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<<   作成日時 : 2009/08/29 14:26   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2008年アメリカ映画 監督ロバート・ルケティック
ネタバレあり

「20世紀少年」に続いてこの作品を上げたのには理由があるのですが、それは何でしょうか?

さて、10年前に「ラスベガスをやっつけろ」という邦題のテリー・ギリアム監督作品があった。本作の邦題は明らかにそれを意識しているのだが、今はともかく、20年もしたらどちらがどちらか解らなくなってしまう。将来においてどちらかの映画が不利益を被る可能性あり。60年代に「ラスベガス強奪作戦」というのもありました。

マンハッタン工科大学の卒業を控えた優等生ジム・スタージスは卒業後ハーバード大学医学部進学を目指しているが、母子家庭の為に学費を稼ぐのに難儀、奨学金も得るのも厳しい。
 そんなある日数学の教授ケヴィン・スペイシーからブラックジャック必勝クラブへの参加を呼び掛けられる。一旦は断ったものの、メンバーの一人である美人女子大生ケイト・ボズワースと大金の誘惑に抗し切れず、練習を積んだ後五人の仲間(一人は教授で現場には赴かない)とラスヴェガスのカジノへ乗り込む。

数学の得意な連中らしく一人をプレイヤーに、他の四人を情報係として連携して確率論で大勝利を狙う、というアイデアが一応の興味を引く。が、ブラックジャックも碌に知らない上に、確率論の下どうなったら勝つのかはたまた負けるのかも全く説明してくれないのでどうにもサスペンスが感じられない。
 これが一番問題で、そこに加えて主人公を応援したくなるような前提を用意していない為、即ち彼の心情や背景をきちんと描いていない為に共感も同情も湧きにくい。作戦の途中で失敗をやらかした主人公から全てを奪ってしまうスペイシーも怪しからん奴だが、主人公の復讐もえげつないと思わせるのでは困るのである。

また、他の人も述べているように、グループの行動自体にも疑問があって、ヴェガスにカジノはあまたあるのに、怖い監視役ローレンス・フィッシュバーンが目を光らせているカジノにばかり行くのには首を傾げてしまう。こういうのはお話の為のお話ということを強く感じさせ、大変まずい。実話をベースにしていると言っても、カジノで稼いだ学生がいたという事実をモチーフにした程度だろう。

という次第で、興味深いアイデアを持ちながら、「シンシナティ・キッド」「熱い賭け」といった賭博映画の秀作群に加わることは出来なかった。

ぶっつぶしたら稼ぐことができなくなっちゃいますよ。

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理系大学の最高峰MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生ベン・キャンベル(ジム・スタージェス)。 医者を目指している彼にとって悩みは巨額な学費。そんなある日、ベンの頭脳に目を付けたミッキー・ ローザ教授(ケヴィン・スペイシー)が彼を自分の研究チームに勧誘。その研究テーマは“カード・ カウンティング”という手法を用いてブラックジャックで必勝するためのテクニックとチームプレイを 習得するというものだった。一度はためらうベンだったが、チーム内に憧れの美女ジル(ケイト・ ボスワース)がいたこともあって、... ...続きを見る
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21 (2008) 監督:ロバート・ルケティック 出演:ジム・スタージェス、ケビン・スペイシー、ローレンス・フィッシュバーン MITの学生がカードカウンティングという技法でラスベガスのカジノで大金を稼いだという実話を基にした創作。 この邦題だと、天才学生が得意の頭脳を駆使してカジノに挑み、それを阻止しようとするカジノ側との攻防戦を描いた痛快サスペンス系の映画のようだが、実際はカジノを題材の一つにした典型的な青春映画といった感じ。 このように、内容と会わない邦題をつけたり、宣伝スタイルをとるのは... ...続きを見る
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
プロフェッサー、こんにちは。

この作品、まあ映画として私は楽しんでは鑑賞できたのですが、仰る通り確率に関してみていてチンプンカンプンであったことは、その深くはいりこめなかった点ではありました。

私は、私の中では青春映画でした、この作品。

では、また。
イエローストーン
2009/08/29 15:17
プロフェッサー、はじめまして。

私はBJ狂なのでこの映画を興味深く観ましたが、映画の前半で「BJのルールと基本戦略」と「カードカウンティングの有効性」をちゃんと説明しないと、なじみのない人には相当キツイだろうと思いました。必勝法のはずなのに頭に血が上って大負けしてしまったのはなぜかなど、理解不能ではないかと。

70年代、カードカウンティングを使った荒稼ぎが盛んに行われ、ケン・ウストンのチームのような伝説が生まれたそうです。その辺の話を引っ張ってきてホンにしたのかなーと思います。
carlos
2009/08/29 17:58
イエローストーンさん、こんばんは。

僕も本作をブログの為にジャンル分けする際に、青春映画にしようかサスペンスにしようかと迷ったのですが、最終的にはサスペンス/スリラーにしました。
どちらか言えば、青春映画の器にサスペンス要素を入れたという感じでしたね。

純粋に青春映画として観れば定石的ながら無難な部類ですが、ここまでカード賭博を前面に出すとバランス的にどっちつかずの感ありです。もう少し引っ込めて青春映画に徹したほうが僕としては好感が持てたかもしれません。
「シンシナティ・キッド」にも今思うと青春映画の要素が多分にありましたね。
オカピー
2009/08/29 23:49
carlosさん、初めまして。
コメント有難うございました。

全くその通りで、カードの場面になると退屈してしまうなんてことになってしまいました。ポーカーなら大体解りますが。
違法ではないのにとっちめられる辺りもピンと来なかったりします。大儲けされては困る・・・というのは人情ですかね。

>ケン・ウストン
ジェフ・マーとかいう中国系の青年の経験談がベースにはなっているようですが、それ経験自体がウストンなる人物のアイデアを拝借しているのかもしれませんね。
オカピー
2009/08/30 00:09

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