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<<   作成日時 : 2010/03/11 14:25   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2009年日本映画 監督マイケル・アリアス
ネタバレあり

日本で10年ほど前に公開されたドイツ製ロード・ムービー「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」を日本を舞台に翻案したリメイクである。監督は日本国永住権を持つアメリカ人アニメーター、マイケル・アリアス。

28歳の青年・長瀬智也が末期的脳腫瘍、余命数日と診断され、心臓病と骨肉腫で余命1カ月の14歳少女・福田麻由子と、たまたま病院前に停めてあったオープンカーに乗って、彼女が子供の時から入院している為見たことがないと言う海に向けて走り出し、道中必要に迫られて強盗などもしでかす。その車には何かしら得体の知れない大金が入っていた為にその金の持ち主・長塚圭史の子分や、強盗や誘拐疑惑により警察にも追われ、はてさて二人はどうなることでしょうか。

という物語は、主人公を二人の青年から青年と少女に変えた以外は細部に至るまでほぼ同じなので、続けて観ると余り面白味がない。

面白味に関しては承知で観ているわけだからまあ良いとして、主人公たちを変更したのに細部がそのままである為に些か困るケースが出て来る。例えば、警官から服を奪って警官になりすましたり、金を得て豪遊する場面にしても28歳が14歳の少女と一緒に遊べる歓楽街などまずないので、ちょっと無理じゃありませんかということになる。そこにコメディーとしてのニュアンスが漂うことになるが、後述するトーンとの関係もあって余り感心しない。

またドイツと日本の地形の違いも考慮されていない。主人公は田舎から【都会】に出て来た青年らしく、ニュースの中で【県】と言われている。海が近くになく都会と言われて可笑しくない県を考えると埼玉県南部あたりが妥当。しかし、南埼玉なら九十九里浜でも湘南でもどこでも、ざっと飛ばせば数時間で着いてしまう。ロードムービーとしては基本設計から些か苦しいわけですな。

また、オリジナルは三つのグループによるドタバタの合間にペーソスが挟まれ最後にしゅんとさせられる作りだったのに対し、こちらは最初から<死病映画>として沈んだムード設計がされている中にちょっと喜劇的なトーンが入ってくる感じなので、最後の場面のペーソスが作者の計算ほど際立たず、一方で三つ巴の楽しさが全く消されている。特に謎のグループに至っては役不足(出番が少ないこと)も甚だしい。

それでも、原作映画を全く知らないで見れば、色々首を傾げたくなる部分があるとは言え、この凸凹コンビの珍道中に何とはなしに楽しめてしまうかもしれない。特に定石を裏切る少女の扱いは出色。

こちらのドアは叩きたくないものです。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
群馬県の前橋・・・岐阜県の岐阜などが頭に浮かびましたが・・・・
それでも、半日もあれば海に出ちゃいますよね。
岐阜出身のタレントの乙葉さんは、大学にはいて東京に出てくるまで、海を見たことがなかったそうですけどね。
日本での設定には無理がありますよね。
ねこのひげ
2010/03/12 08:42
ねこのひげさん、こんばんは。

>群馬県の前橋
僕は群馬県に住んでいますが、都会には遠いかなあ。^^

下手に<都会>といった表現を出したことが余計な疑問を招いたのは確かですが、細長い形状故にどっちを向いても海なので、どこでも結果的に大差なし。
その為に別の夢を果たす前に海へ行きなさいよ、
という意見も出てきそうですね。^^;
オカピー
2010/03/12 23:59

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