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☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1962年イタリア映画 監督ミケランジェロ・アントニオーニ ネタバレあり この作品が公開された時故・開高健に「純文学とも言えるこういう映画に客を集めるアラン・ドロンの人気は凄まじい」と言わせた程ドロンの人気は圧倒的であった。人気の火付け役になった出世作「太陽がいっぱい」の影響力も相当なもので、60年代前半には邦題に「太陽」をつける配給会社が急増、この作品の配給会社も原題「日食」を考慮しつつもやはり「太陽」を意識したはずである。 同じ文章の中で彼は「映画は本のように途中で止めてまた観始めることはできない(のにかかる難しい映画を観る)」とも言っているが、時は流れビデオやDVDの普及で映画も書物と同じ感覚で扱えるようになった。しかし、呼吸や流れを味わうべき映画は書物と違って連続して味わうことで初めて価値があるので、極力分けて観るのは控えたい。 さて、ミケランジェロ・アントニオーニの「情事」に続く<愛の不毛>第二作である。 主役は勿論このシリーズのミューズ的存在モニカ・ヴィッティで、3年越しの恋が破局したばかりの彼女が、投資に熱中して証券取引所に入りびたりの母親に会いに行った時に若い株ブローカーのドロンと知り合い恋に落ちるが、この恋も不毛なものに違いない。 物語は実に単純なものだが、何度観ても楽しめる。内容ではなく、映画的に面白いのである。 特に、モニカが独りで歩く時のショットの構成が大変面白い。数秒単位で切ったショットをロング、セミロング、ミディアムで繋いで構成している場面が幾つかあるが、後ろ姿を交えて孤独感の醸成が際立つ。 彼女や二人が彷徨う場面の、核戦争後の世界を描いた「渚にて」を思わせる異様に静かな街並みが印象深い。静かだが廃墟の静けさとは違う。煙突から煙は出ているし、生活水は流れている。時には人ともすれ違うが、却って空虚なムードは増す。これは第3作の「赤い砂漠」とも共通するが、モノクロのこちらの方が迫力があり、トータルとしては「情事」よりもこちらを推す。 アントニオーニについての考察は他の人に任せるが、映画を観ながら彼は何故60年代だけにパッと輝いたのかと考えていた。 勿論モニカ・ヴィッティというけだるい表情の女優との関係もあろうが、人のいない街並みを見ていて、冷戦構造と無関係ではなかろうと思い始める。正しく天啓だったのかもしれないが、終盤アントニオーニは「核」という言葉を新聞に躍らせる。70年代雪解けムードの中で彼の<不毛><虚無>といったテーマがしおれていったのではないか。 それから主題歌が大好きだった。70年代実物を見る前から知っていた程インストゥルメンタル版が大ヒットしたが、映画では中途半端な形でしか使われていない。 |
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『太陽はひとりぼっち』〜「愛の不毛」と「ネオ・リアリズモ」〜
旧ソ連の革命映画の作家エイゼンシュテインは、カール・マルクスの『資本論』の映像化を目指していたといわれています。そのための創作ノートは、すでに発見されており(日本版「エイゼンシュタイン全集第4巻」所収)、いくつかの断片的な作品へのイメージが残されていたそうです。 『資本論』は、世界中の映画人に多くの影響を与えました。ハリウッド映画でも、チャーリー・チャップリンが『モダン・タイムス』(1936年)で、「剰余価値」が生み出されいく過程でのプロレタリアートの搾取形態と、プロレタリアートが精神疾患... ...続きを見る |
時代の情景 2006/08/03 22:45 |
「太陽はひとりぼっち」「Dr.Tと女たち」
●太陽はひとりぼっち★★★ 【NHKBS】「情事」のミケランジェロ・アントニオーニ監督。モニカ・ビッティ、アラン・ドロン主演。現代人の不安と不条理な愛を描いたドラマ。モノクロの映像とファッションやインテリアがお洒落。しかし暗い…。 ●Dr.Tと女たち…★★★ 【BSフジ】モテモテの産婦人科医Dr.Tはいつも女たちに囲まれ大騒ぎ…。ロバート・アルトマン監督のリチャード・ギア主演、豪華キャストのコメディ。 ※詳しい感想はそれぞれのリンクにあります。よろしければ御覧下さい。 ...続きを見る |
ぶーすかヘッドルーム・ブログ版 2006/08/04 11:08 |
太陽はひとりぼっち
『太陽はひとりぼっち』(1962年) 上映時間:124 分 製作国:イタリア/フランス ジャンル:ドラマ/ロマンス ...続きを見る |
にじばぶ日記 2006/08/05 01:19 |
太陽はひとりぼっち
太陽はひとりぼっち ...続きを見る |
cino 2006/12/20 14:36 |
『太陽はひとりぼっち』C〜アントニオーニ作品について にじばぶさん と語る〜
2007年6月17日付けで、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の作品について、わたしのブログ仲間のおひとりにじばぶさんと、たいへん有意義なお話ができましたので、ご紹介いたします。 ...続きを見る |
時代の情景 2007/06/19 00:46 |
「太陽はひとりぼっち」ヒットしそうにないヒット作
監督 ミケランジェロ・アントニオーニ(1962年) アントニオーニの作品なので当然好き嫌いが分かれる。私は好き、というより同情的に観てしまう。変な言い方だが、つまり「とても良いけど、もう少しわかりやすくしないと売れないよ」と言ってあげたくなる作品である。 ... ...続きを見る |
ももたろうサブライ 2007/07/28 23:21 |
【映画】太陽はひとりぼっち
1962年 伊 原題《L'ECLIPSE》 監督 ミケランジェロ・アントニオーニ DVDで鑑賞 出演 モニカ・ヴィッティ アラン・ドロン ...続きを見る |
しづのをだまき 2009/02/01 00:06 |
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嬉しいです!この作品取り上げていただいて!(まるで私が作った映画みたいに聞こえますが)アントニオーニの1番はヒネクレておりますから「砂丘」だと言ったらプロフェッサーに笑われそう。(笑)2番目が本作です。M・ビィッティのアンニュイで無機質な雰囲気が効を奏してアントニオーニの輝いていた時期ですね。先日「さすらいの2人」を観たばかりでした。・・・最後の「じゃ、また連絡するよ!」のドロンのいとも軽い言葉は“絶対、この先2人は逢うこともなければ勿論連絡など決してしない”という余韻を残す台詞でしたね。鑑賞後は「さあ、お腹空いたからラーメンでも食べに・・・」そんなことは絶対!絶対!思い浮かばない“気だるい”映画でした。大好きな作品! |
viva jiji 2006/08/03 09:37 |
viva jijiさん |
オカピー 2006/08/03 22:25 |
>オカピーさん、このような作品にまで言及されて凄いですね。 |
トム(Tom5k) 2006/08/03 23:18 |
トムさん、コメント有難うございます。 |
オカピー 2006/08/04 14:18 |
オカピーさん、こんばんは。 |
トム(Tom5k) 2007/06/19 00:49 |
トムさん、こんばんは。 |
オカピー 2007/06/19 02:08 |
オカピーさん。どうも。 |
トム(Tom5k) 2007/06/21 01:37 |
トムさん、こんばんは。 |
オカピー 2007/06/22 04:17 |
何度観ても面白いとおっしゃるのは、本当ですね。 |
Bianca 2009/02/01 00:29 |
Biancaさん、TB&コメント有難うございました。 |
オカピー 2009/02/01 02:50 |
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