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☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2004年スペイン=フランス映画 監督アレハンドロ・アメナーバル ネタバレあり 「アザーズ」でハリウッド・テイストに抑制されながらも無視し難い独自の色に注目したスペインのアレハンドロ・アメナーバルの作品だが、いよいよ実力発揮の感がある。アカデミー賞など各地の映画賞に疑問を覚えることが多いが、本作へのアカデミー賞外国語映画賞には文句は言えない。ラモン・サンペドロという男性の手記を映画化。 26年前の25歳の時に海面に飛び降りた時の事故により四肢麻痺になったラモン(ハビエル・バルデム)は、兄の妻マヌエラ(マベル・リベラ)の世話を受けながら、尊厳死の許可を裁判所より受けようとしている。 訴訟の主任弁護士となったのは脳の病気で下半身不随になりかけているフリア(ベレン・ルエダ)だが、彼女との間に同病相憐れむ愛情が湧き上がる。やがて彼女が倒れて完全に足の自由を失った時彼に勇気づけられ、詩集を発売する気になった彼の死に手を貸すことを約束するが、法廷は自殺幇助は罪であると断罪。フリアが約束を翻したのに絶望したラモンに対し、二児の母であるロサ(ローラ・ドゥエニャス)は幇助することでその愛を全うする道を選ぶ。 表面的には尊厳死を扱っているわけだが、もっと根源的に人間を探求あるいは探究しようとした作品と考えたい。脳を病む女性弁護士と同病相憐れむ仲になったことにより生きる力を得たようで、実は死ぬ意志を確認していくラモンの在り方は従来のこの種の作品と一線を画し、そこには裸の人間が見える。 自殺を抑止するのを本来の目的とするボランティア団体の女性の葛藤も理解出来るし、些かエゴイスティックな形で愛情を全うするロサも極めて人間的と言うべきである。 教会の偽善も指摘され、「命を代償とする自由は自由ではない」という神父に対し、ラモンの「自由を代償とする人生は人生ではない」という反論が痛烈。 演出も良い。ロサの息子が「ラモンの手は動く」と言う。次の場面でラモンは立ち上がって窓に向って走り始める。「ええっ!?」と観客が思ううちに幻想と判る、という図式だが洒落っ気が抜群で、重苦しい内容なので嬉しい演出だった。 ラモンの自殺後に手紙を受け取ったフリアが病の影響でラモンを失念している、という幕切れがやるせない。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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NO.097「海を飛ぶ夢」(スペイン/アレハンドロ・アメナードル監督)
スペイン ...続きを見る |
サーカスな日々 2006/12/18 16:42 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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すっかり自分で記事にしているつもりでしたが |
viva jiji 2006/11/30 22:03 |
viva jijiさん |
オカピー 2006/12/01 03:47 |
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