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help リーダーに追加 RSS 映画評「オーロラ」

<<   作成日時 : 2008/04/29 14:24   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2006年フランス映画 監督ニルス・タヴェルニエ
ネタバレあり

ベルトラン・タヴェルニエの息子ニルスは一般的なドラマには余り興味がないようで、前作「エトワール」はパリ・オペラ座のバレエ・ダンサーを捉えたドキュメンタリー、本作はそのオペラ座のダンサーを起用して作ったバレエ映画である。

ジャック・ドミーの「ロバと王女」の王様は娘と結婚したがる不埒な輩だったが、こちらの王様フランソワ・ベルレアンはそこまでひどくはありません。踊るのを禁止しているだけでござる。その理由はよく解らないものの、妃キャロル・ブーケが元踊り子で、もしかしたら踊りにうつつを抜かされては困ると思ったのかもしれないが、これが因習的な法律だったらその推理も見事に外れることになる。

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なんてことはどうでも良いのだが、二人の娘オーロラ姫(マルゴ・シャトリエ)は踊りが大好きで、望遠鏡で監視する目を掻い潜って踊ってばかり。弟の王子アントニー・ムノは彼女のファンである。
 王国は財政に困窮し、腹黒い側近ティボール・ド・モンタランベールは王様に姫を結婚させる為に三回の見合舞踏会を催させ、邪魔をしようとする王妃を毒殺するものの、姫は王子ではなくて見合用の絵を描く画家ニコラ・ル・リッシュが好きになる。王様は腹を立て画家を処刑するが、思いの消えない姫が飛び立って雲の上で逢瀬を重ねるうちに天国の住人となる。

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童話的ファンタジーとして観ればかぐや姫もどきに王子が次々と求婚して自国の踊り手に踊りを披露させたり、腹心が姦計を巡らしたりする前半の方が魅力的で、後半はいきなり極めて非現実的な世界になって観客を唖然とさせる。
 ところが、バレエ映画として観ると様相はまるで逆で、前半は16歳のマルゴ嬢が見せるシンプルな踊りがあるだけなので些か物足りず、セットの中で彼女とオペラ座のエトワール(最高位)というル・リッシュが組むパ・ド・ドゥのある後半の方が魅力的。

言い換えると前半から中盤を童話的なお話として、後半(終盤)をバレエ映画として観れば一番楽しめるわけで、前半後半各々の欠点には目をつぶることにしましょう。採点はその反映なので、大甘と知られたし。

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三回の舞踏会に現われるのが最初はアラビア人、次はジパンゴなる国ということで日本人がモデルらしく、最後はフランス人風という具合に個性的な群舞が披露される。純粋に素晴らしいのは一番めの演目。二番めの演目は山海塾の前衛舞踏風なので王女に思い切り嫌われ、童話的なムードの中でトーンを崩した感はあるものの、アクセントにもなっていてなかなか楽しめる。

「眠れる森の美女」もオーロラ姫じゃった、と言ってみる。

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オーロラ
ジパンゴ王国の踊りは・・・ ...続きを見る
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2008/04/29 18:24
「オーロラ」
昨年の12月末、一年の最後に観た映画は、素敵な雑誌の編集者である友人、Kさんからチケットを頂いて観た、この映画でした: ...続きを見る
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@でも述べましたが、上演時間が長いこの作品ですが、素晴らしく華やかなのもこの作品の特徴です。 教室の発表会でこれを全幕演じることはまずないと思われますが、もしあったとしたら衣装代など相当の出費を覚悟しないといけないでしょうね(笑) キャラクターとして主なものだけでも、まずオーロラ姫とデジレ王子、リラの精を初めとする祝福を授ける妖精たち、カラボス、宝石の精たち、青い鳥とフロリナ王女、長靴をはいた猫、あかずきんちゃんと狼などなど。 見所もこれらのキャラクターが踊るシーンなどたくさんあ... ...続きを見る
教育の最新情報
2008/06/10 10:25

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。この映画の採点、甘くないですか?(笑)
私は公開当事、劇場で観まして毒舌炸裂の映画紹介文を書いておりました。
ということでTBさせて頂きました記事はかなり辛口ですが、お許しを!
(どうもツッコミどころが満載だったもので。)
でもオーロラ姫を演じた少女は透明感があり好みでした。
RAY
URL
2008/04/29 20:25
RAYさん、こんばんは。

>採点
意識的に甘くしてみました(笑)。
そもそもバレエ映画が少なく、純ミュージカルも絶滅状態なので、一つはご褒美という意味を込めて。
その割にバレエが少ないので「なんだかなあ」という不満もないことはないですが、非バレエのダンスで何とか帳尻を合わせたという感じです。

>辛口
でも、罵詈雑言ではないので、大変良いですね。^^
映画サイトに行くとひどいものがありますが、批判なら批判らしく客観的に述べてほしいものです。

>オーロラ姫を演じた少女
こういう成熟前の人々は、美醜を超えた清潔感や透明感、若々しさが大事ですね。僕も気に入りました。女優ではないから、二度と観られないかもしれませんが。
オカピー
2008/04/30 00:04
すみませんね。みていないのにコメントばかり入れて…(汗)
いやぁ、これバレエ映画、それだけでも堪能できそうで、楽しみだったのですがが、ミニシアターでモーニング上映だけだったので、結局見れませんでした。あえて頑張っていく時間的努力しなかったのは、バレエは素敵だろうけれど、ストーリーとか作品そのものとして、果たして楽しめるかなっていう気もチラチラとしたところもありますが。大甘で7点か。観てみますね。
シュエット
2008/04/30 14:50
シュエットさん、こんばんは!

この映画は4〜7点のどれでも、その時の気分で付けそうな気がしますね。
バレエ映画としても必ずしも見どころが多いとは言えない。というのも<踊りが禁じられている国>というバレエ映画にあるまじき(笑)設定だからで、そんなわけで構成も妙になってしまったんです。
しかし、これを見た時そして書いた時のコンディションが良かったのでしょう、大奮発してしまいました。

希少さが一番の得点ポイント、というのが本音ですね。
オカピー
2008/04/30 22:40

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