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zoom RSS 映画評「電送人間」

<<   作成日時 : 2006/10/03 01:39   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
1960年日本映画 監督・福田純
ネタバレあり

東宝特撮映画シリーズはもうちょっと続きます。これも1991年の映画鑑賞メモより。

−−−−−−

これはかなり面白い。

かつての陸軍軍人が次々と銃剣で殺される事件が発生、五里霧中の警察を尻目に科学部担当記者の鶴田浩二が物質の電送を根拠に犯人の中丸忠雄を追い詰めていく。

1958年に発表された米国のSF怪奇映画「蝿男の恐怖」のアイデアをちゃっかり頂戴したSFタッチの犯罪映画で、ムード醸成のためにまだるっこくなる傾向にある本多猪四郎より福田純の展開はぐっと速く、一般ファン向けと言って良い。

電装装置の完成半ばの科学者と共に生き埋めにされた軍人が恨みを晴らすというプロットも自然である。警察が相変わらず無能なのには苦笑。

−−−−−−

この文章からは、「マタンゴ」や「美女と液体人間」のような強いメッセージ色がないのが速い展開に繋がっているということが読み取れる。
 SF映画やアクション映画といった娯楽性の高いジャンルに必要以上のメッセージ(反戦、環境問題提示など)を盛り込むのには基本的に反対である。展開が遅くなるだけで百害あって一利なく、純粋にスリル、サスペンスを味わわせてもらったほうが有難い。そのほうが映画の価値も上がる。ジャンルにはジャンルにふさわしい作り方がある。反戦を叫びたいなら反戦映画で静かに謳い上げるべきであるし、犯人の心理を描きたいなら社会派サスペンスを作れば良いのである。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!いつもありがとうございます!
やっぱり「蠅男」が先だったんですね。
猫姫少佐現品限り
2007/05/06 02:52
猫姫少佐現品限りさん、お久しぶりです。

4点でも面白いものは面白い。
「蝿男の恐怖」のほうがずっと良いですがね(笑)。
ぱくりは文化だ(あれっ?)!
オカピー
2007/05/06 18:24

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