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zoom RSS 映画評「ビッグ・バグズ・パニック」

<<   作成日時 : 2010/09/18 16:12   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2009年アメリカ映画 監督カイル・ランキン
ネタバレあり

放射能で巨大化した蟻がパニックを引き起こす「放射能X」(1954年)が巨大昆虫SFの代表作だが、本作は「スパイダーパニック!」(2002年)以来久しぶりに観る昆虫パニックである。

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ぐずでダメ人間であるクリス・マークェットが上司から首を言い渡された瞬間に妙な音が発生して意識を失い、薄い膜状の繭の中で目を覚ます。繭を破って外に出、同じように繭に閉じ込められた同僚たちを救い、襲撃してくるコガネムシのお化けみたいな人間大の昆虫と闘ううちに連中は目が見えず音に反応していることに気付く。そこで上司の娘ブルック・ネヴィンらと共にビルから抜け出て大きな音を立てないように気を付けて実家まで移動、途中でさらわれた彼女を奪還すべく元軍人の父親レイ・ワイズらと巨大な巣に入る。

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ミスト」「ハプニング」の二番煎じ的な様相であるし、展開が進むに連れお話の構図がゾンビ映画の工夫のないヴァリエーションに見えて来るのがまず有難くない。

アクセントのつもりで考え出されたと思われるお笑いの要素にしても、殆どマークェットが専門的に請け負ったお笑いは上滑りして余り笑えず、後半はその色彩すら殆ど消えてしまう。繭から出て来る人間がゲロを吐くのを一々捉えるのもお笑いのつもりなのかもしれないが、汚らしいだけで益々有難くない。

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それでもドキドキさえさせてくれれば文句を言うには及ばないものの、それほど大きくない限りは音を出しても敵が襲って来ないのでは“退屈はしない”といった程度の首尾に終り、こちらでも余り得点は稼げない。かくして湧いてくる疑問は、目が見えずある程度以上の音量に反応するこの巨大昆虫がどうやって昏睡中で音を立てない人々を迅速に繭化したかということである。それもお笑いですか?(笑) 

と文句が多い割に、B級(低予算)作品としては必ずしも低くない☆☆★を進呈したくなったのは、最近の映画の中ではカットの長さや引きと寄りの使い分けが比較的適切だからである。環境問題とか放射能といった大義名分的な背景を出さずジャンル映画としての純度を保っているのも良い。

ダメ人間も好きな人の為には勇気を奮い起す、という古典的なお話。

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