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<<   作成日時 : 2007/11/06 14:38   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2005年韓国映画 監督パク・クァンヒョク
ネタバレあり

韓国製の異色反戦映画である。

朝鮮戦争最盛期、現在の国境近くにある江原道(カンウォンド)の山村トンマッコルに米軍の飛行機が落ち、飛行士スティーヴ・テシュラーが村人に甲斐甲斐しく介護される。
 さらに韓国軍の脱走士官シン・ハギュンと衛生兵ソ・ジェギョンが、加えて人民軍の士官チョン・ジェヨンと二人の部下が村人に連れられて三々五々やって来て、ここに一触即発の危機が訪れる。

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村人が戦争は勿論武器も知らない村を舞台に暫くはブラック・コメディー風の展開が続くが、彼らの抗争が元で一年分の食料が焼失、責任を感じた二組が畑仕事を手伝い始めてからファンタジー色が強くなり、桃源郷と言うべきか空想的社会主義のような平和な村の様子から音楽に至るまで宮崎駿アニメの実写版でも見ているような気がしてくる。それもそのはずで音楽は久石譲が実際に担当しておりました。
 少なくとも監督をしたパク・クァンヒョクが内容が宮崎アニメ的であると思ったことはまず間違いなく、或いは原作の戯曲を書いたチャン・ジンが影響を受けている可能性もある。

かくして村は再び平和になるが、今度は飛行機を人民軍が落としたと誤解した米軍が村への襲撃を開始、空襲だけは避けようと軍関係者6人全員が協力して村から離れた場所に誘導する為に命がけの作戦を実行するのだ。

カン・ヘジョンが演じた少女のように何事も疑わない無垢な魂であれば人類は平和であると思わざるを得ず、彼女の死には落涙するのみ。

結局完全な戦争寓話として捉えられる作品だが、反戦以上に、同一民族でありながら停戦後五十余年経った現在でも未だ終戦していない母国と北朝鮮の現状を憂えた作者の思いが滲み出て来る。

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映画演出として、飛行機が落ちてくる場面に始まり、もろこしが撥ね、大イノシシが空に舞い、最後に爆弾が雨のように降ってくる、という具合に【物が落ちてくる】ショットを全編にちりばめ、そうしたショット群ではスローモーションを駆使して浮遊感を強調しているのが大変興味深い。
 延々と続くイノシシ退治の場面は羽目を外し過ぎた感じはあるが、その浮遊感故に場面ごとの変化は激しくても映画のトーンがそれほどバラバラには感じられないのである。

「六人の侍」でした。

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★「トンマッコルへようこそ」
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トンマッコルへようこそ
でかいイノシシにはスローモーションがよく似合う。 ...続きを見る
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2007/11/10 15:43
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カテゴリ : SF/ファンタジー ...続きを見る
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとう。
やはり、この「浮遊感」は独特ですね。 
どこかで、トンマックルで生起する物語を、俯瞰している視線がありますね。入り口の石像のように、フォークロワを感じさせます。
kimion20002000
URL
2007/12/13 22:56
kimion20002000さん、こちらこそ。

>浮遊感
スローモーションの効果は【ごまかし】だけではない、と証明してくれましたね。(笑)
オカピー
2007/12/14 01:46

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