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☆☆☆(6点/10点満点中) 1942年アメリカ映画 監督デーヴィッド・バトラー ネタバレあり ビング・クロスビー、ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーアのトリオが活躍する珍道中シリーズの第3作で、監督は中級コメディーを数多作ったデーヴィッド・バトラー。このシリーズは1940年製作の「シンガポール珍道中」に始まり「ミサイル珍道中」(1962年)まで計7作作られた。 爆薬庫を化粧室と間違えて貨物船を沈没させた密航者二人即ちクロスビーとホープが北アフリカのどこかに漂着、モロッコのお姫様即ちドロシーの結婚騒動に巻き込まれた挙句に、姫と侍女を連れ何とかアメリカ行きの船に乗り込むが、前回のクロスビーの代りに今度はホープが爆薬庫で煙草を吸って再び船を沈没させてしまう。 というお笑いで、爆薬庫を(婦人)化粧室と間違えるのは、英語ではどちらもpowder roomということから生ずる洒落で、二度繰り返すところに可笑しさがある。 駱駝のキスを絡めた序盤のギャグはらくだない、もとい、くだらないながらも可笑しく、姫の求婚者たる悪代官アンソニー・クィンに追われた時に二人が打ち取られた生首になり済ましながらハエがたかって一苦労する古典的なサスペンスは優秀。 お笑いの軸は、コンビなのに互いに相手を陥れようと企み合っていることで、姫君の結婚相手にホープが選ばれた理由が占いで最初の結婚相手がすぐに死ぬと出たからと判明する辺りはシチュエーション・コメディーとして楽しめる。 といった具合に個々には楽しめるところが少なくないが、お話の流れが余り良くないのでお楽しみが続いていかない。しかし、砂漠横断中のナンバーの「8対5の確率でドロシー・ラムーア嬢に会える」といった歌詞や、砂漠の道標に「モロッコへの道」とあってクロスビーが「ひどい脚本だな」と突っ込みを入れる楽屋落ちギャグは注目に値する。難しい用語を使えば、演劇(映画)用語の<第四の壁>を突き破る瞬間だからだ。 ボブ・ホープが言ったとか、「次に希望(ホープ)が持てる出来栄えだ」と(全くの出まかせです)。 |
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