プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「邪魔者は消せ」

<<   作成日時 : 2010/02/22 17:35   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

☆☆★(5点/10点満点中)
1960年日本映画 監督・牛原陽一
ネタバレあり

キャロル・リードの名作「邪魔者は殺せ」と思って来られた方、御免なさい。生誕70年ということでWOWOWが組んだ赤木圭一郎特集の一本でございます。典型的な無国籍アクションだが、脚本が大真面目な熊井啓というのが興味深い。調べたら熊井氏は日活アクションの脚本を結構書いていた。

画像

麻薬ルートを取り締まる為に空港に張っていた警察が白人麻薬王と接触した男を殺される失態を犯す。犯人は運送会社に偽装する岩瀬組の幹部内田良平である。その頃岩瀬組にやっかいになり始めた若者実は麻薬Gメンの赤木と東洋秘密探偵局の野呂圭介と喧嘩になった為に岩瀬組と東洋は関係は悪化する。岩瀬組のボス金子信雄は警察と野呂に連絡して賭博場で鉢合せするように仕組んで全員を逮捕させ、赤木の口の堅さを調べる。
 一方、麻薬王は両者の対立からとばっちりを喰らうのを嫌って海外脱出すると共に、その前に麻薬の代りに時限爆弾の入ったバスケットボールを赤木に預けさせ、岩瀬組アジトの自動車解体場で爆発するように画策する。

画像

アメリカの麻薬捜査ものを真似たありふれた内容だが、割合しっかり作られている。感心はしないものの、そう馬鹿にしたものでもない。

特に工夫を感じるのは、時限爆弾入りのボールが転がって女子高生が持っていたボールに混入してしまい、サスペンスが生まれる件(くだり)である。その女生徒はバスに乗って移動、それを知った警察がバスを追いかける。何ともヒッチコック的なアイデアでニヤニヤさせてくれるが、惜しむらくはいつ爆破するか我々に知らされていないので時限サスペンスとしては余り機能していない。

画像

結局時限爆弾入りのボールは計画通りに赤木に渡る。4時50分に空港で逮捕された麻薬王の情報から5時に爆破することが判り、その辺りから時計が何度も出て来るのでは段取りが悪すぎる。警察が知らずとも我々が知っていれば強力なサスペンスとして機能するわけだから実に勿体なかった。焦点を自動車解体場に当てたいというのは理解できますがね。

監督は牛原陽一で、序盤の追跡と追っかけのカット割りはヒッチコックやリードなどを研究したらしい跡が伺われ、なかなか恰好良い。

凡作は消せ・・・留守録をした後の僕のルールです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「邪魔者は消せ」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる