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help RSS 映画評「若草の萌えるころ」

<<   作成日時 : 2010/09/07 12:58   >>

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☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1968年フランス映画 監督ロベール・アンリコ
ネタバレあり

冒険者たち」一本でも名を憶える価値のあるロベール・アンリコは特に初期において独自の感性を示した秀作が多い。評判の高い「ふくろうの河」は未だ観ていないが、「ラムの大通り」は大好きな作品。本作も長いこと観たかった作品で、遂に念願叶う。これ一本でWOWOWの料金を一年分払う価値があるくらい。

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ピアノ教師をしている大好きな伯母が脳卒中で倒れて昏睡してしまったことにショックを受けて女子大生ジョアンナ・シムカスがパリの街を彷徨する。チェロを抱えた青年ホセ・マリー・フロタスに興味を覚えて後を追って遊技場に入って行き、牧畜業者ベルナール・フレッソンと関わり合ったりするうちに再びチェロ青年と遭遇し、彼の車に乗って伯母と過ごした郊外の屋敷に入って一夜を共にし、家に帰ってみると既に伯母は死んでいる。しかし、一夜の経験を踏んで彼女は伯母の死を素直に受け入れ、伯母と楽しんだ少女時代の隠れんぼを回想する。

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この幕切れで伯母が隠れたまま出て来ないのは、その情景が回想という以上にヒロインの心象風景と思われるので、伯母の死の寓意と理解されて「なるほど」と膝を打たせるものあり。

全体としては、スペイン音楽を応用したようなフランソワ・ド・ルーべの音楽に乗って詩情たっぷりに、若い女性が好感を覚えた青年と一夜を共にすることで愛する親族の死を受け入れることができるようになるまでの揺れる心情を描いて実感を残す。佳品と言うべし。

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多少気になることがあるとしたら、若くて爽やかなヒロインが頻繁に煙草を吸うことが観客の幻滅を招きかねないことだが、実際には彼女のいらだつ心情を反映する小道具として効果を発揮している。

ジョアンナが「冒険者たち」に続いて抜群。「失われた男」(1969年)で共演したシドニー・ポワチエと結ばれて1971年に28歳で事実上の引退をしてしまったのが大変惜しまれる貴重な女優だった。

「萌える」は「芽を出す」の意味だから「萌え」という流行語は誤用だよね。

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独断的映画感想文:若草の萌える頃
日記:2010年9月某日 映画,「若草の萌える頃」を見る. 1968年.監督:ロベール・アンリコ. 出演:ジョアンナ・シムカス,カティーナ・パクシヌー,ホセ・マリア・フロタッツ,ベルナール・フレッソン ...続きを見る
なんか飲みたい
2010/09/11 22:19

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
これはまた懐かしい作品でありますなぁ。^^
とはいっても、私も未見でありますが、まずもって博士が未見であられたことも驚きです。
ロベール・アンリコのジョアナ・スムカス主演映画。それしか情報は残っておりませんでしたが、そういう内容だったのですね。
アンリコさんは感覚的に合わないところがあるのですが、この映画はどうでしょう?
何はともあれ、若いジョアナさんには逢いたいですなぁ♪
十瑠
URL
2010/09/07 23:27
十瑠さん、こんばんは。

WOWOWさん、ここのところ旧作でちょっと良いのを出してくるんですよ。
「アデルの恋の物語」はビデオ、DVDで持っていますが、ハイビジョン放送だったので早速ブルーレイに落としましたし。「太陽の下の18才」は作品としては弱いですが、ハイビジョンなので勿論保存。
今月はBB特集。もっと貴重な作品をやって欲しいけどハイビジョンは魅力だ!(笑)

そりゃあ僕とて未鑑賞の作品はありますよ。
特に昨今は消極的で、映画館へは滅多に行かず、その上なかなか買わないし借りないし・・・。

>アンリコさんは感覚的に合わないところがある
本作も何故かブタを追いかける場面などがありまして、こういうところは十瑠さんにはダメかもねえ。
でも、僕は幕切れが大いに気に入りました。音楽も良かった。
系統づけて観て行けば、やはり“青春”に一貫した思いがあるそうな気がしますね。
オカピー
2010/09/08 00:29

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