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zoom RSS 映画評「007/サンダーボール作戦」

<<   作成日時 : 2010/04/05 15:26   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
1965年イギリス映画 監督テレンス・ヤング
ネタバレあり

現在WOWOWは第22作「慰めの報酬」に便乗して007シリーズ全作連続放映と大判振る舞いしているが、第3作「ゴールドフィンガー」までは以前取り上げたので今回は省略、時間が許せば第11作「ムーンレーカー」まで今回見直しておきたいと思っております。

第1・2作の監督テレンス・ヤングが復帰した第4作で、それまでと方向性を少し変えた作り方になっている。

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お馴染みの悪党組織スペクターがNO.2アドルフォ・チェリの指揮の下NATOの原爆搭載機を奪い、バハマのナッソー島の近くに隠し、1億ドルを渡さないと英米の大都市に夫々一つずつ落とすと脅迫する。敵の要求に屈してはならぬとMの指令を受け原爆の在り処を探し出す任務を負ったジェームズ・007・ボンド(ショーン・コネリー)がナッソーに赴き、チェリの庇護を受けている美女クローディーヌ・オージェ、女殺し屋ルチアナ・パルッツィなどとお色気場面を交えながら、遂に隠し場所を突き止め、水中で敵と大乱戦を繰り広げる。

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世間の評判どおりスケールがアップしている一方、それまでのハードボイルド性は大分影を潜めてかなり漫画的に変化、これ以降のシリーズの方向性を決めた作品とも言えるかもしれない。その漫画ムードは開巻直後リュックサック型ジェット噴射機(? 下画像参照)で空を飛ぶアクションにより早々に決定されているが、後年ロサンゼルス・オリンピック(1984年)で同じようなものが見られた時に本作を思い出した映画ファンも少なからずいらっしゃるだろう。

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アクション上の見せ場は、前半ではお馴染みアストン・マーティンを使った自動車アクション、ロケット砲を搭載したオートバイ、後半では水中ソリ、水中戦車、二段ロケット仕立ての高速クルーザー等と誠に賑やかで楽しめる。
 が、後半の見せ場が水中でのアクションに集中して絵的に変化が少なく、しかもクライマックスとなっている水中大乱闘は些か長すぎて次第に飽きてしまう。

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また、お話の方にも事前の説明がない為に序盤ボンドが保養所にいる理由が解らないという問題がある。恐らくは休養を名目にした捜査なのだろうが、理由が不明なので偶然に敵一味に遭遇するような印象を与えてしまい、大変まずい。展開上重要部分であり、牽引器でのピンチなどサスペンスも十分にあるだけに、きちんと説明しておく必要があった。

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今さらながら、ボンド氏には色気と洒落っ気のあるショーン・コネリーが良い。序盤女装した悪党を見破るなどシャーロック・ホームズ並の観察力と慎重さはコネリーだからこそ生きる部分が多く、保養所で何気なく火災報知器を押すのも事前に観察しておいた結果であろうと思わせるだけの説得力がある。

クローディーヌ、ルチアナというボンド・ガールのお二方はシリーズの中でも強力な部類。

「特攻サンダーボルト作戦」よりは面白いだ。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
一番007で油の乗ってたときの作品ですね
悪役のラルゴ シリーズでも印象に残る好演
007最新作は不況でお蔵入りとか・・・・
カズ
2010/04/20 22:04
カズさん、こんばんは。

そうですね。
この辺りから大分漫画的になってきたように思っています。

>悪役のラルゴ
イタリアの大御所アドルフォ・チェリですね。
非常に評判がよろしいようで、「007は二度死ぬ」ではドナルド・プレズンスの代わりにブロフェルド役をやって欲しかった、なんて声も。

>007最新作は不況でお蔵入りとか・・・・
いずれ作ることにはなるのでしょうね。
不況も永久ではないですし。
とにかく、英米は俳優と一流スタッフに金を払いすぎですよ。
オカピー
2010/04/21 00:12
漫画的、確かにそうですね。そういう面がシリーズとして前面に出てくると、私は飽きてきそうです…。

保養所では、まさにそのとおり、偶然、敵を見つけたのかと思っちゃいましたよ。よく考えたら、任務だったのか…なあ?
ボー
URL
2010/05/29 23:25
ボーさん、こんばんは。

>漫画的
それもちょっと長すぎて切れ味不足。
同じ漫画でも「007は二度死ぬ」のほうが徹底していて、しかも短いので僕は世評に反して面白く観ました。

>保養所
原作を読めばわかるらしいです。
偶然見つけたというのじゃ、何だかつまらない。(笑)
オカピー
2010/05/30 09:14

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