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help リーダーに追加 RSS 映画評「シカゴ」

<<   作成日時 : 2006/08/25 14:38   >>

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☆☆☆☆(8点/10点満点中)
2002年アメリカ映画 監督ロブ・マーシャル
ネタバレあり

2004年のマイ・ベスト7。下はその時の映画評です。

原作はボブ・フォシーの舞台ミュージカルだが、原作の原作はアメリカの劇作家モーリン・ワトキンズの戯曲で、その最初の映画化は1929年に「市俄古」というタイトルで日本で公開されている。秀作という評判だが観ていない。二度目はジンジャー・ロジャーズ主演で映画化されたが、残念ながら日本ではお目にかかれなかった。ということで、これは三度目の映画化である。
 監督は映画監督第一作という舞台演出家出身のロブ・マーシャルだが、第一作と言ってもさすがに演出は堂々たるもの。ボブ・フォシーの舞台の力もあるのだろうが、とにかく絢爛豪華で歌に踊りに楽しさがいっぱいである。

1920年代のシカゴ、浮気相手を殺した罪で若い女レニー・ゼルウェガーが刑務所に送られる。ショービジネスの世界に憧れる余りに浮気しその結果殺人まで犯してしまった彼女の前に、夫と妹を殺した先輩キャサリン・ゼータ・ジョーンズが現れる。彼女はシカゴでは名の知れた歌姫であったが為に、レニーは思わず幻想の世界へ入り込む。

自身は勿論、他の囚人、弁護士リチャード・ギア、女看守クィーン・ラティファー、夫に新聞記者までが舞台(幻想)で歌と踊りを繰り広げ、やがて判決の日が訪れる。
 キャサリンが検察側の証人として現れ、検察側はレニーが書いたとされる日記を証拠品として提出、追い詰められたと思いきや「これは検察側のでっちあげ」と反論した結果無罪となる。

この終盤はアガサ・クリスティーの戯曲『検察側の証人』をもじったような展開でにやにやさせる面白さ。さすがに強引さは目立つが、ミステリーではないのでうるさく言うのはやめましょう。

配役では、キャサリンは舞台ミュージカル女優上がり(ということ)なので好調。ギアには舞台版「グリース」に出演実績があるらしく、予想以上にうまくこなしている。主演のレニーはへたうまの魅力で、もともと舞台を夢見る若き女性という設定にはうってつけ。

劇中歌「オール・ザット・ジャズ」と言えば、フォシー自身が映画化した同名作品に比べ具体的でずっと良い。リアリズム志向で、幻想という設定にでもしないとミュージカルも作れない昨今の風潮は困ったものであるが、ミュージカル映画ファンには嬉しい贈り物である。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
これ確かviva jijiさんには不評だったんですよね。
私はオカピーさんと同じく面白く観ました。「キャバレー」も思い出しましたね。
MY記事はコチラです。→<http://blog.goo.ne.jp/8seasons/e/8e46d51dea0414079e20dcba9ebd384f>
十瑠
2006/08/25 17:56
十瑠さん、こんばんは。
viva jijiさんはシビアだからなあ。
私もミュージカル映画ファンの末席にいる人間ですから、本格ミュージカルとしてかなり楽しめましたよ。しかし、幻想というのが引っかかります。「オペラ座の怪人」は劇中劇ですし、不自然極まりない昔風のミュージカルが観たい!
オカピー
2006/08/26 01:30
レニーが好きでは認めたくなかったのですが、認めなければいけない作品でした。
リチャード・ギアって影薄くないですか?
かよちーの
2006/08/31 12:50
かよちーのさん、こんにちは。

やはり女優二人の映画ですから、ギアはこの作品では目立たなくても良いんです(笑)。
彼が日本に紹介されだした頃、リチャード・ジェアと言われていたことはご存知ですか?
オカピー
2006/08/31 16:53
えぇ!知らないですー。
アル・パシーノは知ってますけど・笑。
かよちーの
2006/08/31 17:51
かよちーんさん
パシーノは某「ロードショー」誌が勝手に間違えていたんですよ。彼はイタリア系だから、Pacinoはパシーノとは絶対に読めません。
因みに、「スクリーン」は、チャールズ・ブロンスン、レナード・ディカプリオ、ケヴィン・コストナーと表記していて、他誌と違います。因みに現地発音主義と綴り折衷案の「スクリーン」誌のほうが正確で、私はこちらを使うことが多いですよ。
オカピー
2006/09/01 01:15
えへへへへ。。。レビューでは怒りまくっていた私ですが、ミュージカルシーンは素晴しかったと思ってます(^^;
二度とみたくないなんて書いたのは、きっとレニーのやってた役のような人とお近づきにはなりたくないからであって、作品としては皆さんがさすがとおっしゃってるのはちゃんとわかってますよー。

私ももう少し感情移入せずに見れるようにならないといけないなーと反省した作品でもあります(^^;
chibisaru
2006/09/09 14:20
chibisaruさん、こんにちは。
オリジナルでは、ヒロインもそれなりの結末が待っているようですよ。ミュージカル版ではそこに行く前に終っています。
映画を観るスタンスは基本的には映画の外から観るのが映画批評する場合には理想ですが、どうしても感情移入してしまう場合があります。基本的にはそれは映画に力があるということです。
最初から映画の中に入ってしまうと、そういうことも分りませんね。それはそれで良いのでしょうけど。
オカピー
2006/09/09 15:26
そちらの地震は大丈夫でしたか?
TB&コメント有難うございます。ミュージカル舞台は一度も劇場で観た事がないのですが「シカゴ」は観てみたいなぁ…とこの作品でも思いました。「オール・ザット・ジャズ」がボブ・フォッシーのミュージカル作品を解体して一部をパズルのように使用してましたが、こちらはそのフルバージョンという感じで、曲も踊りも最後まで見れて満足でした。ギアの歌とタップがなかなか上手いのでビックリでしたよ。レニーの歌も彼女自身が歌っていたんでしょうか…?やっぱり吹き替え?
ぶーすか
2007/07/16 20:12
ぶーすかさん

3年前の地震の方が凄かったですね。ここでも震度5でしたから。今回は外に逃げるほどではなかったですが、一度ああいうのを味わうと、トラウマになりますよ。

ギアにも舞台ではこの手の実績があるようです。向うの俳優は芸が広いですね。一般的に歌が巧い男女優が多いです。
多分この映画では吹き替えなしでしょう。
オカピー
2007/07/17 03:24

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