たまに来てあちこちお喋り残して…。
追記
クストリッツァ監督、大阪では明日から公開の「フェアウェル さらば悲しみのスパイ」で今度は役者で登場なんですねぇ。内容的にはジョン・ル・カレの小説の匂いにも似ている…興味ありで観てきますね!
シュエット
2010/09/10 16:17
シュエットさん、こちらにもようこそ。

ドキュメンタリー・タッチもCG全面押し出しも僕はリアリズムに基づくものであり、そこには観客の想像力欠如という深刻な問題があると思います。
いずれにしても、余り有難くない作品ばかりでげんなり。
そんな折にこういう作品や昔の作品を見ると、情緒や想像力が刺激され、本当に有難い。

>「湖のほとりで」
観ましたよ。
これも良い作品でしたねえ。
月末にハイビジョン放映があるのでそちらで保存版を作ります。^^)v
オカピー
2010/09/10 23:13

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