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zoom RSS 映画評「次郎長三国志」

<<   作成日時 : 2010/05/12 17:55   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2008年日本映画 監督マキノ雅彦
ネタバレあり

僕ら昭和中期世代は清水次郎長と言っても竹脇無我主演のTVシリーズと名曲「旅姿三人男」くらいしか知らない人が多いだろう。少なくとも僕自身は村上元三の原作もそれを映画化した諸シリーズも全く触れたことがないので、本作が他の映画作品に比べてどんな感じなのか見当もつかない。

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本作を映像化したマキノ雅彦こと津川雅彦は東宝と東映で二回もシリーズを担当したマキノ雅裕の甥で東映シリーズに出演した経験もあり、良く知っている作品に挑戦したということだろうか。

江戸末期、清水の若い侠客・次郎長(中井貴一)が祝言を挙げたばかりの新妻お蝶(鈴木京香)を置いて、御用提灯から逃れる為に渡世修行の旅に出、3年後森の石松(温水洋一)など新たな子分を連れて帰郷する。
 相撲興行や花会(賭場)を催して力を示していくが、「出る釘は打たれる」の諺どおり甲州は黒駒の勝造(佐藤浩市)の息のかかった連中に喧嘩を吹っ掛けられ、甲州まで連れ歩くことになったお蝶を懐刀の三馬政(竹内力)に撃たれてしまう。

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雅彦氏の監督デビュー作の「寝ずの番」は未見なので腕前の程は本作で初めて確認するつもりだったが、監督の手腕以前に脚本(大森寿美男)の出来栄えが気になった。相当長いらしい原作からのエピソードの取捨選択が正しく行われず、しかもバランスが少々変な気がするのである。その結果お話も妙な具合になっている。

具体的には、お蝶を巡る愁嘆場が余りに長すぎて、任侠ものというよりは夫婦人情劇を見せられているかのよう。これが長いシリーズの終りの方の一編というなら問題にするに及ばないが、二時間余の任侠映画としては甚だバランスが悪い。重傷を負ったお蝶の為に非暴力を誓い、その死後大暴れするという展開が馬鹿らしく感じられてしまうのはそのせいである。
 その一方で、次郎長の子分たちが懸想するもその甲斐なく別の男と結ばれる娘の挿話など全く不要な場面が盛り込まれている。

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言わば次郎長の青春時代のお話なのに最初から子分がいて既に堂々たる印象があるから、“新米”を強調する物語との齟齬感も目立つ。従って、貫禄充分の中井貴一の起用はどうだったのか。

配役では大政の岸部一徳は無難で、残りは帯に短し襷に長しの感あり。

竹脇無我が次郎長の叔父役で出るのはオマージュですかい?

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Akira's VOICE
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