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<<   作成日時 : 2010/02/19 15:28   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2007年日本映画 監督・行定勲
ネタバレあり

世界の中心で、愛をさけぶ」以降行定勲の映画は内容に比して長く、もう少し整理できれば良くなるのだがなあという作品が多い。長くても構わないが、その場合はその長さが絶対的に必要と思えないのでは困る。

教員志望の大学生・香恵(沢尻エリカ)が越して来たアパートで前の住人の残したノートを発見、気になって読み始める。
 その中には小学校の教師であるその女性・伊吹(竹内結子)が新米教師として、また、学生時代の知人・隆との交流に苦悩したり歓びを得たりする様子が鮮明に書かれている。香恵もノートに勇気づけられ、バイト先の万年筆店で知り合って恋慕し始めた新進イラストレーター石飛リュウ(伊勢谷友介)に積極的にアプローチし始める。

序盤で展開が予想できるというご意見が多いが、僕のように全く無情報で即ちどんなジャンルかも知らないで観れば、案外中盤まで狙いが解りにくい作品である。勿論行定勲の監督、竹内結子のキャスティングからファンタスティックなロマンスものなのだろうという見当がつくが、それは経験則にすぎない。作劇的には万年筆屋での描写を整理するなどしてもう少し早く狙いを解らせる努力がいるくらいで、狙いが掴めるまでは退屈感が先に立つ。ところが、香恵が行動を起こす辺りから二人のヒロインの行動即ち過去と現在をシンクロさせようという眼目が判ると、今度は先が見えすぎてしまい、先行きについての楽しみが余り期待できなくなる。

時間軸操作ドラマの例に洩れず加えられたミステリー要素もその点について功罪相半ば。
 隆と石飛リュウが同一人物であるという謎解きその@はこの手のアイデアに慣れた昨今の観客なら比較的早めに想像がつくにちがいないが、隆は伊吹と違って写真がない為に想像の中ではヒロインの好きな俳優(黄和田将也)の姿で行動し、また石飛リュウはペンネームを持つイラストレーターという設定故に、二人があたかも別人であるかのように見せるトリックが自然に成立しているのは大いに認めたいところ。但し、隆の音読みに過ぎないリュウというペンネームについては一考を要する。

その謎が公式に解けた時点で観客の関心(言わば謎解きAに当たる大団円)は唯一“伊吹先生のその後”になるが、既に鑑賞者の感覚と作者の狙いに大きなずれが生じている。隆即ち石飛リュウの行動から香恵より先に伊吹先生に何かあったことが容易に想像できてしまうからである。これではミステリー仕立てのロマンスとしての面白味を欠くことになる。

行定監督は相変わらずゆっくりカメラを移動若しくはパンするショットを多用する為にどうしても尺数が長くなる。その長さが丁寧な印象に繋がる可能性はあるとは言え、丁寧と冗長は紙一重、この映画は僕には冗長にしか見えない。
 それでも、ロマンスの基調として据え置かれた“出会いの不思議さ”に多少なりとも感慨を覚える。過去と現在が混在するトランジション・ショットの後半における積み重ねが奏功したのだろう。

沢尻エリカはこれでキャリアをクローズしてしまうんでしょうか?

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『クローズド・ノート』
□作品オフィシャルサイト 「クローズド・ノート」 □監督 行定 勲□脚本 吉田智子 伊藤ちひろ 行定勲&nbsp; □原作 雫井脩介(「クローズド・ノート」角川書店刊) □キャスト 沢尻エリカ、伊勢谷友介、竹内結子、黄川田将也、永作博美、板谷由夏、田中哲司、サエコ、中村嘉葎雄 &nbsp;■鑑賞日 10月14日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5) <感想>  沢尻エリカのあの舞台挨拶事件がなければもっと感動が得られたのに・・・。 行定 勲監督の描く作... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2010/02/19 17:19
クローズド・ノート
人も万年筆も出会いを求めている。 ...続きを見る
Akira's VOICE
2010/02/19 18:27
クローズド・ノート/沢尻エリカ
エリカ様ってば、プロモーションとはいえテレビに出過ぎでしょ。行定監督で138分という長尺、そして過剰な宣伝。こういうのが揃うと経験則上かえって不安になるんですよねェ。そんな風にネガティブなイメージで臨むのも映画をより楽しむ私なりの術だったりもしますケド(照)。... ...続きを見る
カノンな日々
2010/02/19 21:57
mini review 08285「クローズド・ノート」★★★★★★☆☆☆☆
前の住人が忘れていった1冊のノートを読んだことによって、ヒロインが真実の愛に出会うまでを描く感動作。携帯サイトで連載され100万アクセスを突破した雫井脩介の同名小説を基に、1冊のノートによって結ばれていくかけがえのないきずなをつづる。『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督がメガホンをとり、『手紙』の沢尻エリカと『いま、会いにゆきます』の竹内結子が初共演を果たした。運命が巡り合わせる切ないドラマに胸打たれる。[もっと詳しく] ...続きを見る
サーカスな日々
2010/02/20 01:46
260「クローズド・ノート」(日本)
心の力を信じている  教育大生の堀井香恵は、引越し先の部屋で偶然一冊の日記を手にする。日記には新任小学校教師の真野伊吹の学校生活と、隆という男性への恋と苦悩が書かれていた。  一方香恵もアルバイト先のイマヰ萬年筆にやって来た画家兼イラストレーターの石飛リュウに想いを寄せていく。  やがて日記を読み進めるうち、香恵はいつしかその日記に励まされている自分に気付いていく。しかし、彼女は最後にある真実をたぐり寄せる。それは運命の巡り合わせが用意した切ない真実だった。 ...続きを見る
CINECHANの映画感想
2010/02/20 14:49
No.105 クローズド・ノート
最初、映画館でこの予告編を観たときに この物語の重要なオチが予想できました。 ポイントとなる部分が連想できる予告編。 ...続きを見る
気ままな映画生活
2010/02/20 18:06
クローズド・ノート
私はエリカ様が好き。 例の事件で露出がかなり少なくなって 本当に残念です。 だからこの映画は絶対観たかった。 って、今頃かい。(爆) ...続きを見る
映画、言いたい放題!
2010/02/23 11:54
『クローズド・ノート』ノスタルジックな透明感
映画の評価(5点満点) ★★☆☆☆ なにかと身辺騒がしいエリカ様――タイミングよく、彼女が悪名をとどろかせるきっかけとなった『クローズ・ノート』を鑑賞したのだが、これが超清純派でカワイイの一言。いやほんと、この映画の主人公のようにピュアなイメージでいけば、このカワイサだから国民的アイドルになり得たかも。しかし、彼女はそんな作られた生き方をしたくなかったのでしょう。潔い生き方だと思います。 さて、沢尻エリカの話は置いておくとして、本作『クローズド・ノート』。こちらは、まさしく邦画という感じのノスタ... ...続きを見る
映画をもっと楽しく![シネマポスト]
2010/05/01 18:54

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
まあこれはミステリーとしては、駄目でしょうね。
解説によると、雲井さんの亡くなったお姉さんをモデルにして、脚色したみたいなんですね。まあそれであれば、なんとなくわかるような気はします。
kimion20002000
URL
2010/02/20 01:55
kimion20002000さん、こんばんは。

構成的に見るタイプにつき、どうしてもミステリー的部分の分析になってしまうので、余り評価できなかったですね。

>お姉さんをモデル
結構人情家だから、そういうお話を聞くとホロリとしてしまいます。
オカピー
2010/02/20 22:14
TB有難うございました。
映画の中では、素晴らしい演技を
しているあの方は現在どうしているの
でしょうか?水面下で復帰の準備を
しているという記事を見かけましたが
果たして…?

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】〜と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
シムウナ
URL
2010/02/28 11:07
シムウナさん、こちらにもようこそ。

>素晴らしい演技をしているあの方
あははは。
僕も彼女は有望株だとずっと思ってきたので、
ああいう訳の解らない態度から始まったスキャンダルでキャリアが終わるとしたら残念です。
俳優の私生活における態度についてとやかく言う気はありませんが、芸能人はファンがあっての物だねということを考えたうえで、ああいう席に臨むべきとは思います。
オカピー
2010/02/28 12:16

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