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help RSS 最後の映画批評家・双葉十三郎氏遂に逝く

<<   作成日時 : 2010/01/16 14:32   >>

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 このブログの常連であれば、ご存知の方も多いかと思いますが、僕はおよそ40年に渡って映画評論家・双葉十三郎氏に私淑してきました。高校時代には双葉先生の採点(☆と★)が夢にまで現れたほどです(笑)。

 1910年生まれということで、21世紀にならんとする頃からいつその日が訪れるのだろうかと新聞に目を通すのが怖い日々が続いていましたが、遂にその日が訪れてしまいました。正確には昨年の12月12日にお亡くなりになったということで、淀川長治氏が亡くなってから11年の後に盟友の元へ旅立って行ったことになります。

 標題に記した【最後の映画批評家】というのは、映画批評のみで食べられている最後の批評家ではないかという意味で、懇意だった小林信彦氏が名付けた肩書きです。


 僕が双葉先生を尊敬するには多くの理由がありますが、主に下記の二つ。
 
 一つは、嫌いなジャンルがないこと。
 「あれはダメこれはダメ」とジャンルの時点で既に評価を定めてしまう評論家が多い中で、稀有な方でした。だからどんなジャンルでもほぼ公平に評価を下すことができたのだと思います。戦前からの映画評論家では珍しいことにB級映画を真面目に論じてきましたが、かと言って昨今のB級御用達評論家のように必要以上に持ち上げようとはせず、採点上は低くても楽しんでいるというスタンスでした。

 もう一つは、その映画の内容や狙いに応じて評価を下されたこと(これが実際にはなかなか難しい)。
 一般の人は勿論ですが、プロの評論家にも「木によって魚を求む」愚を犯すことが多いのが現実。つまり、多くの場合は【ないものねだり】です。例えば、スパイ映画の登場人物に求められる以上の性格描写を求めたり、アクション映画に犯人の心理を求めたり、ドタバタ・コメディーに社会性を求めたり、要は自分の観たいものがないからダメといった姿勢の人が多く、その偏りが映画評を今のような内容重視・技術軽視にし、(少し大げさですが)ひいては映画を大ヒットはしても映画としてなっていない作品と、映画的には優れているが熱烈な映画ファンにしか観て貰えない作品とに二極化する傾向を作ってしまったのではないでしょうか。

 その意味で、戦後双葉先生の影響を受けた評論家は多いはずなのに、同じようなスタイルで同じレベルの方がついぞ現れなかったのはつくづく残念に思います。
 僕がこのブログを始めたのも全く力不足ながら【第二の双葉十三郎】を気取って、世の中にはびこる映画に関する偏った観方や常識とされている非常識を少しでも取り除けたら良いと思ったからで、若い映画ファンの中に弊ブログを定期的に読んでくれる方が一人でもいれば満足なわけです。

 先生の主なフィールドとなったのは僕が40年間愛読している「スクリーン」誌における「ぼくの採点表」で、初期は短評としてはかなり切り込むスタイルでしたが、年を経て読者の年齢層が段々下がるに合わせて徐々に短くなり総論的になって来たので物足りなく思う映画ファンもいらしたでしょう。その代りに頭をひねらずに取り上げた映画の性格が解るという側面があり、僕もその路線に従って書いておるつもりです。

 他の雑誌に掲載した長めの批評には本来のスタイルである精緻なカット(ショット)ごとの分析のものがあり、これを読まずに双葉十三郎の双葉十三郎たる所以は解りません。
 圧巻は1948年から1950年にかけて「映画芸術」という映画専門誌に連載していた「日本映画月評」。掲げたテーマに沿って批判(批評ではなく批判)するのを主旨とした珍しい月評で、切り口が鋭くて面白く、名調子で書きたい放題。ご本人も批判した俳優が「殴り込みに行く」と言ったと聞いて「びくびくしていた」と述懐するほどの猛烈さですが、その猛烈な批判の中に映画への愛情が感じられ、正鵠を得ているところに、映画サイトによく見られる罵詈雑言とは全く違う迫力と説得力がありまして・・・双葉先生の書かれたものの中でも断トツの面白さと言えるでしょう。有料の雑誌という公の場であそこまで書けた精神も大変なものです。
 「日本映画月評」をまとめた書籍の発売を請う!


 いくら書いても切りがありません。いつか先生とお話をしてみたいという夢は潰えましたが、今は何年か後天国でお話させて戴きたい心境です。

 安らかにお眠りください。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
ああ、ついに…双葉十三郎先生逝く。
「ぼくらにとっては神様。 あの双葉十三郎先生がおなくなりになりました。 数年前までは、試写室で先生のベレー帽姿を拝見。 同じ時間、同じ空間で神様と同じスクリーンを見つめていることに ひそやかな歓びを感じていたものでした。 おそらく、多くの映画を愛する方たちが ぼくと同じ気持ちを共有していたのではないでしょうか? それほどに双葉先生がぼくらに与えた影響は大きいものでした。 ...続きを見る
ラムの大通り
2010/01/16 16:05
双葉十三郎さん亡くなる
映画評論家の双葉さんが12月に亡くなっていたそうです。ご冥福をお祈りします。 ...続きを見る
或る日の出来事
2010/01/16 18:34
映画採点表/双葉十三郎(映画評論家)/99歳
<訃報>双葉十三郎さん99歳=映画評論家 1月15日13時37分配信&nbsp;毎日新聞  双葉十三郎さん99歳(ふたば・じゅうざぶろう<本名・小川一彦=おがわ・かずひこ>映画評論家)昨年12月12日、心不全のため死去。葬儀は近親者のみで済ませた。 東京生まれ。会社員時代から映画評論を書き続け、退社したあと文筆業に専念した。52年から映画雑誌「スクリーン」で40年以上にわたってコラム「ぼくの採点表」を連載し、この活動で日本映画ペンクラブ賞(90年度)を受賞した。菊池寛賞(01年)、毎日映... ...続きを見る
サーカスな日々
2010/01/16 20:25
訃報:双葉十三郎さん亡くなる
21:05 from web kiyotaさんからの情報で、双葉さんの訃報を。なんというか、いつかこの日が来るのは分かっていても、あまりに突然のことでした。しかも、ひと月前とは。「SCREEN」の「ぼくの採点評」で育ったような私なので、今日はホントに悲しい。寂しい。ご冥福をお祈り申し上げます。合掌 ...続きを見る
テアトル十瑠
2010/01/17 11:26
双葉十三郎さんが亡くなられた・・・
双葉十三郎さんが亡くなられた。この方もまたエリック・ロメールと同じく、私にとっては不死身の、死ぬことはない存在であった。「スクリーン」に長期にわたり連載された「ぼくの採点表」は私にとっては映画評論の基礎になったようなもので、映画の見方を教えてくれたもの... ...続きを見る
映画と出会う・世界が変わる
2010/01/17 19:01
双葉十三郎さん、逝去
現役最長老の映画評論家だった、双葉十三郎さんが、昨年12月12日に亡くなられました。享年99歳でした。 若い方にはピンと来ないかも知れませんが、私も含めた中高年の映画ファンにとっては、淀川長治さんと並 ...続きを見る
お楽しみはココからだ〜 映画をもっと楽し...
2010/01/20 02:17
双葉十三郎、死す。
{/kaeru_shock1/}{/hiyo_shock1/} ショックです。 日本で最も尊敬する映画評論家の双葉十三郎さんが亡くなりました。 軽妙な文章で映画の本質をつくその手腕には、いつも感心させられていました。 しかも、最近の評論家のように難しいことばで持って回ったような表現をすることもなく、 あくまで、平易で簡潔な評論でした。 いま、多くのブロガーのみなさんが☆取り表をつけていますが、 日本で初めて映画の評価を☆で表したのも、双葉さんだったのではないでしょうか。 彼の著書「僕の採点表」... ...続きを見る
【映画がはねたら、都バスに乗って】
2010/01/24 18:04

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コメント(24件)

内 容 ニックネーム/日時
逝去の発表がなされたのが本日なんですね。
プロフェッサー、お肩を落とされないように。
双葉先生、今までたくさんの著書と論評
ほんとうにありがとうございました、と
私は寒空の札幌から手を合わせてさせて頂きます。

貴ブログを定期的に拝読させて頂いている
「若くない」映画ファンの私でございますが
ますますプロフェッサーの運営する貴ブログの
存続が必須になってまいりましたね。
映画製作までがひとの顔色をうかがうような
昨今、ぜひシナトラじゃないですけれど
あくまでも「MY WAY」でお続けくださいね。

>「日本映画月評」をまとめた書籍

誰かと同じでいいたい放題の
そのご本、どこかの出版社から
出してくれないかしらね。
以前プロフェッサーが一部ご紹介して下さった
あたりでもうすっかりノドから手が出ております。
vivajiji
URL
2010/01/16 15:43
こんにちは。

素晴らしい追悼文ですね。
私のところから文中リンク貼らせていただきました。
事後報告、すみません。
えい
URL
2010/01/16 16:04
ちょうど「ぼくの採点表」を読みはじめた途中のことでした。
まだ一部分しか読んでいませんので、全体像は分かりませんが、こんな映画もあったのかと、知らないものが多数…。
この情熱、映画愛には頭が下がります。
とにかく、この1冊の残り820ページ!読みます。
ボー
URL
2010/01/16 18:46
こんにちは。

そうか、「日本映画月評」は本になってなかったんだ。
オカピーさん、「第2の双葉十三郎」になってください。

kimion20002000
URL
2010/01/16 20:23
これは、わたしにとってもショックです。
アラン・ドロンに関しては、ジョゼ・ジョヴァンニに作品を高評価されていたと記憶しています。
おっしゃるように客観性の高い方で批評も批判も正確でしたね。わたしは、50年代から60年代初めのイタリア映画に愛着のある批評をされていた記憶も強いです。
「友よ静かに死ね」は、批評点は高くありませんでしたが、古いフランス映画と比較されていて、そこのところは、わたしが最も双葉先生から強く影響を受けているところです。そうそう古い「スクリーン」誌を読んだ記憶では、「恋ひとすじに」には、かなりきびしいコラムを書かれていたなあ(笑)。
とにかく、こういった映画の屋台骨を支えていた方が亡くなられることは、本当に淋しい限りです。
オカピーさんもショックですよね。わたしは、双葉・オカピー対談でドロン映画のテーマで激論されることが夢でした。

・・・最近はエリック・ロメールも逝ってしまいましたしね。
では、また。
トム(Tom5k)
URL
2010/01/16 21:19
はじめまして、大学一年の男子です。いつもブログを拝見させていただいています。

実は僕、中一の時に父親が買ってきた著書を読んで以来、双葉十三郎さんの大ファンです。著書を買い漁り、古本屋や図書館で過去の著作を探しまう程です。
そして、双葉さんの洗練された文章を参考に、心躍らせながら映画館やレンタル屋に向かったものです。

だから、今回の訃報はかなりショックでした。映画に興味無かった自分を映画にのめり込ませてくれた双葉さんに、僕が大人になったら会ってお話を伺うのが夢でした。今は、感謝とご冥福を祈る気持ちで一杯です。

最後に。
ずらずらと個人的なことを書いてしまって申し訳ありませんでした。
オカピーさんの文章は、随所に双葉さんの影響が感じられ、非常に説得力があり、毎回の更新を楽しみにしています。僕はハタチ前の青二才ですが、これからもオカピーさんから映画の魅力を吸収できればいいなと思います。

ではでは、失礼しました。
ドラゴン
2010/01/16 23:08
vivajijiさん、コメント有難うございます。

>「若くない」
弊ブログに訪れてくれる方々の大半は心得ている方ばかりなので、僕の映画評などは無用だろうというつもりで記しましたが、この程度で良ければご自由にご利用ください。

双葉先生の映画に関するお考えは十分吸収していますが、実践で追いつかない辛さ。何分力不足です。
しかし、「継続は力なり」という言葉もございます。
やるうちに少しはまともになると信じて、続けて参りましょう。

>「日本映画月評」
どこか出してくれるような気の利いた出版社はないでしょうか。

後は冥福を祈るのみ。
オカピー
2010/01/17 01:14
えいさん、コメント有難うございます。

急遽書き上げたので碌なものではないですが、お誉めに預かり恐縮です。

>事後報告
全然問題ございません。却って恐縮致しております。

えいさんは試写室でお会いになっていらっしゃいましたのですか。
羨ましいです。
僕は東京時代も試写は一度しか行っていないので、ついぞ・・・
オカピー
2010/01/17 01:19
ボーさん、コメント有難うございました。

>「ぼくの採点表」
僕なんかも最初から通読するということは試みたことはありませんよ。
しかし、この時代の作品は既に観ているもの以外は観られる作品が少ないでしょうから、研究の為に全部読んでしまうという手もあるかもしれませんね。
詳細で、色々なパターンがあり、一番面白いのがこの時代かもしれません。
オカピー
2010/01/17 01:23
kimion20002000さん、コメント有難うございます。

>「日本映画月評」
ご存知でしたか。さすがです。

>「第2の双葉十三郎」
20年も前からつもりではいましたけどね。(笑)
オカピー
2010/01/17 08:48
トムさん、コメント有難うございます。

>ジョゼ・ジョヴァンニ
監督作より脚本に好きなものが多かったのではないでしょうか。
特に「冒険者たち」を高く買っていましたね。

>イタリア映画
ネオ・レアリスモの主流より、ジュゼッペ・ディ・サンティス辺りが結構お気に入りだったのが面白いですし、ロッセリーニの限界なんかも早々に気付かれたようです。
フェリーニは苦手と言いながら☆が多かったですし、ヴィスコンティの晩年は特に高く評価されていました。

>「友よ静かに死ね」
余り高くはなかったですね。^^;
まだるっこいのがフランス映画全般の欠点であり、見方を変えれば、そののんびりしているところがフランス映画の良さでもあるという全体的な印象を持っていらっしゃったようです。

>双葉・オカピー対談でドロン映画のテーマで激論されることが夢
僕にはそこまでの実力はないですけど、実力以前に映画批評では食えないという現実面を慮って諦めちゃったからなあ。
もしその道で頑張っていたら一度くらいお話して貰えたでしょうか。

>エリック・ロメール
ご高齢でしたけど、やはり残念ですね。
益々映画がつまらなくなります。
オカピー
2010/01/17 09:13
ドラゴンさん、初めまして!
コメント有難うございます。

双葉さんがお亡くなりになったのは残念至極ですが、ドラゴンさんのような若いファンがいらっしゃると知って嬉しくなりました。

僕もドラゴンさんと同じような青春時代を過ごしましたね。
小学校の終わりくらいに映画が好きになりましたが、双葉さんの文章や映画に対するスタンスを知らなければ、ここまで映画好きになったかどうか。
双葉先生には確かにそういう魅力がありました。

>双葉さんの影響が感じられ
そう仰っていただけるのが一番嬉しいですね。
力不足で双葉さんの代わりにはとてもなれないですが、その精神だけは継承していきたいと思います。

ドラゴンさんはブログ等は開設されていらっしゃらないのでしょうか?
共に双葉ファンとして共通の話題もあるでしょうから、これからも遊びに来ていただけると嬉しいです。
オカピー
2010/01/17 09:24
おはようございます。

今は、ブログをやってないです。内輪でやっているサイトの日記に時々映画の事を書いたり、観た映画をノートに記したりする程度です。時間があれば、やってみたいと思いますが・・・・。
あと、オカピーさんは野球観戦を趣味にしていらっしゃるようですね。一昨年まで高校野球球児だった自分としては、嬉しい限りです。

これからも、よろしくお願いします。
ドラゴン
2010/01/17 11:09
こんばんは〜〜1日遅れてしまいましたが、ご冥福お祈り申し上げます。
この日はほかにもゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじこと田の中勇さんがお亡くなりになったんですよね。
双葉さんの訃報を耳にしたとき、まっさきに浮かんだのがオカピーさん!(ホントですよ、ほんと)
しゅぺる&こぼる
URL
2010/01/17 22:31
こんばんは。

私も双葉さんの軽妙洒脱で洗練された映画批評が大好きです。
確か20年以上前、「ぼくの採点表1960年代」で双葉さんが苦手にしていたソ連映画(確か60点以下のドキュメンタリー映画)の評論文でぼろくそに貶していたんですが、
文章はユーモア感覚に溢れていたのでゲラゲラ笑ってしまいました。
双葉さんに文章は高い教養と知識がなければ書けない文体なので
双葉さんの後継者と呼べる映画評論家はもうでないかもしれません
(面白い映画評論家は何人かいますけど)。
オカピーさんの追悼文は双葉さんへの敬愛が強く感じられて
読んでて嬉しかったです。
まんだら屋
2010/01/17 23:19
ドラゴンさん、こんばんは。

映画評を書き始めた頃はワープロもパソコンもありませんでしたから、僕も暫くはノートに書き綴っていたものですよ。
ご自分でできないようであれば、僕のところで遊んで行ってください。
コメントもご遠慮なく。

>野球観戦
おおっ、高校球児でしたか。

野球観戦は好きですねえ。
以前に比べると減りましたが、大リーグなんて厄介なものが加わりましたから、まだ結構観ていますよ。
松井がヤンキーズをぎゃふんと言わせるのを期待しています。^^
オカピー
2010/01/18 01:52
しゅべる&こぼるさん、こんばんは。

コメント有難うございます。
僕の双葉熱もそれほど有名でしたか。(笑)

しょげている最中ですが、
コメントを戴いて元気ももらいましたよ。
オカピー
2010/01/18 01:58
マンダラ屋さん、初めまして。
コメント有難うございました。

>ソ連映画
何だろうかなあ?
貶し方が結構面白かったりしますよね。
双葉さんは映画にプロパガンダを持ち込むのが嫌いだったので、ソ連映画は殆どダメでした。

>高い教養と知識がなければ書けない文体
そうですね。
映画に関する絶妙なバランス感覚は高い知性から生まれたのかもしれませんね。

>追悼文
ご粗末なもので、恐縮です。
オカピー
2010/01/18 02:10
 こんにちは。

なんだか新年早々(実際には昨年末でしたが)寂しいニュースが届きましたね。自分の街の映画館も閉館が決まりましたし、テンションが下がってしまい、あまり更新しようと思わない状態です。

難しく書こうとすれば、なんとでもできますが、簡潔に本質を伝えようとなさっていたスタイルは孤高の才能でした。

淀川さんもそうでしたが、両者の文章には厳しさだけではなく、深い愛情が根底に流れていましたので、何十冊の書籍があっても、常に新鮮にその文章に触れられたものでした。

寂しいですねえ。

ではまた!
用心棒
2010/01/18 14:44
用心棒さん、こんばんは。
コメント有難うございました。

>難しく書こうとすれば
いくらでも出来る才能でしたよ、映画評論界きっての教養を持ち断然博識でしたから。
本人も「観念的抽象的な批評は嫌い」と仰っていたように解りやすさに努めた方でした。

僕が「つまらない映画は面白い」というスタンスで映画に対しているのも先生の影響です。「つまらない映画は何故つまらないか考えれば良い」と仰っていました。そういうスタンスで観ているから、ある時期以降「金を返せ」「時間を返せ」とどんな映画に対しても言ったことはないのです。

>書籍
何かまた著書を買おうかと思っております。

しかし、寂しいですね。
オカピー
2010/01/19 20:24
TBありがとうございました。
双葉さんについては、軽妙で洒落たコメントが楽しくて、これを読むのも楽しみでした。ああいう楽しい文章が書ける評論家もいなくなりましたね。

ところで、ビートルズがお好きなのですか。私も大ファンです。
双葉さんに関しては、「イエロー・サブマリン」(私大好きです)をキネ旬のベストテンで、その年の4位に入れていたのがとても嬉しかったです。
映画の楽しさを、本当に理解していた方だったと思います。
時間が経てば、もっと寂しさがつのるかも知れませんね。
Kei
URL
2010/01/20 02:15
Keiさん、初めまして。

文章も楽しいですし、映画評においては正確無比でした。
何よりも映画への愛情に溢れていらっしゃいましたね。

>ビートルズ
双葉さんと同じくらい好きです。
「イエロー・サブマリン」は若き僕にはシュールすぎましたけど、高い評価は嬉しかったですね。

>時間が経てば、もっと寂しさがつのるかも知れませんね。
新しい文章が読めないと思うと・・・寂しいです。
まだ買っていない著作をぼちぼち買い集めようと思っています。
オカピー
2010/01/20 18:42
オカピーさん

今週号の「週刊文春」で小林信彦さんが双葉さんへの追悼を捧げていますね。
なかなかいい文章でした。
kimion20002000
URL
2010/01/29 12:12
kimion20002000さん、こんばんは。

>「週刊文春」
僕は知らなかったですよ。
現在忙殺されているので、本屋へ行くのもままなりませんが、来週号が出る前にチェックしてみたいと思います。
情報、有難うございました。

この間双葉さんを愛する人の色々な文章を読んで、「解っている人は多いんだな」と涙が出そうになりました。
オカピー
2010/01/29 23:28

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