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zoom RSS 映画評「ジュラシック・パーク」

<<   作成日時 : 2010/06/08 17:05   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
1993年アメリカ映画 監督スティーヴン・スピルバーグ
ネタバレあり

WOWOW頼りの新作鑑賞スケジュールがオープンになった。僕の基準では再鑑賞するには新しすぎる作品だが、現在頭が回らない状態なので気軽に見られるスティーヴン・スピルバーグのこのSF大作を選んでみた。原作はマイケル・クライトン。

富豪リチャード・アッテンボローが琥珀に残された蚊の血液から取り出したDNAを使って蘇らせた恐竜群を見世物にしようとアトラクション・パークを建設中。箔を付けようと恐竜学者サム・ニールやその恋人の古代植物学者ローラ・ダーン、数学者ジェフ・ゴールドブラムを呼びつけ、孫二人も招待する。
 が、見学中レールに沿って走るジープもどきが動かなくなった折にティラノサウルスが現れて襲撃したり、パークを管理するコンピューターをリセットする為に電源を落とした時に色々な肉食恐竜たちが管理区域や管理棟に入って来るなど、大騒ぎになる。

コナン・ドイルの「失われた世界」とH・G・ウェルズの「モロー博士の島」を合せたようなお話だが、「キング・コング」の逆バージョン的発想とも言える。

プロダクション的には、実際の恐竜を誰も知らないという有利さがあるとは言え、公開当時動物を扱ったCGに初めて不満を覚えなかった作品として記憶している。恐らく終盤管理棟で暴れまわる恐竜はアニマトロニクスで動かしたものではないかと思うが、いずれにしてもそれまでにない生き生きとした恐竜だった。

この手の作品で最も注目すべきサスペンス醸成はスピルバーグらしくやはり優秀。「激突!」「ジョーズ」などに比べて強力ではないにしても間の取り方は絶妙で、かなりヒヤヒヤさせられる。また、ティラノサウルスが初めて登場する時にコップの水に波紋が湧くアイデアは重量を映像で描いて秀逸、恐怖醸成に寄与している。それを別の場面で水溜まりに応用している辺りも上手い。
 電源を落としている時に高圧電流網を超える二ールと子供たちと電源を復帰させるローラのカットバックでは意図的に観客の呼吸とずらしたところに工夫が見られる。ずれた分だけサスペンスが増幅されるのだ。下手な監督がこれをやればずれたまま終わってしまうだろう。

映画黎明期の観客のように紙芝居を見る感覚で観て貰いたい。

動く恐竜図鑑。それで結構。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
メイキングを観ましたが・・・・・
クレーンのさきに実物大のテラノサウルスの足をつけて踏みつけたりしてましたね。
コップの水と足音は、こどものとき見た『ゴジラ』に対するオマージュだそうです。
3作目のラストを観ると、4作目を作る気十分という感じでしたね。
映画の質が落ちてない数少ないシリーズのひとつでしょうか。(^^♪
ねこのひげ
2010/06/09 04:15
ねこのひげさん、こんにちは。

>クレーンのさきに
やはりCGだけではどうしても物足りないかもしれないですね。
アニマトロニクスは昔ながらのSFXとは言えないまでも、SFXの威力ここにありという感じです。

>コップの水
「ゴジラ」は最初の二作と後年の作品を何本か観た程度ですが、初期のゴジラにそんな洒落た演出がありましたか。それは大したものです。^^)v

>3作目
第2作はちょっと功名心への批判を表に出し過ぎたのがくどく却ってマイナスになっていましたが、3作目は割合すっきりして割合良い出来でした。
余り作ると「またか」になって初期の作品の良いイメージすら消されかねませんから、3作くらいで終わりにした方がシリーズ全体の為には良いのかもしれませんね。
オカピー
2010/06/09 14:03
もうすこしコメントさせてもらいますとね。
ひつこいときらわれそうですが・・・(^^ゞ
ねこのひげが一作目の『ゴジラ』を観たのは、中学生のときで、NHKででした。

ゴジラが、鮮烈に記憶に残ったのは、女性が自宅の風呂にはいていると、風呂の窓の、遠くの町をゴジラが通り過ぎていくというシーンのせいです。
振り返って「キャーッ!?」
当時は、ポルノもAVもなかったころで、女性が風呂にはいているシーンを観て、ビックリするやらコーフンするやら・・・・中学生ですしね。(^^ゞ

いまだったら、スカートめくって見せられても、冷静に眺めてしまいますけどね。

これは、『ゴジラ』にお客がはいるかどうかわからないので、あえていれたそうです。いま、残っているDVDでは消されているかもしれませんけどね。

「またか」というのはたしかにありますね。
ガッカリしたのは、『エイリアン』と『ターミネーター』の3作目。
あれ以降、シリーズ化に対して懐疑的になりました。
ねこのひげ
2010/06/09 17:36
ねこのひげさん、こんばんは。

いやいや、そんなことはないですよ。^^

僕は怪獣映画はそれほど見なかったわけで、「ゴジラ」にしても多分社会人になりたての頃一回ぽっきりなので、そんな場面は記憶していないであります。^^
中学生だったら絶対憶えているだろうなあ。

>スカートめくって
しかし、全裸より夢がありますよ。^^)v

>『エイリアン』と『ターミネーター』の3作目
なるほど。
二番目は上出来でしたものね。特に「エイリアン2」は面白かった。
オカピー
2010/06/10 00:17
おはようございます!
>現在頭が回らない状態なので気軽に見られるスティーヴン・スピルバーグ
本作は今回は観てませんが、すでに何度か鑑賞してる。やはり、なんだかんだ言ってもスピルバーグ作品って、劇場鑑賞ではいささか物足りなさを感じたとしても、再鑑賞してみると、一度目の鑑賞ではつかみきれなかったものなんかも見えてきて、なるほど!なんてのもあるし、練りこんでつくってますよね。再鑑賞してさらに楽しめるし、感動作品は感動させてくれますよね。
映画って、たった2時間ばかりの間、日常を離れて別次元にいさせてくれる。やっぱり映画っていいですね。夢中になって観させてくれる。これが映画評価の基本でしょうね。
お疲れでませんように。ご自愛ください。
シュエット
2010/06/10 09:28
シュエットさん、こんばんは。

映画言語とか映画文法といった話になると、現在のハリウッド映画人ではスピルバーグに敵う人はいないなあ。

>日常を離れて別次元
映画の嘘は観ている間真実と思えれば良く、逆にいかに科学的に正しくても「何だこれ」と見た瞬間に感じてしまうのでは失敗。
それが映画というものですよね。

>ご自愛
有難うございます。
本当に頭が回らず、映画を見ても集中できない。
こういう時にフランス映画なんか見ると大概ダメです。(笑)
オカピー
2010/06/11 01:06

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