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☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1948年アメリカ映画 監督ハワード・ホークス ネタバレあり ハワード・ホークスは西部劇の名作を幾つも放っているが、最初の傑作。西部劇の中でも開拓劇、その中でも比較的珍しいキャトルドライヴもの。キャトルドライヴをテーマにした、これ以上のスケールの作品は後にも先にもない。 南北戦争前にテキサス南部で二頭の牛から始めて大牧場主になったダンスン(ジョン・ウェイン)が、14年後牛を飼っているだけでは利益が出ないことに気付き、親友グルート(ウォルター・ブレナン)と少年時代から息子のように育てたマット・ガース(モントゴメリー・クリフト)と共に、唯一の販路と言うべき北部の中でルートの確立した北東部ミズーリを目指して1000マイルの旅に出る。 勿論その前にカウボーイを大勢雇っているのだが、その中の一人にダンスンに仕込まれたマットと肩を並べる射撃の名手チェリー(ジョン・アイアランド)がいて、そのチェリーとマット空き缶を撃ち合うのが大変楽しい。 やがて真北のカンザス州に鉄道が開通したという噂が伝わった為に一群にはそちらを目指そうという空気が流れるが、頑固なダンスンが反対し強行軍を決め込んだ為に反旗の風が巻き起こる。脱走した者を縛り首にしようとしたダンスンがチェリーに手首を撃たれるとマットは彼を見限り、追って来るであろうダンスンの影に怯えながら一路カンザスを目指す。 途中コマンチ族に襲われた幌馬車隊を救い、気丈な娘テス(ジョーン・ドルー)と恋に落ち再会を誓って旅を続け、遂に線路の向こうにあるアビリーンの仲買人と高額での買い取りを成立させる。ダンスンもテスと出くわし、マットを倒して欲しくないテスと一緒に町に向う。勿論互いに親子のような感情を覚えている二人は大喧嘩の後和解する。 今となっては感じられないかもしれないが、描写は戦前の西部劇と比べて人物像の造形が単純ではなく、ぐっとリアリズム基調である。展開は腰があり、紀行文的な字幕を用いて明快。 ウォルター・ブレナンが後のホークス西部劇同様コメディリリーフを担当しているが、基本はシリアス路線で、ダンスンとマットの心理的葛藤がグルートやチェリーとの関係を彩りにして鮮烈に浮かび上がる。 勿論、西部劇におけるアクションの主たる要素即ちガンファイトやインディアンの襲撃もセミドキュメンタリー的な地味な扱いながらきちんと織り込まれている。 そして何より数千頭と思しき牛の大群が怒涛の勢いでカウボーイを倒しながら暴走する場面のもの凄さ。これを観るだけでも金を払う価値がある。「一部スタジオ撮影だからこんなものに一々感心するな」というコメントも目にしたが、やはりこれが一番の見どころ。映画というものは、セットだろうがロケだろうが、本来スペクタクルを観る為に始まったのだ。 カリフォルニアへ向う幌馬車隊と別れてテキサスに土地を求めた若きダンスンが一時的に別行動を取るつもりだった恋人をコマンチ族に殺されて失うという痛ましいエピソードが序盤にあるのだが、転々と人の手に渡っていく彼女の腕輪の狂言回し的な扱いが深い印象を残す。 音楽も宜しい。西部劇でお馴染みの「私を淋しい平原に埋めないで」やホークス後年の秀作「リオ・ブラボー」で「ライフルと愛馬」として紹介された「セトル・ダウン」を聴くだけで西部劇ファンは胸躍るのだ。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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赤い河
(1948/ハワード・ホークス製作・監督/ジョン・ウェイン、モンゴメリー・クリフト、ウォルター・ブレナン、ジョン・アイアランド、ジョーン・ドルー、シェリー・ウィンタース、ハリー・ケリー、ハリー・ケリー・Jr/133分) ...続きを見る |
テアトル十瑠 2009/01/04 22:01 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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40年程前に彼の『日曜洋画劇場』で観た映画で、その後は「ラストショー」でも話題になりました。 |
十瑠 2009/01/04 22:08 |
十瑠さん、こんばんは。 |
オカピー 2009/01/05 03:29 |
明けましておめでとうございます。 |
オンリー・ザ・ロンリー 2009/01/06 22:51 |
言い忘れました、すいません。 |
オンリー・ザ・ロンリー 2009/01/06 23:03 |
オンリー・ザ・ロンリーさん、明けましておめでとうございます。 |
オカピー 2009/01/07 02:24 |
「アルバレス・ケリー」は「ワーロック」(そう言えばやっとこさFoxからDVDが出ますね)と同じ監督とは思えませんね。 |
オンリー・ザ・ロンリー 2009/03/09 01:40 |
オンリー・ザ・ロンリーさん、こんばんは。 |
オカピー 2009/03/09 03:16 |
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