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zoom RSS 映画評「シシー ある皇后の運命の歳月」

<<   作成日時 : 2010/09/13 14:30   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1957年オーストリア映画 監督エルンスト・マリシュカ
ネタバレあり

いよいよシリーズ最終作。これも日本未公開で、「エリザベート3 運命の歳月」のタイトルでビデオが販売されている。

前作最後で王妃として訪れたハンガリーが気に入ったシシー(ロミー・シュナイダー)が暫く逗留、親王妃派のアンドラーシ伯爵(ヴァルター・レヤー)の協力の下、反オーストリア派の貴族を懐柔するというのが最初のシークエンス。
 ゾフィー大公妃(フィルマ・デギッシャー)は反皇室派と親しくするのはまかりならんと臍を曲げるが、冷静に考えれば国の為になるのはシシーの考え方であるので大騒動になりようもなく、寧ろ伯爵が皇后に横恋慕しているという噂の方が皇帝(カールハインツ・ベーム)には悩ましい。

史実があるのでここでこの問題は終了し、今度は、ウィーンに戻ったシシーが肺結核を発病、ポルトガル沖のマデイラ諸島で転地療養するというお話になるが、前作同様ここでも彼女の母親(マグダ・シュナイダー)が活躍して彼女を精神的にも身体的にも見事に回復させてしまう。
 随分頼りがいのある御母堂と感心させられるものの、仮に史実であるとしても肝心なところで母親ばかりが活躍するのは作劇的に些か問題であります。

シシーの回復に利用した、対立中の北イタリア諸国(イタリアが統合されるのはこの数年後)への懐柔政策は成否相半ばの結果に終るが、バチカンとは和解する。

シシーの物語だから基本は人間間の感情を巡るメロドラマである一方、実在した皇帝と皇后を扱っている為に政治的要素が入って来るのは当然としても、前作同様扱いが唐突すぎてどうも部外者の日本人には解りにくいところがある。万々歳的な終わり方をしているバチカンとの問題などは正に典型で、第二作以上に終盤が盛り上がりにくい。

ロケを敢行したらしいマデイラ諸島とイタリア諸国における観光要素が楽しめるので前作(第二作)より★一つ分多く星を進呈するが、出来映えは似たようなもの。やはり第一作には大分及ばない。

タイトルの割には短い期間のお話でしたね。

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