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zoom RSS 映画評「白い馬」

<<   作成日時 : 2010/06/02 15:39   >>

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☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1953年フランス映画 監督アルベール・ラモリス
ネタバレあり

空撮がお得意で遂には撮影中の事故で死んでしまったアルベール・ラモリスが空ではなくて馬に目を向けた映像詩。学生時代に多少雨の降っている状態ながら自主上映で観たことがあるので、今回は二度目になる。今回の映像はデジタル・リマスターということで、見事にクリア。

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南仏の海に近い荒地に野生の馬が群れている。牧童たちがその中でどうしても捕まえたい一匹の白い駿馬を捕獲しようと草原に火を放つ。漁師の少年フォルコ(アラン・エメリー)が白い馬をこの危機から救い、馬から信頼を寄せられる。彼らが三度(みたび)捕まえにやってきた時少年と馬は海辺へ逃げ出し、遂には海の波間に消えて行く。

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自由をモチーフとし、スローモーションもソフトフォーカスも使わないドキュメンタリー・タッチに徹しながら、たてがみの長い白い馬自身が放つ幻想性と疾駆する姿を全編に渡って捉えた映像美により観客を夢幻の世界へと誘う。追えども追えども少年と馬に届かない幕切れをもってこの作品は我々を夢から醒めさせない。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
「白い馬」
アルベール・ラモリス監督 「白い馬」で1953年カンヌ映画祭でグランプリ受賞。同年ジャン・ヴィゴ賞を受賞。 「赤い風船」で1956年カンヌ映画祭パルムドール受賞。 そしてこの2本が長年の権利問題が解決し、デジタル・リマスターによって甦り、2007年カンヌ映画祭の監督週間に出品され上映された。 同じ作品が2度正式出品されることは映画祭史上、初めての出来事だそうだ。 しかし、それよりも幻の名作といわれる本作をスクリーンで鑑賞できるという貴重な機会が得られたこと自体が感動だ。 ビデオテープ... ...続きを見る
寄り道カフェ
2010/06/08 10:07

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
オカピーさん!!やはり8点なんですね!

この映画と「赤い風船」を先日、録画してまだ観ていないんですけど、映画マニアの母に昔ススメられて以来、ずっと観たかった作品です。
シネスイッチ銀座で2年前に、たしかリバイバル上映していて、その時も仕事が忙しい時期で見逃してしまったんです!

なので観賞したら、またお邪魔させて下さい☆
これは自分のサイトでも必ず取り上げる予定です。
とりあえずオカピーさんの採点を拝見して、ますます観るのが楽しみになってきました。
RAY
URL
2010/06/02 22:10
RAYさん、こんばんは。

>映画マニアの母
ふーむ、センスがよろしいですなあ。
うちの両親は再々々々放送の「水戸黄門」を見て毎回ご満悦といった体たらくです。いくら世代が違うとは言え、情けない。^^;

「赤い風船」は多分明日父親の見舞いから帰ってきたら書きます。
オカピー
2010/06/03 00:48
最近の公開映画で観たい観たいがなくってかなりくさっていて、週末分まとめてごめんなさいね。
>空ではなくて馬に目を向けた映像詩。
しかしラストの空撮映像は良かった!湿原から海岸へ、さらに波しぶきの沸き立つ海原へ…永遠に向かって魂が解き放たれる。この映像の限りなき広がり…。見事な影像表現。監督のイマジネーションといっては陳腐な表現なんだけど、素晴らしい。よくぞデジタル・リマスター版で公開してくれたことか!
感謝!感謝!の劇場鑑賞でした。
この主役の美しい少年は全くの素人でロケ先にすんでいる村の子供なんですってね。彼のポストカードはマイ・DVDコーナーに飾っています(笑)
シュエット
2010/06/08 10:46
シュエットさん、こんばんは。

ラモリスという監督の特徴は、描写はリアリズムなのに表現されるものはファンタジーであるということですね。稀有な才能!
想像力は創造力に通じるということでしょうか。

>主役の美しい少年
当時鼻たれ小僧ばかりだった日本とは大分事情が違うようで。(笑)
オカピー
2010/06/09 00:20

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