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zoom RSS 映画評「三国志」

<<   作成日時 : 2010/02/14 16:44   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2008年中国映画 監督ダニエル・リー
ネタバレあり

「三国志」をベースに明代に書かれた「三国志演義」で活躍する趙雲に焦点を当てて描く歴史劇で、同時期に「レッドクリフ」が公開されなければ日本公開には至らなかったであろうと推測される出来映え。

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趙子龍即ち趙雲(アンディ・ラウ)が蜀の中国統一の為に故郷常山で入隊し、「レッドクリフPart1」でも描かれた君主劉備の子供を救う活躍が認められて、やがて五虎大将軍にまで登りつめる。

話はそこから一気に20年ほど飛んで劉備が亡くなり他の大将軍も戦死した後、魏の丞相曹操の孫娘で都督の曹嬰(マギーQ)指揮する敵軍と一線を交え最後の花道を飾る。というお話が、気持ちばかり先走って能力に欠ける先輩兵士平安(サモ・ハン・キンポー)との友情を交えて展開しているが、殆ど全編精神論ばかりで退屈千万。

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そういう抽象論は具体的な戦術的興趣やアクションの手応えがあって初めて生きて来るということを脚本グループは解っていないのだろう。

全体の半分が老境に至ってからの物語というのも首を傾げさせ、丞相の孫娘が都督になっている出鱈目な設定は強い女性全盛の時流に乗っただけ、およそ歴史に材を求めているとは思えず、邦画「大奥」の史実改変や「レッドクリフPARTII」における女性陣の活躍のように割り引くことはできない。

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スター・ランナー」でも首を傾げる箇所が多かったダニエル・リーの腕前は相変わらずお粗末で、前述作では多少見どころのあったアクションも今回はひどい。のべつまくなく使っているのでスロー(ハイスピード撮影)の効果がないだけでなくだらだらした印象をもたらし、時に入るリアルスピードのアクションはショットが細切れの上に大半がクロースアップで撮られている為に何が何だか解らない状態。格好良さも必要かもしれないが、観客に情報を正確に与えられなければ本末転倒じゃよ。

彩度を下げた画面に多少良いムードあり。

昔のプロ野球の解説を聞くが如し。

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